makaranTB

手作り&裏読み&日替わりブログ

【書籍の話】「読むだけ」で終わってはいけない

久しぶりに、書籍の紹介記事をば。

本のタイトルは、『言ってはいけない 残酷すぎる真実』です

言ってはいけない―残酷すぎる真実―(新潮新書)(提供:Amazon)

 

筆者は、随分前から「この本、読みたい」と考えていました。

が、何だかんだで放置状態に。今回、やっとこ読了。

読み終わった後の感想は、「SNSで同じことを呟いたら、100%炎上必至」です。かなり危険な内容の本でした。

 

----------------------------------

 

『言ってはいけない 残酷すぎる真実』(以下『言ってはいけない』と表記)は、2016年に発売された新書です。

作者は、作家の「橘玲(たちばな・あきら)」氏。

 

『言ってはいけない』のテーマは、「タブーに正面から向き合う」というもの。

綺麗事で飾り付け、騒ぎにならない様に隠されている残酷な現実。それらを、論文や実験という根拠を背景にして、「事実は事実」とバッサリ斬る。それが本書のテーマ。

そのテーマについて端的に表現しているのが、『言ってはいけない』のカバー裏に書いてある、以下の文章です。

この社会にはきれいごとがあふれている。

人間は平等で、努力は報われ、見た目は大した問題ではない―

だが、それらは絵空事だ。

 

往々にして、努力は遺伝に勝てない。

知能や学歴、年収、犯罪歴も例外ではなく、美人とブスの「美貌格差」は約3600万円だ。

子育てや教育はほぼ徒労に終わる。

 

進化論、遺伝学、脳科学の最新知見から、人気作家が明かす「残酷すぎる真実」。読者諸氏、口に出せない、この不愉快な現実を直視せよ。

 

----------------------------------

 

『言ってはいけない』の中で一貫しているのは、「この世のものは、先天的か後天的か、どちらの影響で決まってくるのか?」という問いかけです。

で、「多くの場合、先天的なものがキーとなる」という結論に至っています。つまり、遺伝です。

これは、親子という個人間の遺伝に限らず、民族や社会に関しても同様である。作者の橘氏は、こうも述べています。

 

世の多くは、遺伝で決まる。教育や個人の努力では、限界がある。

こうハッキリ書かれてしまうと、正直言ってゲンナリします。それは作者の橘氏も承知しており、前書きに「この本は不愉快な本だ。気分を害したくなければ、読まない方がいい」と明記しています。

 

----------------------------------

 

では、なぜそんな「不愉快な本」を出したのか?

それは、「世の中に溢れた誤魔化しに、カウンターパンチを叩き込む為」でしょう。

 

特に政治家やマスコミ関係者に多い現象ですが、「根拠のないor薄弱な状況で、理想論を語って終わる」という場面が多い。

そして、そういう理想論を語る者に限って、裏ではトンデモ行為を働いている。それがバレると、雲隠れ・誤魔化し・完全スルーで無かったことにする。こういう光景を、筆者は飽きるほど見てきました。

 

理想論を語るが、自分は汚い手を使う。こういう輩をボコボコにやっつける為には、先ず現実を見直し、理想論に対抗可能な思考能力を身に着けるべきです。

『言ってはいけない』は、その思考訓練の材料として、かなり役に立ちます。

 

『言ってはいけない』に書いてあることが、そもそも衝撃的。加えて、「本の内容を鵜呑みにしていいかどうか?」を考える必要もある。これらが、良い思考訓練になります。

そういう過程を経て、綺麗事に流されない底力を身に着ける。その底力でもって、強く生きる。場合によっては、世の中を改善する原動力に繋げる。この流れに持って行けたならば、かなり有益です。

 

 

『言ってはいけない』を読み、単にガッカリして終わるのは勿体ない。

自分を磨く材料として取り込み、自分の成長を促す。ここまでやってナンボです。

 

 

-----------------(記事了)-----------------