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手作り&裏読み&日替わりブログ

【2022年参院選の話】第13回 「政見放送」や「YouTube」の使い方

 

2022年参院選に関する連載記事。その第13弾です。

今回のテーマは、前回と同じく「宣伝との付き合い方です。

ちなみに、前回記事は以下。

tenamaka26.hatenablog.com

 

上記記事では、「選挙CMで流れる、綺麗な言葉。それはアテにならない」というテーマで、選挙前の宣伝を分析しました。

今回は、前回記事と同系統ながらも、また別のネタについて分析していきます。

そのネタとは、「政見放送」「政策動画」の類です。

 

15~30秒程度のCMは、「単なるイメージ戦略」で止まるモノであり、投票先を選ぶ参考にならない。

これが、前回記事の結論です。

 

では、「15~30秒程度の短いCMではなく、もっと長い動画であれば、投票先を選ぶ参考になるのか?」

これについて分析するのが、本記事のメインテーマです。

 

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「政策PRの為の、長い動画」といえば、まず思い浮かぶのが政見放送。

政治家が、政策等に関する話を、視聴者に向けて一方的に話す「演説会」みたいなヤツです。ご覧になった方も多いでしょう。

 

最も知られているのは、NHKのテレビ放送で実施される政見放送です。

が、政見放送はNHKのテレビ放送だけで流している…ワケじゃありません。民放で流している所もありますし、ラジオで流していることもあります。

一例として、筆者の居住地域である関西地区から、大阪の状況をご紹介致します。「大阪府HP内にある、”2022年参院選・政権放送スケジュール”のPDFファイル」は、以下。

https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/43330/00000000/seiken_kettei.pdf

これを見るに、「NHK総合テレビ」「NHKラジオ」「テレビ大阪」「毎日放送テレビ」「MBSラジオ」にて、政見放送を流す予定になっています。

ちなみに、「テレビ大阪」は「テレビ東京」系列の放送局。「毎日放送」「MBSラジオ」は「TBS」系列の放送局です。

 

上記の様に、色々な放送局&媒体にて、政見放送を視聴可能です。

しかし、放送時間帯がなかなか難儀。その多くは、深夜・早朝の時間帯に放送されています。昼間に流している場合もありますが、時間帯が平日の昼間。仕事をしている人は、なかなか視聴できない。

 

唯一、NHKラジオだけが、夜7時半から政見放送を流しています。

普通に働いている人が、リアルタイムで政見放送を視聴できるとすれば、このNHKラジオくらいではないか?…と。

 

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「視聴が困難であれば、録画・録音すればいいのでは?」

こう仰る方はいるでしょう。それはその通り。

ただ、そこまで手間をかけなくとも、政見放送に触れる機会は数多存在しています。

 

例えば、ネット動画最大手のサイト「YouTube」です。

このサイトには、政治家から発せられた政見放送的動画が、多数アップされています。

試しに、「政見放送 参院選 2022」でYouTube内を検索すると、こうなります。

https://www.youtube.com/results?search_query=%E6%94%BF%E8%A6%8B%E6%94%BE%E9%80%81+%E5%8F%82%E9%99%A2%E9%81%B8+2022

中には、「リングシリーズの貞子による”総選恐”政見放送」みたいなネタ動画もあります。が、大半はガチの政治的動画です。

本物の政治家によって、自己の政策を訴える動画が並んでいます。

 

YouTubeですから、ネット視聴環境があれば、テレビがなくても視聴OK。

スマホがあれば、何時でも何処でも視聴可能。

上手く使えば、テレビ録画やラジオ録音よりも数段便利かつ有効です。

 

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ただ、ここで気を付けねばならない点がひとつ。

それは、政見放送は、各政治家の意見を、一方的に垂れ流すだけのもの…である」という点です。

故に、鵜呑みは駄目。政見放送を見た後に、裏取り作業を行う必要があります。

 

「今迄さんざんデタラメ政策をやってきた候補が、過去の失敗を全てなかったことにし、政見放送で綺麗な言葉を並べて、有権者を錯覚させる」

こういう行為に出ても、罰則はありません。やりたい放題なのです。

故に、政見放送を”考える材料”にするのはOKとしても、無批判で丸ごと信じるのは愚策。

 

先に述べたYouTube動画をザッと見てみると、「政策について詳しく説明する」という正統派動画もあれば、「候補が子供と楽しく遊ぶ様子を流す」といった単なるイメージ動画まで、実に様々なものが並んでいます。

つまり、強烈に玉石混交。有権者の側で、慎重に見極めねばなりません。

 

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そんな動画の中で、筆者が「割とオススメ」だと考えるジャンルは、「ガチ討論」の類です。

ガチ討論動画とは、「政策を異にし、違う政党に属している複数候補が、同じテーマで討論する」という内容の動画を指します。

故に、「同じ政党に属する者が、自分たちの政策を語る」という動画は駄目。ガチ討論ではなく、自作自演に近いものです。あまり参考にならない。

 

ちなみに、「参院選 2022 討論」でYouTube内を検索すると、こうなります。

https://www.youtube.com/results?search_query=%E5%8F%82%E9%99%A2%E9%81%B8+2022%E3%80%80%E8%A8%8E%E8%AB%96

ガチ討論では、「相手の弱点を責める」とか「論理性や防御能力を観察できる」という点が期待できます。つまり、「各候補のメッキが剥げやすい」「一方的な垂れ流しで終わり難い」という効果がある。

そういう意味で、投票先の判断材料としては、価値が高いものといえます。

 

勿論、討論番組だからといって、鵜呑みにしていいものではありません。有権者側での分析は必要です。

ただ、「綺麗事ばかり言う候補の、化けの皮が剝がれる」「過去の失敗を揉み消そうとする候補の、真の姿が炙り出される」という効果は、垂れ流し動画に期待できません。討論でなければ駄目。

 

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政治家は、言葉が命。

そして、政治家や政党の価値は、過去の実績にあります。口先三寸のみの候補は、退場願いたいところ。

「昔のことは棚に上げ、選挙の時だけ恰好つけて、綺麗事を言っていれば当選する」という勘違い候補&政党を落っことす為には、ガチ討論が有効な判断材料になるでしょう。

 

もし選挙に通り、日本国の代表である国会議員になれば、諸外国のツワモノまでを相手にしなければならないのです。

国内の討論程度で、化けの皮が剝がれる。そんな弱い候補は、有能な議員としてやっていけないでしょう。候補ご本人の為にも、有権者が厳しく判断し、情け容赦なく落とすべきですね。

 

 

--------------(記事了)--------------