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手作り&裏読み&日替わりブログ

【アイデアグッズの話】批判している方、数的根拠を示せますか?(後編)

前回記事の続きになります。

テーマは、「さんぽセル論争」について。

tenamaka26.hatenablog.com

 

「さんぽセル」という商品が存在します。「重いランドセルを、お手軽に運べる」という、なかなかのアイデア商品。

これが大人気で、現在3~4ヶ月待ちの注文殺到状態とのこと。

the-labo.com(2022/6/16閲覧)

 

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しかし、この人気商品「さんぽセル」に関して、ネット上で批判&疑問の声が出ました。

目立ったのは、「危ない」「身体が弱くなる」という類の意見。

この批判に対して、「さんぽセル」を発明した側から、かなりスジの通った反論アリ。前回は、この反論内容について触れました。

 

筆者的には、軍配は「さんぽセル開発チーム」に上がったと考えます。

批判する側よりも、開発する側の意見の方が優れていた。理路整然としていて、説得力が高かった。故に、批判した側の負けでしょうね。

www.buzzfeed.com(2022/6/3)

news.tv-asahi.co.jp(2022/6/7)

 

上記の通り、前回記事では「さんぽセル開発チームの意見が、何故に説得力が高いのか?」について、色々と分析しました。

今回記事は、その逆。「さんぽセルを批判する側の意見は、何故に説得力が低いのか?」という点について、掘り下げてみましょう。

 

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「さんぽセルを批判する側の意見は、何故に説得力が低いのか?」

この疑問に対し、結論を先に述べると…次の一言に尽きます。

「とにかく、根拠が薄弱である」

 

批判するのはいいとして、「何故そう考えるのか」という根拠が薄い。

批判に至る経緯や、根拠とする数値の提示もあまり見られない。

故に、説得力に欠けるのです。

 

その一例として、前回も引用した「テレビ朝日」からの記事を見てみましょう。

「批判する側と、さんぽセル開発側のヤリトリ」を切り取ったものです。

大人の意見(ネットニュースのコメントから):「これを開発した人、子どものことをよく分かってないですね」

これに対し、開発者は、次のようにコメントしました。

開発した小学生:「今、小学5年生です。作った時は、4年生です。子どものことをよく分かってなかったら、ごめんなさい」

大人の意見(ネットニュースのコメントから):「体のバランスが悪くなり、背骨のゆがみが出て、体調が悪くなると思うので、心配です」

開発した小学生:「それは、重いランドセルでなる“ランドセル症候群”といわれている病気です。僕たちは、それを解決しようとしてるんです。心配する方向が反対です!」

 

大人の意見(ネットニュースのコメントから):「ランドセルなど、毎日背負って歩いていれば、下半身が鍛えられるんですけどね。負担になるからと、早いうちからやめてしまうのは、もったいないと思います」

開発した小学生:「灯油缶を、今も毎日背負ってる大人の人が言うなら許します。もし、灯油缶を遠くに運ぶなら、大人は皆、軟弱にならないよう背負いますか?きっと、タイヤで運ぶと思う。同じだよ!」

https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000257184.htmlより。改行・強調・着色等は筆者によるもの)

 

上記引用では、3つの批判が紹介されています。

(1)「さんぽセル」を開発した人、子どものことをよく分かってない
(2)体のバランスが悪くなり、背骨のゆがみが出て、体調が悪くなる
(3)ランドセルを毎日背負って歩いていれば、下半身が鍛えられる

3つとも、パッと見であれば、筋が通っている様な雰囲気があります。しかし、モノの見事に開発者(小学生グループ)に反論を喰らい、どの意見も雲散霧消。

 

何故そうなるのか?

それは、先程も申した通り、「根拠薄弱だから」です。

 

例えば、「さんぽセルの開発者は、子どものことをよく分かっていない」という批判。

ちょっと調べれば、「商品開発に、小学生が深くかかわっている」という情報を発見できる筈です。にもかかわらず、「子どものことを分かっていない」と断じるのは、単に思い込みだけで言った為でしょう。

 

「キャリー形態だと、背骨がゆがむ」や「ランドセルは、下半身が鍛えられる」という批判も、ちょっと調べれば「本当にそうか?」と言いたくなる意見です。

背骨の件については、重い荷物のせいで病気になる「ランドセル症候群」の話が有名です。「下半身が鍛えられる」という意見には、「根拠となる調査結果」が添えられていない。どちらも思い込みの域を出ていない感がありますね。

 

まぁ、テレビ朝日にキリトリを喰らう前には、それなりの根拠が掲載されていたのかも知れません。

しかし、筆者が「ネタモトと思しき、ネットニュースの掲示板」を覗いてみたところ、明確な根拠を示している書き込みを見つけられませんでした。

そのネタモトは、以下のYahooニュース&ヤフコメです。

news.yahoo.co.jp(2022/4/22投稿。同年6/16閲覧)

 

筆者が閲覧できたのは、せいぜい500件~1000件程度の範囲。分量が多い為、書き込みの全てを見てはいません。

ただ、筆者が閲覧したコメントの中に、「明確&裏取り可能な根拠を添えた批判意見」は確認できませんでした。

 

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筆者が思うに、「さんぽセル批判」を声高に仰る方々は、少なくとも「思い込みで発言する」という方。

この思考回路は、デマ拡散や名誉棄損書き込みを発生させます。結構危険。

 

更に言うと、「根性論信者」の方が多い。「子どもは楽をするな」という考えが根底にあり、「自分が若い頃は…」と続ける人がチラホラ。

そういう考えは、所謂「老害思考」でしょう。時代が変われば、生活習慣も変わる。昔は不可能でも、今ではお気楽にできるのであれば、どんどんやればいいのです。

ただ、「楽」と「ズル」の間には、明確な線引きが必要。今回のさんぽセルに関しては、ズルではありません。「身体を壊さない様に、負担を軽くする」というニュアンスであり、邪な考えではない。

楽をするのは、大いに結構。「その分、余計なエネルギーを節約できる」ということですからね。そのエネルギーを、「ズル」の方向に持って行かなければいいだけ。節約したエネルギーを、次なる発展への原動力にすればいいのです。

 

大事なのは、「子どもの成長を上手に促す為には、どうすればいいか?」です。

さんぽセル批判論者さんの書き込みからは、この思考が読み取れません。

 

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ところで…

 

今回の「さんぽセル論争」関連ニュース。「ちょっと報じ方が変ではないか?」と言いたくなる部分が存在します。

所謂「マスゴミ問題」というヤツですね。

 

折角の機会ですから、今回の論争を題材にして、「マスゴミ問題」も掘り下げてみましょう。

詳しくは、次回記事にて。

 

 

--------------(記事了)--------------