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手作り&裏読み&日替わりブログ

【知床遊覧船事故の話】他責にしても、罪は軽くならない

知床遊覧船沈没事故。

恐らく、多くの方がご存じであり、憤っている。そんな事故でしょう。

 

発生したのは、約2ヶ月前の2022年4月23日。

北海道東部の知床半島にて、観光客向けの遊覧船「KAZUⅠ(カズ・ワン)」が沈没。乗員2名と乗客24名が船上にいましたが、未だに生存者発見の報告はなし。

残念ながら、遺体で発見されたケースは多数あります。が、行方不明の方も同じくらいに多い。非常に悲惨な事故となっています。

 

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筆者は、この事故ニュースを見て、「ある程度の詳細が分かるまで、記事化するのは止めた方がいい」と考えました。故に、当ブログでは記事にしなかった。「ツイッターで、少々触れた」という程度です。

 

事故というものは、ある日突然起こるもの。

今回の場合は、今のところ生存者や目撃者がいない。海難事故の為、証拠に乏しい。

こういう事情がある為、情報が出て来るまでは下手なことは言えません。故に、関連ニュースを追いかけていたものの、記事化しませんでした。

 

が、「KAZUⅠ」を運営する会社について、様々な駄目情報が流れ始め、社長はフルボッコ状態に。

ブラック企業体質で、船長は労働過多。
非常用の連絡手段がないままで出航。
船体を改造し、浸水すればアウトな構造にした。

…こういう話が報じられ、「どうも人災の側面が濃い」という見方が強まっています。その為、筆者は「記事化のタイミングが来た」と判断した次第です。

www.j-cast.com(2022/4/25)

www.fnn.jp(2022/4/26)

www.stv.jp(2022/6/4)

 

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そして本日。”追加燃料になりそうな話”が、報道各社から流れました。

事故船を所有する会社は、「会社だけでなく、国も悪い」と主張しているとのこと。

www.sankei.com(2022/6/14)

www.yomiuri.co.jp(2022/6/14)

mainichi.jp(2022/6/14)

北海道・知床半島沖で観光船「KAZU Ⅰ(カズ・ワン)」が沈没した事故で、国土交通省北海道運輸局は14日、運航していた「知床遊覧船」(斜里町)の事業許可を取り消すのを前に、同社側に釈明の機会を与える「聴聞」を実施した。

桂田精一社長(58)ら同社側は出席せず、事故の責任は「当社のみではなく、国にもある」とする社長名義の陳述書を提出した。6月中に処分する。

https://www.sankei.com/article/20220614-UPNW3ATPBBN4FO7VQR3MKHJKWY/より。改行等は筆者によるもの)

 

筆者は、上記の陳述書について語るニュースを、いくつか見ました。

しかし、どこも”陳述書の詳細”については触れていない。「会社だけではなく、国にも責任がある」という文言が並んでいるだけ。

ここだけ読めば、”会社の逆切れ”と理解されてしまいそうですね。実際に、怒っている方もいらっしゃいます。

www.sankei.com(2022/6/14)

 

まぁ、事故が起きてしまった以上、公的機関の責任は免れません。それはその通り。

公的機関が、事故原因を直接作ったワケじゃありません。が、営業許可を出している以上、管理監督する責任はある。チェック体制の不備等、検証すべき点は多いでしょう。

 

ただ、「会社だけではなく国にも責任がある…と、桂田精一社長が主張できるのは何故か?」という所は、掘り下げないといけません。それがなければ、単なる責任回避。

現時点では、筆者の様な一般人に判別不能です。情報が少ない。

陳述書の中身が、公になるかどうかは不明です。が、もし閲覧できるならば、是非とも分析してみたいところです。

 

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仮に、桂田社長の「国も悪い」という主張が通ったとしましょう。

それでも、会社側の責任が軽くはなりません。「他人のせいにするな!」という批判の声は、更に大きくなるかも知れませんが。

特に、船底の改造については、「沈没可能性を引き上げる改造だ」という見方が大半。「見抜けなかった国が悪い」とでも言おうモンなら、大炎上必至でしょう。

 

 

社長を含む”組織の長”とは、そういうものです。

良いことも悪いことも、利得も責任も、最終的には自分に回ってくるのです。

それを覚悟の上で、組織の長になった筈。その点だけは、ハッキリさせておくべき。

 

 

--------------(記事了)--------------