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手作り&裏読み&日替わりブログ

【炎上企業の話】「シャブ」と「炙り」(前編)

先日、以下の記事をアップ致しました。

内容は、「ブラック企業を題材にした、ギャグ漫画」の紹介です。

tenamaka26.hatenablog.com

 

ギャグ漫画ですから、お気軽に楽しめるもの。決して深刻な作風ではありません。

筆者を含め、「皮肉や風刺が好きな方」にはピッタリの作品です。

興味のある方は、上記記事を是非ご覧くださいませ。

 

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上記の漫画紹介記事は、2022年4月18日に執筆し、同日アップしたものです。

「なぜその日を選んだのか?」と問われても、「いや、何となく」「いつか紹介しようと考えていて、たまたまその日になっただけ」という返事しか出来ません。

「特定の企業や団体を想定し、記事を執筆したのでは?」というご指摘は、申し訳ないのですが…ハズレです。本当に、単なる偶然です。

 

しかし、世の中は何が起こるか分からない。

偶然とは恐ろしいもの。こちらが「意図ゼロ」だとしても、「そう思っていただろう?」と決めつけを食らうケースは…存在します。

上記記事も、同様の扱いを受けました。ほんの少々ですけれど。

 

 

なぜ、そんな扱いを受けたのか?

これには、ちゃんとした理由があります。

それは、「筆者が上記記事を出した直後、現実世界で”炎上企業ネタ&ブラック企業ネタ”が爆裂した」という事態が発生した為です。

 

重ねて申し上げますが、「筆者の記事」と「現実世界の炎上騒動発生」は、全く無関係。単なる偶然です。

何卒、御理解くださいませ。

 

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ちなみに、その「現実世界の炎上騒動」は、ふたつ。

一つ目は、「吉野家のシャブ騒動」

二つ目は、「くら寿司への文春砲」です。

 

まぁ、偶然とはいえ、折角の機会です。教材としての価値も高いと考えるので、騒動を少し掘り下げてみましょう。

先ずは「吉野家のシャブ騒動」から。大手牛丼チェーンで、どんな騒動が起こったのか?

 

(「牛丼」イメージ画像。実際の商品とは異なります:https://pixabay.com/ja/photos/%e3%83%ac%e3%82%b9%e3%83%88%e3%83%a9%e3%83%b3-%e6%96%99%e7%90%86-%e5%92%8c%e9%a3%9f-%e6%97%a5%e6%9c%ac%e9%a3%9f-4162800/

 

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「吉野家のシャブ騒動」の原因となったのは、吉野家の常務取締役&マーケティング戦略担当者の「伊東正明」氏。

この伊東氏が、「2022年4月16日、早稲田大学で開催された講演会」に、講師として参加しました。

その席で、「吉野家の牛丼をもっと売る為には、どういう戦略を立てればいいか」という話になり、出てきた言葉が「田舎から出てきたばかりの生娘を、シャブ漬けにする戦略」というトンデモ発言でした。

www.fnn.jp(2022/4/22)

bunshun.jp(2022/4/23)

 

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「シャブ」というのは、いわゆる「覚醒剤」のあだ名です。

この言葉は、主に「暴力団関係者等のアンダーグラウンドな方々」が使う言葉。ヤクザ映画等でもしばしば出てきますね。

www.pref.aichi.jp(2022/4/25閲覧)

覚醒剤は、主に白色の粉末や無色透明の結晶で、無臭でやや苦みがあります。

「シャブ」「S(エス)」「スピード」などと呼ばれており、「ヤーバー」と呼ばれる錠剤型の覚醒剤もあります。


覚醒剤には、神経を興奮させる作用があり、乱用すると眠気や疲労感が無くなり、頭が冴えたような感じになります。

しかし、効果は数時間で、その後は激しい脱力感、疲労感、倦怠感に襲われます。


覚醒剤は、特に依存性が強く、乱用を続けると、「覚醒剤精神病」の状態になり、幻覚や妄想が現れるほか、時には錯乱状態になって他人を暴行したり、殺害したりすることがあり、乱用を止めても長期間にわたって症状が残る危険性があります。
また、大量の覚醒剤を摂取すると、急性中毒により、全身けいれんを起こし、死亡することもあります。

https://www.pref.aichi.jp/police/anzen/soshiki/yakuju/ranyou.html#より。改行・強調等は筆者によるもの)

 

「生娘をシャブ漬け」という言葉で連想されるのは、「若い女性に覚醒剤を無理矢理注射し、命令通りに動く重度の依存状態にしてから、性風俗産業で働かせて収益を横取りする」という場面でしょう。ヤクザ映画というフィクションの世界でも、かなり醜悪な場面として描写される光景です。

この言葉を、現実世界で・高い受講料を取り・早稲田大学という有名私立大学の壇上で放った。ツッコミどころが多過ぎて、何と言っていいのやら。

 

 

まぁ、伊東氏の言いたいことを理解しようと思えば、不可能ではありません。

要は、「牛丼を食べることを、覚醒剤並みの依存状態にまで持っていけば、吉野家は儲かりまくって仕方ない」と言いたいのでしょう。利益追求を重視しまくる商売人ならば、そういう思考回路に陥っても不思議ではない。

 

しかし、伊東氏は「マーケティング担当で、しかも取締役」です。企業の顔です。

マーケティング担当者として、叩かれそうな言葉を選んで放つというのは…悪手中の悪手。宣伝担当者は、言葉が命です。炎上発言は、最もやってはいけない。

伊東氏は、「逮捕覚悟の迷惑系動画配信者」や「毒舌を売りにしたお笑い芸人」ではないのです。シャブ漬け発言は、完全なる失敗発言でしょう。

 

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この発言を受け、吉野家と早稲田大学は謝罪した上で、「契約は切った」「ウチはもう無関係」と伊東氏を放逐。トカゲの尻尾切り状態です。

まぁ、組織の対応としては評価できる面が多い。炎上騒動は、初期消火が最重要です。庇える部分があればまだしも、迂闊としか言えない行動をとる者がいれば、重い処分を早急に下す。これが鉄則です。

吉野家や早稲田大学は、自身に延焼が及ぶ前に、原因を斬り捨てた。動きが早かった為、大火傷を負わずに済みました。

 

ただ、これで話が終わったワケではありません。

吉野家は、「なぜ伊東氏を取締役にしたのか」について、世間を納得させる説明を求められます。そこでウヤムヤにしてしまうと、「吉野家」と「シャブ」が繋がったままになります。「吉野家上層部は、人を見る目がない」という評価も消えず、半永久的にネタにされることになりかねない。

早稲田大学も同様。「なぜ伊東氏を講師にしたのか」について、キッチリ説明しなければなりません。特に、「大学の教壇で、問題発言が出た」というのは、教育・研究機関として致命傷になりかねない。

 

炎上騒動は、初期消火が最重要です。

そして、その次の後片付けも大事。

「問題の原因を切ったから終わり」ではなく、「何が原因か」「再発防止策はどうか」までを示さなければNGです。

今後の吉野家と早稲田大学の動向に、地味な注目が集まることでしょう。

 

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と、シャブ騒動については、この辺にしておきましょう。

続いて、「くら寿司への文春砲」の話に移りますが…

長くなるので、本日はここまでとさせてください。続きは、次回記事にて。

 

 

--------------(記事了)--------------