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手作り&裏読み&日替わりブログ

【ウクライナ状勢の話】千羽鶴は、アリかナシか(前編)

ウクライナ関連の話で、興味深いものを発見しました。

この話は、地震や台風などの「甚大な災害発生時」にも当てはまるネタです。自然災害の多い日本では、よく考えておいた方がいい話です。

 

話の主題は、「千羽鶴を戦地や被災地に贈るのは、アリか?ナシか?」というもの。

(上記:「千羽鶴」イメージ画像 https://pixabay.com/ja/photos/%e5%8d%83%e7%be%bd%e9%b6%b4-%e7%a5%88%e3%82%8a-%e7%b5%b5%e9%a6%ac-1632854/

 

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この「千羽鶴と被災地」に関する話は、以前から折に触れて話題になっていました。今回が初めてではありません。

ただ、今回は「世界が注目するウクライナ情勢」と関係があり、なおかつ「炎上芸をウリにしているネット芸人」が話題に上げた為、相乗効果で結構な燃え上がり具合を見せました。

ニュース記事として、大手マスコミが取り上げてもいます。結構な議論を呼んでいますね。

 

(なお、当ブログの運営方針として、「ニュース記事等の明確なソースがある時は、後で検証できるようにリンクを貼る」という行為を必ず行います。

しかし、今回は炎上芸人が大きく絡む話になっています。ここでニュースを貼り付けると、炎上芸人の利益になってしまう。故に、リンクも貼りませんし、炎上芸人の名前も出しません。どうかご了承くださいませ)

 

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今回の話は、大体以下の様な流れになっています。

 

(1)ウクライナ情勢を気にした一般人(日本人)が、「千羽鶴を作ってウクライナ大使館に寄贈する為、コツコツ鶴を折ってます」と、ネット上で発言した。

(2)この話を目にした複数のネットユーザーから、様々な意見が飛んだ。賛否両論あったが、主には否定的意見であった。

(3)否定意見の内容は、「募金した方がいい」「折り鶴は役に立たない」「自己満足か、善意の押し付け」という類のものだった。

(4)多数の意見が寄せられた後、千羽鶴を作ろうとした人は、ウクライナ大使館への寄贈を断念した。

 

千羽鶴論争。よくある話といえば、よくある話です。

そして、「千羽鶴否定派の言いたい事は分かるが、炎上芸人が言っている時点で気に食わない」という意見が多かったのも、よくある話。

なかなか難しい。

 

筆者は、「炎上芸人さんに対しては、絡んだ時点で負け」だと考えています。

故に、名前も出しません。名前を出す時は、「失敗例&反面教師として、教材にできる場合」に限ります。

ただ、炎上芸人であっても、言っている内容が興味深いものであれば、考える価値はあるでしょう。

その為、炎上芸人の利益になり難い形で、取り上げることと致します。

 

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今回の千羽鶴論争について、筆者の考えるポイントは3つ。

 

【1】戦地・被災地の状況は、生き死にをかけた深刻なモノ。今日の食事にも事欠き、飲料水に困る場合もある。早急に必要なのは、千羽鶴よりも生活物資の類である。

【2】千羽鶴は、人の祈りを具現化したもの。故に、どうしても「宗教的な品物」と見られてしまう。貰う人の心情によって、見方が全く変わる微妙な品物。そこは留意すべきである。

【3】千羽鶴は、後始末に困る。無下に捨てるのも難しいし、いつまでも飾っておく訳にもいかない。その事も考慮に入れ、寄贈するかどうかを考えるべき。

 

千羽鶴を貰って、嬉しい人もいるでしょう。皆が皆、「千羽鶴は不要」となるワケでもない。

しかし、重要視すべきは「受け取る側の状況」です。受け取る側(つまり、被災した人々)が、品物の価値を決めるのです。贈る側ではない。

「今現在、正に被害に遭っている最中」という切羽詰まった人には、切羽詰まった状況を打開する品物が必要。残念ながら、千羽鶴はそういう品物ではありません。

正しい・正しくないを語る前に、「リアルな生死を目の当たりにしている人々」を思い浮かべた方がいいでしょう。

 

最も役に立つのは、「きちんとした救援能力を持つ機関に、活動資金を渡す」という手ですね。

今回、筆者も少額ながら募金致しました。預け先は、某・国際的医療機関です。

救援のプロに、活動資金を渡す。これが最も無駄のない行動でしょう。

 

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上記の様な思考回路を経て、筆者が出す結論はコレ。

Q:千羽鶴を戦地や被災地に贈るのは、アリか?ナシか?

A:発災直後には、千羽鶴を贈らない方がいい。被災者の生活を立て直す為、速攻で役立つ様に財を使う方が賢明。最も有効な方法は、きちんとした救援組織に募金することである。

もし千羽鶴を贈るのであれば、先ずは相手方の状況をよく考えること。

そして、「被災者の生活が、ある程度安定した」となり、「贈って喜んで貰える状況になった」という確信が持てた場合に、製作開始となればいいでしょう。

 

こういう書き方をすると、怒られるかも知れませんが…

千羽鶴は、どうしても「エンタメ品」の扱いを受ける品物です。人の心を豊かにする品物であり、人の命を繋ぐ品物ではない。好き嫌いもある。そこは理解した方がいいでしょう。

 

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なお…

「被災地と援助」というネタを考えた時、筆者の脳裏にひとつのエピソードが浮かびました。

それは、2011年の東日本大震災に関係する話なのですが、長くなるので本日はここまで。事の詳細は、次回記事にて述べることと致します。

 

 

--------------(記事了)--------------