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【ウクライナ状勢の話】プーチンの自爆ネタ?

<この記事は、2022年4月11日19時頃迄の各種情報を基にして、執筆しております>

 

 

ロシアがウクライナへ軍事侵攻してから、ボチボチ1ヶ月半。

ここに来て、「ロシアの大失敗」と歴史書に書かれそうな、かなり大きい動きが報じられました。

その内容は、「フィンランドとスウェーデンが、NATO(北大西洋条約機構)に加盟しそう」というもの。

www.cnn.co.jp(2022/4/10

 

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今回のウクライナ侵攻について、ロシアを擁護する人は結構います。

その方々が口を揃えて仰るのが、「ウクライナに対し、NATOが加盟を促したので、ロシアが怒って侵攻した」という話です。

要は、「ロシアのプーチン大統領は、ウクライナがNATOに加盟する前に潰そうとした」ということ。

 

しかし、その侵攻が引き金となり、NATOに加盟していなかったフィンランドとスウェーデンが、NATO加盟を希望する流れに乗ってしまった。

これ、普通に考えれば、ロシアの致命的戦略ミスです。

「プーチン大統領が、体を張って自爆ネタを披露した」というオチになるかもしれません。

 

この話に対し、ロシア擁護派の方々はどういう解釈をしているのか?

どうやってプーチン大統領を庇うのでしょうねぇ。

 

北欧のフィンランドとスウェーデンが、北大西洋条約機構(NATO)の加入に近く踏み切る可能性が出て来た。

複数のNATO当局者は10日までにCNNの取材に応じ、両国の加盟に関する議論はロシアによるウクライナ侵攻以降、極めて重大な意味合いを帯びるようになったと明かした。

 

米国務省の複数の高官は、この問題は先週開かれたNATO外相会議でも取り上げられたとした。フィンランドとスウェーデンの両国外相もこの会議に加わっていたという。

NATO当局者は、両国の加盟問題の議論が出てきたことはウクライナへの侵攻がNATOの同盟関係を再活性化させたり、一体感を強めたりするだけの結果をもたらしたことを意味すると指摘。ロシアのプーチン大統領が侵攻で狙っていたNATO拡大の阻止とはまさに正反対の事態が到来したことになるとした。

https://www.cnn.co.jp/world/35186104.htmlより。改行・強調等は筆者によるもの)

 

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特にフィンランドについては、ロシアの前身「ソビエト連邦」と戦争になった過去があります。20世紀(第二次世界大戦時)に起きた、いわゆる「冬戦争」「継続戦争」と呼ばれる戦いです。

その時の状況は、今の「ウクライナvsロシア」とよく似ています。

フィンランドとウクライナに共通する点は、以下の通り。

 

◆ロシア(旧ソ連)と、国境を接している。

◆ロシア側が、表向きにはそれっぽい口実(実は難癖)を付けて、侵攻してきた。

◆戦力差は歴然。ロシア側の方が、数の上では圧倒的に多かった。

◆しかし、ロシア側は大苦戦。前評判とは全然違う戦況に。

 

◆攻め込まれた側(フィンランド&ウクライナ)は、祖国防衛という大義があった為、士気は旺盛。ロシア軍を圧倒した。

◆フィンランド軍とウクライナ軍では、スナイパー(狙撃兵)が大きな戦果を出した。
ウクライナ軍は、「複数の将官クラスを狙撃した」との報告アリ。
フィンランド軍では、伝説的スナイパー「シモ・ヘイヘ」氏が活躍した。

◆ロシア軍に対し、フィンランドとウクライナが使ったのは、手製の火炎瓶である。

 

なお、フィンランドとロシア(旧ソ連)の戦争は、1944年に終結しています。

結果は、フィンランドがロシアの撃退に成功。

ただし、無傷というワケにはいかなかった。多数の犠牲者を出し、領土の一部をロシア側に奪われる形になりました。

しかし、傀儡政権を強要されることはなかった。フィンランドは、「国としての独立」を守りました。

 

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上記の様な経緯があった為、フィンランドはNATO加盟に消極的でした。もし加盟すれば、ロシア側を刺激すると考えていた故に…です。

しかし、当のロシアがウクライナへ軍事侵攻した為、フィンランドは大きく動きました。次いで、隣国スウェーデンも。

ロシアの行動は、今迄中立を保っていた隣国の緊張を高め、NATOとの距離を縮めてしまいました。完全に裏目に出たといえるでしょう。

 

問題は、この後です。

もし、フィンランドとスウェーデンがNATOに加盟した場合、ロシアの孤立はより一層深刻になります。経済制裁も簡単には解除されない為、ロシアの立場は苦しくなるばかり。

そうなると、核兵器等の大量破壊兵器へ頼る方向に、ロシアは動くかも知れません。用心しなければならない。

 

防御態勢を固めることは、非常に重要。しかし、相手を追い詰め過ぎても困る。

このバランスが大事なのです。

「プーチン大統領の大失敗」と馬鹿にして終わるのは、些か不用心です。気は抜けない。

 

 

--------------(記事了)--------------

 

 

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