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手作り&裏読み&日替わりブログ

【映画の話】ウクライナの様子を見て、『戦艦ポチョムキン』を想起する

ロシアが、ウクライナへ軍事侵攻を開始してから、ほぼ1ヶ月が経過。

連日報じられるニュースを見て、筆者は非常にいたたまれない気持ちになります。

 

ロシアの主張は、ゴリ押しのオンパレード。

「ロシアに正当性がある」と主張するも、根拠は示さず。

たまに示しても、「何だかハッキリしない」「捏造の疑いがある」というものが大半。ロシアの上層部は、これで通ると考えているのでしょうね。無理だらけなのに。

 

戦時は、情報が錯綜するものです。

しかし、それを差し引いても、あまりに説得力に欠けているロシア。これでは、世界各国が包囲網を敷きたくなるでしょう。

ロシアのゴリ押しを許せば、明日は我が身。故に、ウクライナでの殺戮を止めねばならない。

 

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「ロシアのゴリ押しが酷い」

この言葉を聞くと、筆者の中には「某・古典映画のタイトル」が思い浮かびます。

その作品名は、『戦艦ポチョムキン』です。

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『戦艦ポチョムキン』は、今から約100年前・1925年の作品。モノクロ&サイレントの、典型的な古典映画です。

しかし、「名作映画ランキング」的な企画があれば、未だに名前が出て来る作品です。映画史に残る作品と言って、差し支えないでしょう。

 

『戦艦ポチョムキン』の製作国は、ソビエト連邦(ソ連)です。今、ウクライナに戦争を仕掛けている「ロシア連邦」の前身です。

そのソ連にて、「昔、実際に起こった軍事反乱事件」をベースに制作された映画。それが『戦艦ポチョムキン』です。

 

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『戦艦ポチョムキン』の内容をザックリ説明すると、以下の通り。

 

 

▼時は1905年。当時のロシア地域は、現在のロシア連邦でもなく、その前身であるソ連でもなく、「ロシア帝国」が統治していた。
(ちなみに、1905年は「1904年に勃発した日露戦争が続く時期」でもあった。終戦は、1905年9月)

▼当時のロシア帝国内は荒れ、反乱やストライキが頻発。民衆の不満は増大する一方であり、革命への機運が高まっていた。

 

▼そんな1905年の6月。黒海沿岸の港町「オデッサ」の近くを航海する、一隻の戦艦があった。艦の名前は、「ポチョムキン号」である。

 

▼当時のロシア帝国では、民衆の怒りが充満していた。が、不満を持っていたのは民衆だけではない。兵士たちも同じであった。兵士といえども、一般民衆と同じくロシア帝国の国民。考えることは似通っている。

▼ポチョムキン号内でも、それは同じ。劣悪な環境への不満。ゴリ押しばかりやる上層部への憤怒。表面上はそこそこ平穏に見える艦内であったが、確実に不満爆発へのカウントダウンが始まっていた。

 

▼そして、遂に水兵達の不満が爆発した。

▼切っ掛けは、「艦内に保存してあった食肉が腐っていたのに、上層部はそれを無視し、嫌がる水兵達に無理矢理食べさせた」という暴挙だった。

▼その後、上層部は「腐肉を嫌がって食べなかった水兵」を集め、命令違反を犯した罪で死刑にしようとする。

▼その振る舞いにブチ切れた水兵の一人が、仲間の水兵を助けようとして反乱を扇動。これに応じた多くの水兵が、一気に動き出し…

 

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『戦艦ポチョムキン』は、事実を基にした映画です。

しかし、完全ノンフィクションとはいえない。映画作品として味付けする為、所々に創作部分が混じっています。ちょっと注意しなければいけません。

 

また、「原版は、共産主義のプロパガンダが酷い」とされ、検閲に引っかかったという逸話もアリ。

古典映画の中では、なかなかの問題作品です。

(参考:二重の神話化 : 日本における『戦艦ポチョムキン』上映史 | 学術機関リポジトリデータベース

 

ただ、その内容は鮮烈。

今のロシア連邦に重なる部分も多く、「ロシア地域の本質を描いた作品」と評されることもしばしば。約100年前の作品とは思えない。

興味のある方は、この機会にご覧になっては如何でしょうか。

 

 

なお、余談ですが…

『戦艦ポチョムキン』の元ネタである、ポチョムキン号の反乱事件。この反乱が起きてから10年ちょっとで、ロシア帝国は崩壊しました。

「歴史は繰り返す」と申しますが、今のロシア連邦はどうなるのでしょうねぇ。

 

 

-----------------(記事了)-----------------