makaranTB

手作り&裏読み&日替わりブログ

【マンガの話】『センゴク』のゴールは近い

先日、寂しいというかワクワクするというか、結構な話が報じられました。

その内容は、人気漫画『センゴク』シリーズが、もう少しで完結するというものです。

mantan-web.jp(2022/2/7)

 

「週刊ヤングマガジン」(講談社)で連載中の宮下英樹さんのマンガ「センゴク」シリーズが“残り3話”で完結することが2月7日、明らかになった。

同日発売の同誌第10号で「“戦国”と“仙石”を描いた一大叙事詩、完結まで残り3話!!」と発表された。

 

同シリーズは、2004年に連載を開始し、現在は第4部「センゴク権兵衛」が連載中。約18年の連載に幕を下ろす。

https://mantan-web.jp/article/20220206dog00m200025000c.htmlより。改行等は筆者によるもの)

 

『センゴク』は、題名の通り「日本の戦国時代」を舞台にした、武将の成り上がり物語です。

主人公の名前も、タイトルと同じ「センゴク」です。漢字で書くと「仙石」。フルネームは、「仙石権兵衛秀久」。織田・豊臣・徳川の世を生きた武将です。

(以下、仙石権兵衛秀久を「権兵衛」と表記します)

センゴク(1) (ヤングマガジンコミックス)(提供:Amazon)

 

『センゴク』シリーズの売り文句は、「戦国史上最も失敗し、挽回した男」です。

 

主人公の権兵衛は、織田方との合戦に敗れて捕虜になり、そのまま織田方にスカウトされます。織田入りを承諾した権兵衛が配属されたのは、木下藤吉郎(後の豊臣秀吉)の部隊。そのまま秀吉の最古参家臣として名を上げ、結構な出世頭になります。

 

が、売り文句にもある様に、権兵衛は「切腹レベルの大失敗」をやらかしてしまいます。そこからどうやって復活するのか?…という点が、『センゴク』シリーズの最も興味深いポイント。

 

権兵衛は、「俺TUEEEEEEEEE!」的なチートキャラではなく、結構な紆余曲折を経た人間臭い人物です。そこが読者の共感を呼びます。

また、「大失敗した後に挽回する」というのは、中途半端に成功し続けることよりも難しい。そして、失敗は誰でもやる。ここも読者の共感を呼びます。

 

権兵衛は、決して「スーパーヒーロー」でも「無敵の猛将」でもない。非常に危なっかしい場面が多く、読んでいてハラハラします。

そこも、読者を引き込むポイントですね。

 

----------------------------------

 

筆者は、この『センゴク』シリーズを好んで読みます。

過去には、当ブログのネタとして拝借したこともアリ。

取り上げたのは、織田信長が死にかけた「金ヶ崎撤退戦」に関する話でした。

tenamaka26.hatenablog.com

 

筆者は、第一部『センゴク』・第二部『センゴク 天正記』・第三部『センゴク 一統記』については読了しています。

ただ、現在連載中の第四部『センゴク権兵衛』は、まだ半分ほどしか読んでいません。これからコミックスを追いかけてみよう…と考えています。

センゴク権兵衛(26) (ヤングマガジンコミックス)(提供:Amazon)

 

筆者が知っているのは、「対島津戦」の近辺迄です。

コミックスでいうと、10巻辺りの内容になります。

 

戦国時代屈指の戦闘民族である、薩摩の島津家。この強敵を前に、権兵衛はどうやって戦うのか?

恐らく、『センゴク』シリーズの中で最も盛り上がるシーンのひとつでしょう。続きが楽しみです。

 

----------------------------------

 

『センゴク』シリーズがヒットした要因の一つに、「主人公のチョイス」がある。筆者はそう考えています。

 

権兵衛だけを見れば、他の有名戦国武将に比べて、知名度は見劣りするでしょう。何せ、『センゴク』シリーズ以外に、権兵衛を主人公にした作品が殆ど見られない。

ただ、この知名度の低さを逆手に取れば、「先が読めない」という展開に持ち込めます。主人公が、「織田信長」「豊臣秀吉」「徳川家康」等の超有名武将だと、こういう手法を取るのは難しい。

 

この「知名度の低さを逆手に取る」という方法は、他の歴史漫画でもしばしば見る光景です。

具体的には、『花の慶次』や『キングダム』がそれに当たります。どちらも、有名な武将が活躍する時代を描きながら、主人公は「さほど知名度の高くない人物」にしていますね。

それ故に、物語の粗筋(歴史的事実)は分かっても、主人公の行く末についてはよく分からない。ここが盛り上がるポイントです。

 

 

果たして、『センゴク』シリーズはどういう結末を迎えるのか?

非常に興味の湧くところです。

急いで追いかけることと致しましょう。

 

 

-----------------(記事了)-----------------