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手作り&裏読み&日替わりブログ

【ヤミ金の話】闇金とYouTube広告

闇金(やみきん)。闇金融の略称です。

闇金とは、悪質な金融業者のこと。主には、「法律に基づいた貸金業者登録を行っていない業者」「登録していても、各種法律には従わない業者」のことを指します。

 

闇金業者は、法律で定められた手続きをやらない。つまり、法律無視の業者です。

法を無視する為、「信じられないレベルの高い利息を取る」という話は日常茶飯事です。荒っぽい取り立ての話も同様。

何されるか分からない為、絶対に接触したくない業者ですね。

 

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闇金は、法を無視する業者。違法行為を繰り返す為、警察が取り締まります。

故に、業者は手を変え品を変え、取り締まりから逃れる方法を模索するのです。

 

先日も、以下の様なニュースが報じられました。

今回問題となったのは、「買い取り業者を装った闇金」です。その集客ツールのひとつが、何と「YouTube広告」とのこと。これは吃驚。

www.bengo4.com(2021/12/23)

www3.nhk.or.jp(2021/12/23)

 

商品の買い取りを装った「新型ヤミ金」がはびこっているとして、弁護士や司法書士でつくる「買い取り金融対策全国会議」が12月23日、警視庁と金融庁に対し、取り締まりを強化するよう申し入れをおこなった。

スマホやタブレットなどをオンラインで査定したように装い、業者がお金を即座に振り込んだ後、商品を送らなかった「違約金」などとして給料日に振り込み額を大きく上回る金銭を支払わせる「先払い買取現金化」の手法が広まっているという。

これまでのヤミ金利用者は40代以上や多重債務者が多かったが、「買い取り金融」の利用者は正社員がほとんどで若い世代も多い。

相談者の中には、学校の先生や公務員、大手上場企業勤務などもいるという。

YouTubeの広告を見てヤミ金だと知らずに利用した人もいるといい、全国会議代表幹事の前田勝範司法書士は「スマホで簡単に借り入れができ、綺麗なサイトにより闇金のイメージも払拭されている。全国的にまんべんなく被害が発生しており、今対策を打たないと、すぐに現金が欲しいという方が飛びついてしまう」と懸念を示した。

https://www.bengo4.com/c_8/n_13932/より。改行・強調等は筆者によるもの)

 

YouTubeを視聴する際、よく流れる動画広告。マトモな業者の広告も多いですが、怪しい広告も少なくない。

多いのは、「簡単に大儲けできる副業」「飲むだけで劇的効果を発揮するサプリ」等。さすがに”犯罪ド真ん中”という広告は見当たりませんが、強烈に怪しいものが混じっている。これは事実です。

 

YouTube以外でも同様。例えば「スマホゲームの広告」等にも同じことがいえます。「動画広告を視聴したら、ゲーム内通貨をプレゼント」というヤツですね。

その動画広告の中にも、怪しいものは存在する。筆者は、「リアルに金を賭けるカジノゲーム」の宣伝を見たことがあります。明らかに違法です。

 

その手の広告の中に、今回問題視されている「買い取り業者を装った、闇金業者」の広告があるとのこと。

この手法は、一般的に「先払い買い取り」と呼ばれています。

 

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「先払い買い取り」の仕組みや流れを簡単にまとめると、以下の様なものになります。

 

 

◆業者は、普通に広告を出している。そのひとつがYouTube。YouTube以外でも、業者が立ち上げたホームページは多く、”おすすめ業者”をまとめたサイトまで存在する。

◆広告には、「申し込み後、最短5分で現金を振り込みます」「商品の発送は後日で、先に現金を振り込み」等の文言がある。

◆新型コロナ禍で、困窮者は増える傾向にある。目先の現金が欲しい人は、業者の謳い文句に食いついてしまう。

 

◆広告を見た客が、業者に接触する。連絡手段は、主にスマホ。

◆業者は、表向きは中古品業者なので、客に”買い取って欲しい品物”の画像データを送らせる。

◆その画像を業者が査定し、品物に見合ったお金を払う。こういう体裁が整えられる。

 

◆ここで業者は、「手元に商品が無くとも、ネットに転がっている画像を送ればOK」とする。要は、「貸金契約ではなく、売買契約だ」と主張する為の口実を無理矢理作っているのである。

◆顧客は、目先の金に困っている人なので、業者に言われるがままに行動。適当に拾った画像を、業者に送る。画像を受け取った業者は、ろくな査定もせずに、いくらかのお金を客の口座に振り込む。

 

◆この取引は、体裁が「商品の売買契約」である。お金を振り込まれた客は、商品を発送しなければならない。

◆しかし、商品画像をネットから拾う様な客は、現物を用意できる資金がない。そもそも、お金に余裕がないから業者を利用するのである。当然、商品の発送はできない。

◆期限までに商品が届かない為、業者は違約金を請求。この違約金が高い。業者の目的は、この違約金を取り立てることである。

 

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一時期、”給料ファクタリング”という新手の闇金が続出し、国が取り締まりに動きました。当ブログでも記事にしたことがあります。

tenamaka26.hatenablog.com

 

業者が警察に摘発され、給料ファクタリングは下火に。その代わりに増加したのが、当記事で触れた”先払い買い取り”です。

この手法の存在は、既に公的機関へ話が行っています。

 

今迄の傾向から考えるに、金融庁が動いて注意喚起し、警察が業者を逮捕するでしょう。そして、先払い買い取り商法も下火になる。

が、恐らくは次の手法が出現し、また同じことの繰り返し。被害者は減らないでしょうね。

 

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違法な業者に対して、最終的には公的機関が取り締まってくれるでしょう。

が、そうなる前に悪質業者と関係を持てば、ボロカスにやられます。関係を持たないのが一番。

その為には、「怪しい業者に近付かない」という手しかない。非常にモヤッとした表現ですが、正直そういう手しかありません。

 

怪しさに気付く為には、”自分の頭で考える癖”を見に付けねばなりません。ネットの検索を鵜呑みにしていると、騙されます。検索結果を見て、自分なりの分析を加える。この習慣を身につけることが重要。

 

当記事で触れた”先払い買い取り”についてネット検索すると、トップに出現するのが「業者の怪しい広告」です。検索結果を鵜呑みにする人は、ここで引っかかりカモになる。

自分の頭で考え、更に詳しく調べていくと、この広告を出している業者への批判記事が出て来ます。批判記事を書いているのは、弁護士や司法書士の方々です。この時点で、業者の怪しさMAX。

 

ちょっと深掘りすれば”怪しい業者”に気付き、リスクを軽減できます。

ひと手間かけるだけで、安全性が増すのです。面倒くさいと思わず、自分の頭で考える癖を身に付けた方がいい。一見地味ですが、身を守るシールドとしては有用です。

 

 

--------------(記事了)--------------