新年早々、驚きのエンタメニュースが飛び込んできました。
その内容は、超有名漫画家「高橋留美子」氏のデビュー作『うる星やつら』が、完全新作アニメとして帰ってくる…というもの。
『うる星やつら』ファンには、堪らない話といえるでしょう。
www.oricon.co.jp(2022/1/1)
『週刊少年サンデー』(小学館)で連載されていた漫画『うる星やつら』(作者:高橋留美子)が、2022年に完全新作として、フジテレビの深夜アニメ枠“ノイタミナ”でテレビアニメ化されることが決定した。
テレビアニメ放送は1986年3月以来、36年ぶりとなり、選び抜かれた原作エピソードを全4クールにわたって放送する。
あわせて、ティザーPVやキャスト・スタッフ情報なども解禁され、主人公・諸星あたる役を神谷浩史、ヒロイン・ラム役を上坂すみれが務める。
(https://www.oricon.co.jp/news/2219544/full/より。改行・強調等は筆者によるもの。以下同じ)
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ただ…
筆者の様な者には、期待よりも好奇心が勝ります。
と申しますのも、筆者は『うる星やつら』をマトモに鑑賞したことがないのです。主な理由は、年齢的なものです。
筆者が知っているのは、「作品の大まかな内容」と、テーマ曲「ラムのラブソング」くらい。
故に、「どんな作品か分からないので、ちょっと見てみたい」という好奇心が強い。「久しぶりの新作アニメを、楽しみに待っている」という感覚ではありません。
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上記の理由で、筆者は『うる星やつら』の新作アニメを、「完全未知」&「初鑑賞に近い状況」で捉えています。
故に、過去作との違いを楽しむという感覚は、非常に薄い。
逆に、過去作と新作を比較し、ギャップに違和感を感じることもない。
36年ぶりの新作『うる星やつら』ですから、絵柄も相当変わっていますし、担当声優さんも大幅変更。
オールドファンは、この手の変更に違和感を感じる場合が多いです。筆者にはそれがありません。スンナリ鑑賞できそうな予感・大。
また、「旧作では許されていた描写だが、現在はNGである」という要素がどうなるか?
ここも気になります。
筆者は、『うる星やつら』をマトモに鑑賞したことはありません。しかし、「懐かしのアニメ特集」的なものを見たことはあり、そこで『うる星やつら』のアニメを断片的に見た記憶はあります。
で、第1話から「ヒロインのラムちゃんが、ブラを奪われて半裸になる」というシーンがありました。令和の今、これを放送するのは困難か?
まぁ、枠がノイタミナ(フジテレビの深夜アニメ枠)ですから、その辺は強引に描き切るかも知れませんね。
加えて、「アニメ化するエピソードは、原作の中からピックアップする」とのこと。新作アニメは4クールの予定なので、大体50話くらい。原作漫画は、360話越え。ネタは豊富にある為、危険な描写を含むエピソードを避ければ、危険度は下がるでしょう。
この流れ。「お色気要素を期待するオールドファン」の方々には、少々残念な傾向かも知れませんね。
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この「オールドファン」の存在ですが…。
制作側としては、根強いファンが存在するということは、大変ありがたいもの。
しかし、「過去作とのギャップを、厳しく指摘される」という可能性がある為、困ったことになりかねない。ここが難しい。
上記の話は、恐らく制作側も認識している筈。
故に、プレッシャーは大きいでしょうね。
特に、声優さんは半端ない重圧を感じていることでしょう。
旧『うる星やつら』で、主人公「諸星あたる」を演じた名優「古川登志夫」氏が言っていました。「最も緊張する仕事は、大人気アニメキャラの声優交代で、二代目を担当することである」と。
古川氏は、1作品だけ「ルパン三世」を演じたことがあります。その時に、ファンからキツイ言葉を投げつけられた経験をお持ちです。そういう経験から、上記コメントが出たワケです。
今回の新作アニメで、「諸星あたる」を演じるのは「神谷浩史」氏。こちらも名優との評価が高い方ですが、裏事情をよくご存じでしょうから、緊張も半端ない筈。
そんな神谷氏に向けて、古川氏からメッセージが出ています。その言葉を引用させて頂き、当記事のシメと致します。
古川氏のコメントに、「自分の苦い経験から来る、後輩への愛情と激励」を感じます。
mantan-web.jp(2022/1/1)
持論として『プロの声優の数だけ演技論は存在する』と思っています。
この場合の演技論とは、役作り=演技プランのことを指しているのですが、一人一人異なるところが面白いし、異なって当然。
神谷さん独自のあたるを楽しみにしています
(https://mantan-web.jp/article/20220101dog00m200002000c.html)
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