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手作り&裏読み&日替わりブログ

【2021年を振り返る 2】「メンタリストDaiGo」氏の、大炎上騒動から学ぶ

「この1年を振り返る」という、年末の定番ネタ記事。その第二弾になります。

ちなみに、前回記事は以下。テーマは、「2021年夏開催の東京五輪」でした。

tenamaka26.hatenablog.com

 

今回記事で取り上げるテーマは、「メンタリストDaiGo氏の、大炎上騒動」です。

御存知の方も多い筈。

 

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今年の夏。

DaiGo氏は、配信した動画の中で、「ホームレスの命より、猫を救え」「自分(Daigo氏)とって必要のない命は軽い。ホームレスの命はどうでもいい」と発言。

これに対し、多数の人々から批判が殺到するも、Daigo氏は「批判する人は、理解能力がない」「自分(Daigo氏)よりも収入の低い人間は、発言を批判する資格がない」と持論展開。

 

この発言・反論が、ネット史に残るレベルの大炎上を起こしました。

各種媒体で大きく取り上げられ、DaiGo氏は四面楚歌に。批判コメントだけではなく、「DaiGo氏の発言を問題視したスポンサー企業が、DaiGo氏との関係を切る」という実害も発生しました。

しまいには、生活保護制度を所管する厚生労働省がDaigo氏の発言を問題視し、「困ったら、生活保護を利用してください」とツイートする事態にまで発展。

ここまでの騒動になるとは、DaiGo氏も考えていなかったでしょう。

yorozoonews.jp(2021/8/13)

厚生労働省は13日、公式ツイッターで「生活保護の申請は国民の権利です」というツイートを公開した。

この日は、メンタリストのDaiGoが7日にYouTube配信した動画でホームレス生活者や生活保護者の命を軽視するような発言を行ったことで大炎上。生活保護が大きな話題となっていた。

 

厚生労働省の担当者は同日、よろず~ニュースの取材に対応。

DaiGoの主張に対し「直接反論したわけではありません」と回答し、コロナ禍での生活困窮者の増加や、時期的に生活保護の申請が滞りがちであることを挙げ、「昨年末にも同様の告知は行いました」とした。

 

だが一方で、DaiGoの発言が炎上状態になっていることについては把握しているとも回答。

「そういった報道が盛り上がっている中で、社会的に生活保護について周知を行う機会であると考えました」と、DaiGoの炎上が〝外的要因〟であることも認めた。

https://yorozoonews.jp/article/14417219より。改行等は筆者によるもの。以下同)

 

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この炎上騒動。

筆者もリアルタイムで注視し、特集記事をいくつか書きました。

tenamaka26.hatenablog.com

tenamaka26.hatenablog.com

 

この炎上騒動には、様々な側面があります。深く掘り下げると、色々なものが見えてくる。

「弱者切り捨て」「金満体質」「論破病」「信者ビジネス」…等々、今の日本が持つ闇を見た感がありますね。

 

そういう意味で、DaiGo氏の騒動は「サンプルとしての価値」が高い。

大きく成功した人に見えても、一皮むけば地に落ちる。この法則を体現した例として、学ぶべき点が多い。

 

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なお、最近のDaiGo氏は…

一時期は沈黙してましたが、今は活動を再開しています。

 

「謝罪しても簡単に許して貰えず、矛盾を突かれて追加燃料にしかならない」と、DaiGo氏は悟ったのでしょうか。ホームレス不要発言については、なかなか言及しなかった。

今月になって、久しぶりに炎上騒動の話をしていましたが…その内容は、「失言したのは、酒のせい」というものでした。

www.j-cast.com(2021/12/7)

YouTube配信をする際によくワインを飲んでいるというDaiGoさん。

「あの日、運悪く、放送の前にワイン会があったんですね」と述べ、当日の酒量を「ワインボトル2本ぐらい」だったと述懐した。

さらにワイン会後には、自宅でもう1本ワインを開けながら配信したとも明かした。

 

DaiGoさんは発言に至る経緯を説明。

「僕もともと、払った税金が、たとえば生活保護やホームレスの人のために使われる、これは良いことだと思うんですよ」「ただ、なぜ猫や犬や動物の命に対しては、保健所に回って『殺すため』に使われるの? おかしいよね? ってずっと言っていた。税金を払い続けている人間からしたら、それに異を唱えないのは、それに賛成してるってことになっちゃう」として、猫の保護活動のため寄付などをしていると明かす。

https://www.j-cast.com/2021/12/07426474.html?p=all

 

「酒に酔って発言した」というのは、これまた炎上騒動の追加燃料になりそうな話です。

しかし、夏の騒動に比べれば、今回は全くと言っていいほど騒がれていない。

 

まぁ、世間はもうDaiGo氏に興味がないのでしょう。熱し易く冷め易いですから。「ガチ信者さんでなければ、相手にして貰えない状況」になったと考えます。

実はこれ、手堅いビジネス形態です。信者さんは、信仰対象を擁護しまくりますからね。大きな粗があっても、お金を貢ぎ続けます。

今のところ、DaiGo氏が困窮する可能性は低い。

 

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ただ…

DaiGo氏は、手堅い収入源を得た反面、「事あるごとに嫌な扱いを受ける存在」にもなった様子です。

例えば、以下の記事。

withnews.jp(2021/12/23)

「役に立たないと」「有用であれ」――。私たちの社会には、そんな呪縛があふれているのではないでしょうか。

 

「ホームレスの命はどうでもいい」などと、生活保護利用者らに対する差別発言をしたユーチューバーは批判を受けた後、謝罪動画で「頑張ること」「努力すること」が生きる資格とも取れる発言をしていました。

 

認定NPO法人自立生活サポートセンター・もやい理事長で、『絶望しないための貧困学』(ポプラ社)の著書がある大西連さんは、路上生活者の生活をサポートしたり、生活相談に乗ったりしています。

しかし、働き口の紹介をする「就労支援」はしていません。「役に立つべきだ」という発想に危険性を見いだすからです。

大西さんの言葉から「有用であれ」という呪縛について考えます。

https://withnews.jp/article/f0211223002qq000000000000000W0cd10101qq000024060A

 

記事内で、「ホームレスの命はどうでもいいなどと、生活保護利用者らに対する差別発言をしたユーチューバー」という文言があります。これ、恐らくDaiGo氏のことでしょう。

上記記事の執筆者は、別人物を想定して書いたのかも知れません。が、多くの方がDaiGo氏を連想する。これは否めない。

 

ホームレスや生活困窮者の問題は、即座に解決しません。故に、今後も様々な媒体で取り上げられ、記事になっていくでしょう。

その手の記事において、DaiGo氏は「差別論者の代名詞」という扱いを受けることになってしまった様子。

この扱いが、未来永劫続くとは思えません。が、一度刷り込まれたイメージは、なかなか拭えない。難儀です。

 

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「ちょっとした一言が、大問題を引き起こす」

「謝罪の内容&タイミングを間違うと、取り返しがつかない」

これらは、普段からよく耳にする教訓です。DaiGo氏の騒動は、「この手の教訓がいかに大切か」について、深く考える切っ掛けになりました。

 

ネット上では、誰もが表現者。

スマホひとつで、世界中に自分の声を届けることも可能。

故に、不用意な発言をすれば、誰でも火達磨になってしまう。

忘れがちなことですが、決して軽視してはいけないことです。肝に銘じておかなければいけませんね。

 

 

--------------(記事了)--------------