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手作り&裏読み&日替わりブログ

【レトロゲームの話】「高値レトロゲーム」が増えた理由(後編)

前回記事の続きになります。

テーマは、「ファミコン(ファミリーコンピュータ)等のレトロゲームが、かなりの価格高騰を見せている」というもの。

tenamaka26.hatenablog.com

 

2021年12月現在の最新ゲーム機といえば…

ゲーム専用機では、「PS5」「Nintendo Switch」「Xbox Series X」等が存在。パソコンやスマートフォンでも、ゲームプレイは可。迫力満点の「VR機」もあります。

「実写映画と見紛うレベルの、緻密なグラフィックを有するゲーム」から、「手のひらサイズのお手軽なゲーム」まで、様々なものが楽しめる時代です。

 

にもかかわらず、ここにきてなぜか「ファミコン」等のレトロゲームが人気を集め、価格も高騰している。そんなニュースが報じられました。

yorozoonews.jp(2021/12/21)

 

最新ゲームが沢山あるのに、なぜレトロゲームが人気を集めるのか?

これには、「資産としてのレトロゲーム」「未だに遊べるレトロゲーム」の二要素が絡んでいる。筆者はそう分析しています。

 

前回記事では、「資産としてのレトロゲーム」の話をした所で止まっていました。

今回は、その続き。「未だに遊べるレトロゲーム」に関する話を致しましょう。

 

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(2)未だに遊べるレトロゲーム

 

「資産としてのレトロゲーム」ほどではありませんが、「古い品の割に、結構お高い」というレトロゲームソフトは多い。

 

2~3世代以上前のゲームハードで発売されたソフトは、二束三文で売買される。
「発売時の定価が数千円の品物」をリサイクルショップに売りに行くと、「引き取り額が数十円で、店頭価格は数百円」というワゴンセール扱いだった。

…これがよくある光景だったのですが、近年はそういう場面ばかりでもなくなってきました。

 

これにはいくつか理由があると思われますが、大きいのは「未だに遊べる&楽しめるクオリティの品が多い」というものでしょう。

 

YouTube等で活躍する「レトロゲーム配信者」さんの動画を見れば、レトロゲームでも十分に楽しめることが理解できます。

人気番組『ゲームセンターCX』を視聴すれば、更によく分かります。この番組は、レトロゲーム実況の先駆者。レトロゲームネタだけで、2003年から現在まで続く人気番組。イベントで武道館を一杯にしたこともある。

レトロゲームが「つまらないもの」であれば、18年も番組は続かない。レトロゲームが面白いということの証左です。

【Amazon.co.jp限定】ゲームセンターCX DVD-BOX18(番組オリジナル ダイカットスタンドメモ(Amazon.co.jp ver.)付)(提供:Amazon)

 

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元祖レトロゲーム機「ファミコン」のソフトでも、「今でも十分に楽しめる」というものは存在します。

一世代後の「スーパーファミコン」になれば、その数は増える。2000年に発売された「プレイステーション2」辺りになれば、もっと増えます。

 

これらのゲーム機は、現在の最新機種と比べれば、「グラフィック」は大幅に劣ります。

しかし、ゲームの基本システムは、ほぼ完成されている場合が多い。

データセーブ機能、キーコンフィグ(ボタン配置設定)、隠し要素、ヤリコミ要素…等も存在している。レトロゲームにありがちな「理不尽&妙なストレス」「物足りなさ」は、比較的少ないでしょう。

 

それどころか、「最近のゲームに比べ、シンプルでちょうどよい」という意見もあるくらいです。

基本的に買い切りですから、「運営の都合で突然サービス終了」ということもない。ソシャゲ(ソーシャルゲーム)にありがちな「他プレイヤーとの競争」に疲れることもない。

そういう所が、人気を呼ぶポイントでしょうね。

スーパーファミコンパーフェクトカタログ (G-MOOK)(提供:Amazon)

 

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近年では、高性能な「レトロゲーム互換機」も、数多く発売されています。

(SFC用互換機) 16ビットポケットHDMI【16BIT POCKET HDMI】(提供:Amazon)

 

「レトロゲーム互換機」とは、「レトロゲームソフトを、レトロゲーム機よりも快適な状況で遊べる機械・ハードウェア」のこと。

例えば、レトロゲーム機が現役だった頃、映像出力は「アンテナ出力」「AV端子」等のアナログ方式が多かった。これは、「現在売られている新型テレビ」に適合しない可能性が高い。互換機では、それを「HDMI出力」で接続できるようにしています。これにより、接続方法で悩むことなく、簡単にレトロゲームが楽しめるのです。

 

他にも、「ワイヤレスコントローラー」が標準装備されていたり、「Nintendo Switch」の様に「据え置きと携帯の両方で使える」という機能があったり等、レトロゲーム機にはない機能が追加されています。

1台で複数のレトロゲーム機の役割を果たす、オールインワン互換機もあります。

こういう互換機の存在が、レトロゲーム人気を支えている。その側面はありますね。

 

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レトロゲームの中には、「最新機種に移植され、ダウンロード販売されている」という品も多い。

しかし、移植されているのは一部。多くのレトロゲームソフトは移植されておらず、レトロゲーム機でしか遊べません。

 

そして、移植されていないソフトで「隠れた名作」との評価を受けるソフトも、結構な数が存在しています。

そういうソフトを発掘するのも、「レトロゲームの楽しみ方」のひとつです。

多くのソフトが、ダウンロードで入手できる今。宝探し感覚で中古屋に足を運び、思わぬソフトをゲットする。最新機種では楽しめない、レトロゲームソフトならではの魅力です。

上記の様な魅力が積み重なって、レトロゲームソフトの価値が上昇しているのです。

 

 

古いから駄目…という理屈は、レトロゲームに通用し難い。

シンプルなものには、強い魅力があるのです。

 

 

--------------(記事了)--------------