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手作り&裏読み&日替わりブログ

【レトロゲームの話】「高値レトロゲーム」が増えた理由(前編)

本日、こんなニュースを発見しました。

ネタ元は、神戸新聞社さんが運営するサイト「よろず~」です。

内容は、「ファミコン(ファミリーコンピュータ)等のレトロゲームが、かなりの価格高騰を見せている」というもの。

yorozoonews.jp(2021/12/21)

 

新型コロナウイルス感染症の影響により、自宅で休日を過ごす、いわゆる「ステイホーム」を今なお続ける世帯が多い。

 

そんな状況を受け、自宅でできるホビーとしてさまざまなゲームが注目を浴びているが、中でもレトロゲームはひときわ人気のようだ。

もちろん最新のPS5やNintendo Switch等も人気はあるのだが、操作の複雑さや敷居の高さがハードル。過去にファミコンやプレイステーション等で遊んでいたライトなゲームファンの多くは慣れ親しんだレトロゲームに手を出すのだ。

そんなレトロゲームブームにある異変が起きている。

それは価格高騰化だ。

 

数年前は捨て値で買えたソフトが異常に価格高騰したり、ゲーム本体が倍近い価格に…

さらには高価なレトロゲーム作品の違法コピー品を販売する悪質な業者まで現れ、まさに異常事態とも言える状況に陥っているのだ。

 

この現象はSNS上を中心に話題となっており、遂にはレトロゲームを株の様に資産として保有し、高値になった時に売却する「レトロゲーム投資家」まで登場するに至った。

ゲームを「遊び」では無く「資産」とする考えはこれまで無かったものだ。

https://yorozoonews.jp/article/14505544より。改行等は筆者によるもの)

 

このニュースには、大きなポイントが2つあります。

ひとつは、「資産としてのレトロゲーム」について。もうひとつは、「未だに遊べるレトロゲーム」について。

それぞれの要素を、詳しく見ていきましょう。

 

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(1)資産としてのレトロゲーム

 

資産として捉えられるレトロゲーム。確かに、そういう話は以前から存在します。

要は、骨董品と同じ扱いを受けているワケです。

高い値段で取引されるレトロゲームは、ほぼ全て「希少性」を持つもの。現存する数が少ないものほど、高値がつく傾向にある。これも骨董品と全く同じです。

 

大量生産品である筈のゲームソフト。それが希少品となる経路や条件は、大きくふたつ存在します。

ひとつは、「元々非売品・限定品であった」という品。

非売品ゲームソフト ガイドブック (ゲームラボ選書)(提供:Amazon)

 

例えば、「コンテストの入賞者に、副賞として贈られた限定品」という特徴を持ったソフトは、値段が跳ね上がります。

有名どころでは、1985年に発売されたファミコンソフト『キン肉マン マッスルタッグマッチ』の話があります。市場価格は、数十万円~百万円超。

yorozoonews.jp(2021/7/17)

 

かつて、このソフトを対象にした「やり込みコンテスト」が開催されました。

その上位入賞者に贈られた「ガワが金色のソフト」にだけ、高値がついているのです。
(なお、普通のソフトは、ガワが赤色)

このゴールド仕様ソフトは、8本しか作られていません。故に、希少価値が高い。

 

『キン肉マン マッスルタッグマッチ』であれば、どのソフトでも高額品になるワケではないのです。

 

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ふたつ目は、「不人気品で、あまり出荷されなかった」という品。

上記『キン肉マン マッスルタッグマッチ』ほどの高値はつき難いものの、定価の数倍くらいになる場合もチラホラ。

 

よく聞くのは、「ゲームハード末期のソフト」「さほど売れなかったソフト」で高値がつき易い…という話です。

売れなかったということは、「現存する品が少なく、プレイした人も少ない」ということ。希少価値を見出され易い為、高値がつく傾向にあります。

 

有名どころでは、ファミコン末期の1992年に発売されたシューティングゲーム『サマーカーニバル'92 烈火』の名前が出て来ますね。

gendai.ismedia.jp(2021/9/17)

1992年は、ファミコン末期。1990年に後継機である「スーパーファミコン」が発売されているので、ファミコンの勢いが衰えた時期です。そういう時期に販売された品は、高値がつく傾向にある。

これは、ファミコンに限ったことではありません。他のゲームハードでも同じです。

 

 

参考までに、有名リサイクルショップ「ハードオフ」のネットショップ内検索結果を、下に貼り付けておきます。

中古ゲームソフトに絞って検索したところ、最高値をつけたのは、ファミコンソフト『エグゼドエグゼス』の限定品です。

その値段、33万円。さんじゅうさんまんえん。

netmall.hardoff.co.jp(2021/12/21検索)

 

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ただ、こういう「高値がつく骨董品」の話には、偽物の話もついて回る。これが世の常です。

レトロゲーム市場も同様。わざわざ偽物を作って売る不届き者もいるとか。

news.yahoo.co.jp(2021/2/3)

news.yahoo.co.jp(2021/6/5)

 

偽物の造りは、どんどん精巧になってきています。素人レベルで判断がつくものばかりではない。

故に、得体の知れない業者や個人から購入…というのは、避けた方が賢明ですね。

「自分の目利きスキルに、かなりの自信を持つ方」であれば、自己責任でどうぞ…というところです。

 

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次に、「未だに遊べるレトロゲーム」に関する話を…と行きたいのですが、長くなるので当記事はここまで。

続きは、次回の後編にて。

 

 

--------------(記事了)--------------