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手作り&裏読み&日替わりブログ

【特殊詐欺の話】「受け子」と「個人情報」

特殊詐欺。未だに無くならないといいますか、「寧ろ増えているのでは?」といえる状況です。

直近のデータ(警察庁発表、令和3年10月の特殊詐欺発生状況)によれば、認知件数は前年同期比で5%増加。被害額は減っていますが、根絶には程遠いですね。

 

特殊詐欺関連ニュースも同様。

ネットにて、「特殊詐欺」というワードで検索をかけてみると、新規記事が次々に引っかかります。

ここ数日の間でも、以下の様な話が報じられています。

www.kanaloco.jp(2021/12/8)

www.saitama-np.co.jp(2021/12/9)

www.chibanippo.co.jp(2021/12/11)

 

で、上記記事をザッと見るに…お気づきになられた点があるのでは?

それは、「逮捕された者が、若い」という点ではないでしょうか。

 

上記4記事のうち、3記事で「高校生が容疑者」と書いてあります。

高校生が、詐欺の片棒を担いで逮捕。嫌な話です。特殊詐欺の話では、ままあることですが…。

 

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この手の話で多いのは、「詐欺という犯罪に、バイト感覚で手を出す」というもの。犯罪実行に対する躊躇いが薄い。

その理由のひとつに、「ツイッター等のSNS上で、”裏バイト”や”闇バイト”等の求人が存在し、それに応募して犯行に至る」というルートの存在があります。

 

怖い人に囲まれて強要され、嫌々詐欺の片棒を担ぐ…というワケではない。スマホ画面に映ったツイートに、普通に応募するだけ。

勧誘ツイートには、ハッキリ「犯罪」と書かれていません。上記の様に、隠語で「裏バイト」「闇バイト」等と書かれている場合が多い。生々しい言葉でない為、若干ソフトなイメージを与えるでしょう。応募者の躊躇いを薄める効果は、多少なりともある。

特に、社会経験の少ない方には効果が高い。

 

ただ、ちょっと立ち止まって考えて頂きたい。

募集をかけている側が求めるのは、犯罪の実行犯。つまり、募集をかける側は「犯罪者の首謀者」なのです。

応募者が、「首謀者は、懇切丁寧に世話をしてくれる」と思っているのであれば、おめでたいとしか言えません。

被害者を騙して大金を奪う連中が、応募者を騙さないワケがないのです。

 

首謀者からすれば、幹部以外は皆が「消耗品」か「ターゲット」です。使い捨てるか、金銭を奪うか。ただそれだけの存在です。

「裏バイト」に応募してくる者は、末端の実働部隊。首謀者連中からすれば、使い捨ての安物。足りなくなれば、次のを探す。ただそれだけのこと。

故に、安易に関わってはいけない。

 

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いや、「使い捨て」で済めば、まだ良い方なのかもしれません。

最悪の場合、「再起不能になるまで吸い尽くされる」ということもあり得る。

 

例えば、こんな話をよく聞きます。

詐欺求人ツイートの中に、「誰でも可」「身分保障不要」等の文言があったとしましょう。

で、実際に応募したら、身分証の提示を求められる。理由は「持ち逃げされると困るから」というもの。

 

ここで求めに応じて身分証を提示したら、それを脅迫のネタにされます

「今後も詐欺の片棒を担がないと、身分証の画像を警察に送る」といった感じで。

www.asahi.com(2021/11/21)

特殊詐欺の容疑で京都府警が逮捕した男(29)=詐欺罪などで起訴=のスマートフォンに、「闇バイト」に応募してきた学生ら100人以上の顔写真が保存されていたことが、府警の調べでわかった。

男はキャッシュカード受け取り役の「受け子」らをSNSで集めており、応募者に逃げられないように個人情報を聞き出したとみている。

「闇バイト関係」「簡単に稼げる仕事」などの言葉で2年以上前からツイッターで受け子を募集。

応募者には免許証、保険証、学生証などを持った顔写真を送らせ、勤務先や実家などの個人情報を細かく聞き出していたという。

https://www.asahi.com/articles/ASPCN6TW2PCKPLZB00D.htmlより。改行等は筆者によるもの)

 

この脅迫は、警察に捕まらずとも続く。

「もう止めたい」と末端が言ってきても、首謀者連中から「今止めたら、情報を警察に流す」と脅されて、嫌々続ける人も少なくない。

軽い気持ちで応募したら、人生を棒に振る酷い目に遭った。こういうオチになるかもしれません。

故に、安易に関わってはいけない。

 

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なお、警察がツイッターを監視しており、怪しいツイートをマークしています。

ツイッターに限らず、ネットは完全匿名ではない。怪しいツイートに反応すれば、記録が残ります。その記録を辿れば、そのうち捕まるでしょう。

 

詐欺首謀者が「逮捕されない様に、きっちりサポートします」等と言ってきても、全くアテになりません。詐欺師は嘘つきですからね。小さな約束は守ったとしても、大きな責任からは逃げる。そういうものです。

 

兎に角、怪しい連中には近づかない。これが最良。

素人が、筋金入りの詐欺師を相手にして、勝てるわけがない。関係を持ったが最後、ボロ雑巾以下になるまでコキ使われるのです。関係を持たないことが、最高にして最良の防御策です。

 

安易に関わってはいけない。

 

 

--------------(記事了)--------------