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手作り&裏読み&日替わりブログ

【宇宙旅行の話】有言実行の前澤氏と、理解の浅い某氏

先日、「日本の民間人が、初めて国際宇宙ステーション(ISS)を訪問した」というニュースが流れました。

その方の名は、前澤友作氏。実業家として知られ、Twitterで「お金配りおじさん」としても知られる有名人さんです。

 

前澤氏は、以前から宇宙旅行に行くと公言し、私財を投じて訓練その他の段取りをつけ、そして実現させた。

このエネルギー、凄いですね。驚きます。

www3.nhk.or.jp(2021/12/9)

 

実業家の前澤友作さんなど日本の民間人2人を乗せたロシアの宇宙船が、国際宇宙ステーションとのドッキングに成功し、日本時間の9日未明、前澤さんたちは国際宇宙ステーションに乗り込みました。


国際宇宙ステーションに日本の民間人が滞在するのは初めてで、およそ12日間、宇宙にとどまる予定です。

 

実業家の前澤友作さんと、関連会社の役員を務める平野陽三さんの2人は8日、ロシア人宇宙飛行士とともにロシアの宇宙船「ソユーズ」に搭乗しました。

そして、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられた宇宙船は、日本時間の8日午後10時40分ごろに国際宇宙ステーションにドッキングしました。


その後、安全確認を行ったうえで、日本時間の9日午前1時すぎにハッチが開かれて、前澤さんは国際宇宙ステーションに乗り込み、待ち受けていた宇宙飛行士たちと握手をしたり、笑顔で手を振ったりしていました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211209/k10013381131000.htmlより。改行等は筆者によるもの)

 

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民間人が、宇宙ステーションに滞在する。これ、立派な「宇宙旅行」です。

この手の話は、前澤氏が初めてではありません。それほど多くはないにしても、民間人が宇宙旅行に出かけたという話はあります。

 

ただ、宇宙旅行は強烈な高嶺の花。料金は桁違いです。

前澤氏の場合、ご本人さんと撮影スタッフの2人分の料金が、約100億円と報じられています。庶民には絶対無理。お高いですねぇ。

www.daily.co.jp(2021/12/9)

 

まぁ、最初は何でも高いものです。

数を重ねることでノウハウが積み上がり、「安全性の向上」や「コストダウン」が図られ、徐々に一般社会へ広がっていく。そうやって多くの方が楽しめる形態へ進化していくのです。

 

今は桁違いの料金でも、あと数十年もすれば「現在の海外旅行感覚」で行けるかも知れない。

筆者が生きているうちに、そうなって欲しいものです。

 

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ところで。

 

前澤氏の話がアチコチで報じられる中、「単なる金持ちの道楽」と発言して炎上した方がいらっしゃいます。

テレビ朝日の従業員で、同局のワイドショーに出演している、玉川徹氏です。

hochi.news(2021/12/9)

jisin.jp(2021/12/10)

 

玉川氏の言う「金持ちの道楽」とは、「金持ちが、必要以上の贅沢に対して、無駄な金を注ぎ込む馬鹿な行為」という意味ではないか?…と。

前澤氏の宇宙旅行は、玉川氏の目から見たら「無駄金の産物」と認識されてしまう様子。

 

まぁ、玉川氏の一件は…

筆者の感覚からすれば、「お前がそう思うんなら、そうなんだろう。お前ん中ではな」というセリフが似合いそうな話です。

いいんじゃないでしょうか。玉川氏がそう思うのであれば。

 

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筆者が思うに…

 

宇宙ロケットは、航空機以上に危険な乗り物です。最近は減りましたが、かつては死亡事故が多数発生している。

決して、「高級車に乗って、お気軽にドライブ」等と同じではありません。

 

また、宇宙では何が起きるか分からない。

つい先日、「ロシアの衛星が爆破解体されたが、その時に発生したスペースデブリ(宇宙ゴミ)がISSに衝突し、船体を破壊するかも知れない」という物騒な話がありました。

常に命の危険がある世界。それが宇宙です。

japanese.engadget.com(2021/11/16)

sorae.info(2021/11/19)

 

前澤氏は、約100日間かけて、宇宙飛行訓練を受けています。この手の危険な話を、知らない筈はない。

それでも飛び立つのですから、「道楽」と切って捨てるのは…如何なものかと。

 

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前澤氏の行動は、「民間宇宙旅行の鏑矢」みたいなもの。

前澤氏は、数少ない「民間人の宇宙飛行士」です。彼がISSに滞在することで、何かしらのデータが得られる筈。そのデータを、次の機会に役立てればよい。

「2人で100億円」という直接投資もされています。開発者のヘルプにはなったでしょう。無駄には思えません。

 

今後、どんどん参加者の輪が広がり、少しずつ一般にも浸透していくでしょう。

何故なら、宇宙開発の目的が「人類の宇宙進出」ですから。

人間が宇宙にまで活動領域を広げれば、新しい産業が興され、新たな経済圏が出来上がるかもしれない。SFの世界が、日常になるかも?

前澤氏の活動は、そういう世界を開くパワーの一部になり得る。「道楽」という理解で止まるのは、ちょっと底が浅いですねぇ。

 

 

--------------(記事了)--------------