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手作り&裏読み&日替わりブログ

【ワンセグ弱体化の話】「テレビ離れ」と「NHK嫌い」

「テレビ離れ」という言葉が世に出て来て、しばらく経過しました。

そして、今でもどんどん離れる一方。

いや、「離れる」という表現は、ちょっと違いますね。「見限られる」「飽きられる」「好みではなくなる」「古臭くなる」という表現の方が、正確だと考えます。

 

要は、お客さん(視聴者)に「不要」と判断されているのです。

「離れる」という表現は、テレビで収益を得ている側が考えた言葉でしょう。そういう人々が、「見捨てられた」「飽きられた」とは言えませんからねぇ。

 

まぁ、その流れは当然かと。

理由は、ネットの台頭。これに尽きます。

 

テレビは、「お客(視聴者)が、テレビ局側の都合に従う&合わせる」という形態。

これは、なかなか不自由なエンタメです。お客の自由が制限されてしまう。

テレビ以上の魅力的なエンタメがあれば、飽きられて当然。

 

その「テレビより魅力的なエンタメ」が、ネットの動画サービスです。

いつでも好きな時に、好きなジャンルのものを、大画面のテレビだけでなく・小型のスマホでも楽しむことが可能。

お客(視聴者)の都合で、番組を選択可能。つまらない番組は、検索結果から排除することも可能。

途中で見るのを止めても、また後で続きから見ることも簡単。

 

テレビに比べ、かなり至れり尽くせり。

映像ジャンルも膨大で、ニッチな需要にも対応可能。

これでテレビが勝つというのは、ちょっと厳しい。故に「テレビ離れ」という現象が起こる。当然の流れです。

 

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この「当然の流れ」が、家電業界にも及んでいます。

例えば、以下のニュース。内容は、「テレビを視聴可能なスマホが、絶滅の方向へ」というものです。

www.itmedia.co.jp(2021/12/2)

 

スマホから「ワンセグ」が消えつつある。

 

これまで、ワンセグは国内メーカーのスマートフォンを中心に搭載機種が多かったが、2021年に発売されたスマホでワンセグを搭載した機種はゼロだった。

https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2112/02/news092.htmlより。改行・強調等は筆者によるもの。以下同)

 

「ワンセグ」とは、「家庭用の大型テレビではなく、小型端末向けのテレビ放送サービス」のこと。

ワンセグは、普通のテレビ放送サービス「フルセグ」に比べ、画質は粗い。画質が粗いということは、データ量も少ない。故に、性能の低い小型機器でも受信できる。こういう仕組みになっています。

主なターゲットは、携帯電話・カーナビ・ポータブルテレビ等。外出先で視聴可能という点が、大きな売り文句でした。

 

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ワンセグのサービスが始まったのは、今から15年前の2006年。

 

その頃の世間は、いわゆる「ガラケー(フィーチャーフォン)」ばかり。

スマートフォン普及の立役者「Apple社製iPhone」の初代が2007年発売ですから、ワンセグはスマホ登場前のサービスですね。

 

当時のスマホは、ガラケーよりも大画面ではありました。

が、まだ世に出でたばかりであり、利用できない国も多かった。サービスも不足していた。故に、ガラケーを超えることはなかった。

 

その後、程なくして日本でもiPhoneが使える様になり、Apple社以外のメーカーも続々とスマホ開発に参加。各種アプリも充実してきて、ガラケーを駆逐していきます。

また、同時期に動画サービスが充実してきたことも大きかった。特に「YouTube」の台頭は凄かった。

これらの出来事は、ワンセグを蹴散らすのに十分なパワーがあったでしょう。

 

 

・ワンセグは、どうしても画質が悪くなってしまう。
・視聴できるテレビ番組にも、面白さを感じない。
・ワンセグを使わなくとも、他に魅力的なサービスが山ほどある。

…これでは、ワンセグを搭載する意味がありません。故に、最新スマホからワンセグ機能が排除されている。こういう流れですね。

 

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また、表にはなかなか出てきませんが…

ワンセグが弱体化した理由の一つに、日本の放送局「NHK」の存在がある。筆者はそう考えています。

 

NHKは、「テレビを持っていなくても、テレビ放送受信可能な小型端末があれば、受信料を払え」と言ってくる集団です。

ワンセグが搭載されている携帯電話やスマートフォンは、「通信機器」です。テレビ視聴機能は、単なるオマケ。

そのオマケをネタに、金を毟ろうとするNHK。世間からの評判は、かなり悪い。

www.nhk.or.jp(2021/12/4閲覧)

携帯電話・スマートフォン、カーナビ、パソコンで放送を見る場合は受信料が必要か

 

〇NHKの放送が受信可能な携帯電話・スマートフォン、カーナビ、あるいはパソコンについても、放送法第64条によって規定されている「協会の放送を受信することのできる受信設備」であり、受信契約の対象となります。その他のNHKのワンセグ放送が受信できる機器についても同様です。


〇ただし、受信契約は世帯単位となりますので、一般のご家庭の場合、放送の受信が可能な受信機を携帯電話・スマートフォン、カーナビ、あるいはパソコンを含めて、複数台所有していても、必要な受信契約は1件となります。

https://www.nhk.or.jp/faq-corner/2jushinryou/02/02-02-06.html

 

「テレビ放送を見たい」という理由だけでスマートフォンを買う人は、かなり少数。ひょっとしてゼロかもしれない。

逆に、「スマホはスマホ。ケータイはケータイ。テレビ視聴機能は不要」と仰る方は、ゼロではない。相当数いらっしゃるでしょう。別に見れなくともよい。

 

ワンセグ受信機能を付けるとなれば、本体価格は下がりません。寧ろ上がる。受信する為の部品が必要になりますからね。

ワンセグ受信機能がなければ、部品代は不要。原価も下がる。

販売価格が下がるかは微妙ですが、メーカーが出す材料費や工作費は下がる為、メーカーとしてはコストダウンになる。客が必要ないと言えば、搭載しません。これ道理。

 

加えて、「ワンセグ受信機能」の為にNHK受信料を取られるとなれば、「スマホにかかる月々の基本料金が、千円以上アップする」というのと同義。

これでは、顧客が「ワンセグ受信機能を持たない製品が欲しい」と考えて当然。故に、ワンセグが弱体化するのは道理です。

 

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最近、NHKの猪突猛進ぶりが酷い。

つい先日の裁判では、「NHKだけを受信できない様に改造したテレビにも、受信料支払い義務がある」という判決が出ていましたからね。

わざわざカネをかけて改造し、NHKを視聴不能にした機器からもカネを取る。甚だ疑問です。

www.jiji.com(2021/12/3)

 

こういう姿勢が、テレビ業界全体に悪影響を与えている。

そして、「ワンセグが弱体化」という目に見える形になっている。

このまま行けば、「テレビというもの」が忌避され、「放送を受信する機能を持たない・ネット専用モニター」しか売れない世になるでしょう。

 

そうなれば、テレビ放送局は「ネット配信局のひとつ」になり、ますます苦しくなる。ライバルは多いですからね。

そして、NHKは受信料収入がゼロになる。ネットは「通信」であり、「放送」ではありません。受信料を払う義理も意味もない。

 

こうやって、自分で自分の首を絞めていく。

昔からよくあることです。

歴史は繰り返す…か。

 

 

--------------(記事了)--------------