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手作り&裏読み&日替わりブログ

【政治家の不祥事話】やらかしを転じて福と為す(後編)

前回記事の続きになります。

テーマは、「やらかし政治家を生まない為には、どうすべきか?」

tenamaka26.hatenablog.com

 

先日辞任した、東京都議会議員の木下富美子氏。

「無免許運転で当て逃げし、その事実を隠して選挙に臨んだ」というお粗末な話で、全方位からフルボッコ。

長らく雲隠れを続けましたが、4ヶ月ほどでギブアップして辞任。最後の記者会見の評判も悪く、政治家としては「ほぼ再起不能」になったと思われます。

もっと早く動けば、ここまでボコボコにならなかったろうに…。

www.nikkansports.com(2021/11/23)

 

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これら一連の騒動は、正直言って「かなりの低レベルな話」です。

地方自治体の議員が、高度な政治的原因でもない理由で責められ、説明せずに逃げ回る。「最後まで見苦しい」という声が、有権者や議会から出ています。

加えて、「”選挙期間中”に、無免許運転で事故」という話です。選挙が絡むとなれば、話は別次元。選挙は民主主義の根幹ですからね。重みが違う。

故に、大炎上に発展するのは、当然の話でしょう。

www.nikkansports.com(2021/11/24)

 

ただ、この話を早々に終わらせるのはよくない。「問題議員が消えたので、話は終わり」ではNG。

「有効な再発防止策を考える」というところまでいかないと、同じことの繰り返しです。何もしなければ、そのうち「木下氏を超える炎上騒動」も起こる。

 

「炎上騒動は一段落したけれど、完全鎮火していない」という時が、再発防止策を考えるチャンスです。今が正にその時。

やらかし議員への怒りが冷めないうちに、しっかりとした対策を整えなければなりません。

 

「やらかし議員を出さない」という対策には、大きく分けて4つの観点があります。

それは、議員本人、所属政党、議会、有権者。この4つ。

順番に見ていきましょう。

 

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(1)議員本人

議員さんがシッカリしていれば、今回の様な騒動・炎上は起こりません。

しかし、「やらかし議員」に期待することは、愚の骨頂です。議員本人に「しっかりしろ」と言って直るものなら、そもそも問題は起きない。言っても聞かない&無視するので、燃料が追加され大炎上に至るのです。

議員への注意喚起は、再発防止策の決め手になりません。この点を認識することが、再発防止への第一歩です。

 

 

(2)所属政党

今回の炎上を起こした木下氏。彼女は、地域政党「都民ファーストの会」に所属して、選挙活動に臨みました。

そして、問題発覚&大炎上発生後。「都民ファーストの会」は木下氏を除名しました。これで、木下氏は「都民ファーストの会」からの援助を受けることが不可能になったのです。

しかし、「問題が発覚したので、政党から除名した」で終わるのはNG。そういう人間を公認し、選挙で通る様に援助した政党には、大きな責任があります。「除名したから終わり」では駄目。「政党も騙された被害者」では駄目。

政党は、「何故にヘンテコ議員を誕生させてしまったのか」について徹底的に分析し、原因と再発防止策を公にしなければならない。そこまでやっても、「責任を果たしたと言えなくもない」というレベルです。

今のところ、「都民ファーストの会」や「都民ファーストの会顧問の小池百合子都知事」から、それっぽいコメントは出ていません。トカゲの尻尾切りで止まっていると言わざるを得ない。

hochi.news(2021/11/27)

www.chunichi.co.jp(2021/11/10)

 

 

(3)議会

やらかした本人には期待できない。身内を庇ったり、トカゲの尻尾切りで有耶無耶にする政党も信用ならない。そうなると、「議会」の役割が重要になってきます。

今回の木下氏騒動では、「体調不良や反省という言葉で止まり、明らかな処分が下るワケでもなく、のらりくらりと議員を続けて報酬を得た」という点が最大の燃料になっていました。この抜け穴を塞がなければ、絶対に似た話が出てくる。断言してもいい。

抜け穴を塞ぐのは、議会の仕事です。地方自治体には、法律に次ぐ公的ルール「条例」を定める権限が与えられていますし、議会の運営ルールを定めることも可能。

それらの権限をフルに活かして、再発防止策を考え・決めればよいのです。

www3.nhk.or.jp(2021/11/24)

www.tokyo-sports.co.jp(2021/11/25)

 

 

(4)有権者

最終的にはコレ。結局のところ、有権者が投票行動で断罪しなければ、やらかし議員・政党・議会は襟を正しません。

やらかし議員には、票を投じない。やらかし議員を追求しない政党にも、票を投じない。再発防止策の決定に消極的な議員にも、票を投じない。これが最重要です。

議員は、「選挙に受かれば、ミスは帳消し」という勘違いをしている場合が多い。故に、選挙で落とさないと駄目。

地方自治体におけるリコール(解職請求)は、選挙から1年経過しないと実施できません。「駄目なら、後でリコール」と安直に考えず、「いかに駄目候補・駄目政党に票を投じないか」を考える。こっちの方が重要かつ有効です。

www.j-cast.com(2021/11/10)

 

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やらかし議員を、再び生まない。

その為には、とにかく「言い訳で何とかなる」「有耶無耶にすれば大丈夫」という要素を、極力排除することが重要です。

 

やらかし議員から謝罪があったとしても、鵜呑みにせず・冷徹に分析する。

SNS等で批判するだけでなく、投票行動で意思を示す。

「適当な言い訳をして、雲隠れで時間を稼ぎ、世間が問題を忘れたら、議員を辞めなくて済む」というサイクルを断たねばならない。そうしなければ、いつまで経っても堂々巡りです。

大事なことは、有権者が自分の頭で考え、自分の意思で一票を投じること。これに尽きます。

f:id:tenamaka26:20211128211951p:plain

(「言い訳防止」イメージ画像:https://pixabay.com/ja/vectors/%e3%82%b5%e3%82%a4%e3%83%b3-%e7%a6%81%e6%ad%a2-%e6%b3%a8%e6%84%8f-%e6%a1%88%e5%86%85%e6%a8%99%e8%ad%98-1286293/

 

同じ事は、地方自治体だけでなく、国会議員にもいえますね。

例えば、自民党の甘利氏。賄賂の話が出た途端、体調不良で雲隠れ。退院してからも、説明らしい説明は無し。

そのまま衆院選に突入し、見事に落選。比例代表枠で復活しましたが、有権者の不信が形になったことは間違いない。

www.jiji.com(2021/10/1)

www.asahi.com(2021/11/1)

 

選挙で、ハッキリとしたダメージを、やらかし議員や政党に与える。

いつでも・どこでも・誰にでも、「情け容赦のない有権者の審判」が下る。

これが当然の世の中になれば、やらかし議員は減るでしょう。

 

来年・2022年には、参議院議員選挙という大型選挙があります。

先ずはそこで、「やらかし議員&政党に投票せず、別候補に投票する」という行動に出てみてはいかがでしょうか?

 

 

--------------(記事了)--------------