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【詐欺の話】「多くの人が忘れている」というのは、「知られていない」のと同じ

昨日、以下の記事をアップ致しました。

テーマは、「”振り込め詐欺”や”特殊詐欺”と呼ばれる、架空請求詐欺事件」について。

 

tenamaka26.hatenablog.com

 

この手の詐欺は、ン十年単位で蔓延しているものです。ここ最近の話ではない。

「詐欺に警戒しましょう」というアナウンスは多いですが、それでもなお引っかかる人が絶えない。

その理由のひとつとして、「犯人は、常に手口をアップグレードする」というものがある。上記記事は、その辺について語るものです。

 

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この「アップグレード」ですが…

「新手口を開発すること」を指すイメージが強い言葉ですね。

詐欺師は、手を変え品を変え、あまり知られていない手口で攻めてきます。故に、油断できない。

 

そうかと思えば、「使い古された手口を発掘&復活させる」という詐欺師もいます。

これは、厳密にいえば「アップグレード」と表現できないかも知れません。が、「古すぎて、アナウンスされなくなった手口」は、最早「新規の手口」と性質が同じ。

「多くの人が忘れている」というのは、「知られていない」というのと同じです。本当に油断できません。

 

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例えば、こんな話があります。

本日(2021年11月21日)付の記事です。

特殊詐欺に関する記事ですが、手口が超古典的。「見ず知らずの相手から、宝くじが当たったという知らせが来る」というものです。

www.yomiuri.co.jp(2021/11/21)

 

特殊詐欺被害を未然に防いだとして、静岡県警浜松中央署は19日、浜松市中区の郵便局に署長感謝状を贈った。


署などによると、10月20日、80歳代の女性が口座を開設したいと窓口を訪れた。

職員が理由を尋ねると、女性は「亡くなった夫が20年前に買った外国の宝くじが当たり、配当金1850万円がもらえるという手紙が来た」と説明。

手紙には「手数料3500円を支払うように」などと書かれていたため、不審に思った職員が同署に相談した。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20211120-OYT1T50182/より。改行・強調等は筆者によるもの。以下同)

 

この手口、未だに引っかかる人がいるんですね。

「亡くなった人が買った」というシチュエーションは目新しいものかも知れませんが、基本は変わっていない。

 

詐欺師は、全く懲りませんね。

その努力&パワーを、他の方面に回して頂きたいものです。

 

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ちなみに、「海外の宝くじを、日本国内で買う」という行為は、犯罪になる可能性が高い危険行為です。

具体的には、刑法187条に引っかかる可能性が大きい。

www.kokusen.go.jp(2021/11/21閲覧)

海外の宝くじは、日本国内で買うだけでも違法となる可能性があります。

絶対に購入してはいけません。

http://www.kokusen.go.jp/mimamori/mj_mailmag/mj-shinsen262.html

 

elaws.e-gov.go.jp(2021/11/21閲覧)

(富くじ発売等)


第百八十七条 富くじを発売した者は、二年以下の懲役又は百五十万円以下の罰金に処する。


2 富くじ発売の取次ぎをした者は、一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。


3 前二項に規定するもののほか、富くじを授受した者は、二十万円以下の罰金又は科料に処する。

https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=140AC0000000045

 

日本国内で買える「宝くじ」は、法律(当せん金付証票法)で特別に許可されたものです。

それ以外の「宝くじ」は、日本国内で勝手に作る・売る・買うの全てがNG。日本にいながら、海外の宝くじを購入することも同じ。違法行為になり得ます。注意しましょう。

 

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なお、日本の宝くじの場合、時効があります。

「支払開始日から1年以内に賞金を受け取らないと、権利が消滅する」と定められています。

www.takarakuji-official.jp(2021/11/21閲覧)

宝くじの当せん金の時効は1年です


宝くじが当せんしたら、支払開始日から1年以内に当せん金をお受け取りください(スクラッチは券面に記載の期限まで)。

当せん金の時効は1年です。

支払期日を過ぎると、当せん金をお受け取りいただけなくなります。

https://www.takarakuji-official.jp/check/period.html

 

f:id:tenamaka26:20211121144509j:plain

(「宝くじ」イメージ画像:https://www.pakutaso.com/photo/27755.html

 

「海外の宝くじを、日本で購入するのは違法」という情報が広まったとしましょう。

そうなると、詐欺師は「海外の宝くじ」ではなく「日本の宝くじ」に切り替えてくるかも知れません。

で、「普通の方法では受け取れないので、特別な手続きをして貰わねばならない。とりあえず、手数料を振り込んでくれ」と要求してくる。こういうシナリオが予想できますね。

そこで「日本の宝くじの時効は1年間」という知識を持っていれば、「怪しいぞ?」と気付けるワケです。

仮に自分が知らずとも、相談できる人が多ければ、誰かが知っていて警告してくれるかも知れません。

 

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大事なのは、

「突然のコンタクトには、疑問を持って接すること」
「何かと急がせる&顔の見えない相手は、99%詐欺師だ…と考えて接すること」
「自分ひとりで考えないで、他者に相談して知恵を借りること」

この辺でしょうか。

 

ひとりで話を抱え込み、冷静な判断ができなくなった時には、詐欺師に身ぐるみ剥がされます。

冷静な判断は、信頼できる相手との会話から生まれます。

「自分だけで何とかなる」と思い込まず、他者のヘルプを求めた方が無難。役所、消費者センター、警察なんかも頼りになりますよ。

 

 

世の中に、「絶対騙されない人」は存在しない。

誰にでも、騙される危険はあります。

「自分は大丈夫」と思い込まず、冷静に対処する。これが基本かつ最重要点です。

 

 

--------------(記事了)--------------