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【声優の話】声優さんは、本来「芸能人のイチ形態」なんですよねぇ…

先日、以下のネット記事を見ました。

記事のテーマは、「声優事務所の台所事情」について。

www.news-postseven.com(2021/11/14)

 

ひとり売れっ子がいればビジネスとして成立するイメージがある芸能事務所と違い、大ヒットアニメの主要キャストに名を連ねる声優が所属していても、声優事務所は経営が立ちゆかなくなるものらしい。

 

『鬼滅の刃』禰豆子役の鬼頭明里や『トロピカル~ジュ!プリキュア』キュアサマー役のファイルーズあいなど人気声優が多数、所属する声優事務所「プロ・フィット」が2022年3月プロダクション業務を閉鎖すると発表した。

 

俳人で著作家の日野百草氏が、子供がなりたい職業の上位常連となった「声優」というお仕事と事務所の厳しい現実について元マネージャーに聞いた。

 

 * * *


「みなさんが思うほど声優事務所って儲からない、大手でも本業だけでは厳しいです」

https://www.news-postseven.com/archives/20211114_1705318.html?DETAILより。改行等は筆者によるもの。以下同)

 

声優のギャラ(出演報酬)が安い。これは、かなり昔から言われていたことです。よく知られている話。

その影響は、声優をサポートする事務所も同様だそうで。「事務所が中抜きしまくっているから、声優の稼ぎが少ない」というのではなく、元々の金額が少ない為・声優さんのギャラとして払われる額も少ない。こういうことらしいですね。

 

声優になりたい人は、大勢いらっしゃいますが…現実はこんな感じ。

事務所ですら火の車ということは、「業界の仕組みが、そもそもおかしい」となってしまう。

なかなか難しい問題です。

 

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声優といえば、アニメや吹き替えのイメージが強い。ゲームのボイスを担当される方も増えました。偶に「テレビ番組のナレーション」をやってる方もいますね。結構活躍の場は広い筈。

最近は、顔出しで活動する方も増える一方。声だけではなく「芸能人としての何か」を持っていないと、長く活動できない印象があります。

 

例えば、「珍獣」扱いを受ける人物として有名な「金田朋子」氏。

甲高い声が印象に残る、かなり強烈な個性を持った方です。が、声だけではなく人間性でも強烈な個性を持つ方。「彼女を中心にした、バラエティ番組ができる」というレベルで強烈な方です。

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金田氏は、バラエティ・お笑い系の才能を持った方。声優としての仕事がなくとも、別方面で活躍できるパワーを持った方と見受けられます。

こういう方は、広く長く活躍されます。

 

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金田氏に限らず、顔出しで活躍される声優さんは多い。

いや、「顔出し」というレベルではなく、アイドルとしての支持を得ている方が相当増えていますね。声だけではなく、容姿も端麗。歌も上手い。グラビアアイドルとしても活動できるスタイルを持つ。

裏方としての声優ではなく、完全にタレント扱いです。こういう方は結構多い。

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そもそも、声優というのは「芸能人」のイチ形態です。

声に特化している方が多いというだけで、皆が役者さんです。芸能人であることには違いない。

 

芸能界は、厳しい世界です。

そこへ来て、冒頭の「声優事務所ですら、経営が厳しい」というニュース。

相当の覚悟がなければ、やっていけない世界であることは明白。「声優を目指せば、自動的に役が貰えて、有名になれる!」というイメージは、なかなか通用しないでしょう。

 

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声優業界は、厳しい業界。折に触れて聞く話です。

そう語る「ベテラン声優」「有名声優」の方も、少なくない。

 

例えば、声優の「大塚明夫」氏。

『ルパン三世』の二代目・次元大介。ゲーム『メタルギア』の主人公。『ブラック・ジャック』の主人公…等々、数多くの著名作品に出演されている有名な方です。

 

その大塚氏が、「声優になるのは止めておけ」「なるとしても、絶対イメージ通りにはならない」と警告を発した記事がありました。

その記事が掲載されたのは、アニメ雑誌ではなく、経済誌「東洋経済」。2019年末の話です。

toyokeizai.net(2019/12/30)

声優志望者や若手声優と話していて不思議なのは、「声優になる」ことを、まるで就職でもするかのような感覚で捉えている人が多いことです。

声優という肩書自体に、「声の仕事を得る」ための効力はないのです。

「声の仕事をしている役者のことを声優と呼んでいる」だけなのですから当然です。

 

この順番を取り違えている新人声優がよく、「声優になったのに仕事がない、おかしい……」と悩んだりするのですが、そこで「なんで僕に仕事がこないんだろう」と真剣に考えられる人ならばまだマシなほう。

「就職」気分が抜けない人にはそれが難しいらしく、「仕事がこないのはおかしい」という考えから抜け出せないまま、大小さまざまな失望を抱いてこの業界を去っていくことになります。

 

そんな人を、私はこれまでに飽きるほど見てきました。

出会う新人声優の9割以上はこの顛末をたどると言ってもいいくらいです。

ほとんどの声優は、充分な数の仕事になんぞありつけないからです。

(https://toyokeizai.net/articles/-/321702)

 

大塚氏の主張によると、

「とにかく供給過剰。300個の椅子を、1万人で奪い合うようなもの」
「声優業界は、肩書で何とかなる世界ではない」
「最も大事な要素は、運である」

こういう場面だらけの世界だそうで。厳しいですね。

 

まぁ、声優業界を「芸能界」と捉えたら、納得のいく話ではあります。

芸能界は厳しい。厳しいを通り越して、一般人の目から見たら「異常では?」と思える話も多々あり。

安易な気持ちで活躍できる世界ではない。声優を目指していらっしゃる方は、よくよく考えた方がよさそうです。

 

--------------(記事了)--------------