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【映画の話】信じられないかもしれませんが、約100年前のSF映画です

本日は、とあるレトロSF映画をご紹介…

と言いますか、レトロを超えて「古典」「原点」と表現すべき、映画史に名を残す大作をご紹介します。

 

作品のタイトルは、『メトロポリス』です。

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今回紹介する『メトロポリス』は、1927年公開のモノクロ&サイレント映画。今から約100年前のものになります。

手塚アニメでも、同じ題名の『メトロポリス』という作品が存在します。が、そちらは2001年公開のもの。今回紹介する作品とは別です。ご注意あれ。

 

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先程も書きましたが、『メトロポリス』は1927年の白黒映画で、サイレント(無声)映画です。BGMや台詞は無し。

字幕は少々ありますが、偶に「状況を説明する、字幕のみの画面」が映る程度です。現在の「字幕スーパー」みたいに、リアルタイムで台詞を流すものではありません。

 

1927年を和暦でいうと、「昭和2年」です。

中国国民党の「蔣介石」が、バリバリの現役。ロシアの前身「ソビエト連邦(ソ連)」も、成立して10年くらいしか経過していない。

アメリカのリンドバーグが、飛行機で大西洋を横断した。文豪と名高い芥川龍之介が、自死した。『どくとるマンボウ』で知られる北杜夫が、この世に生を受けた。

これらは全て1927年の話。

 

また、『メトロポリス』が制作された国は、厳密にはもう残っていません。滅びています。

制作国は、現在のドイツ。当時の国名(政治体制)は、「ワイマール共和国」でした。

 

こう書くと、『メトロポリス』がいかに古い映画か、イメージを持って頂けるかと。

 

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『メトロポリス』は、古い映画です。

しかし、そのテーマは決して古臭いものではなく、荒唐無稽なものでもない。約100年後の現代を予言したかの様な、強い説得力を持つ内容になっています。

 

『メトロポリス』が扱うテーマは、「持てる者と、持たざる者との対立」です。

危険を冒さず、優雅に生活する富裕層。身の危険があると分かっていながら、それでも働かないとやっていけない労働者層。その二者が対立する世界を描く…というのが、主な内容になっています。

 

このテーマ。2021年の状況に、ピッタリ当てはまりますね。

特に、近年の「新型コロナウイルス騒動」で、日本でも二極化がハッキリ見えてきました。2021年に始まったことではありませんが、かなり色濃く・ハッキリ見えてきたことには違いない。

 

100年後の現実世界を見通した作品。そう言っても過言ではない『メトロポリス』。

恐るべき作品です。

 

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『メトロポリス』の特筆すべき点は、他にもあります。

それは、「後のSF映画に、多大な影響を与えたこと」です。

 

中でも注目すべきは、「本格的な人型ロボットが、初めて映像化された作品」であること。

劇中で、「マリア」という名前の人型ロボット(アンドロイド)が登場します。以下画像が、そのイラストになります。

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金色のボディを持つ、女性型アンドロイド。

「機械」「マシン」という印象は薄く、かなり人に近い造りになっていますね。

 

このマリア。「とある超有名SF映画キャラ」のモデルになったことは、よく知られた話です。

その超有名キャラとは、映画『スター・ウォーズ』シリーズに登場する翻訳ドロイド「C-3PO」です。

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言われてみれば、確かに「マリア」と「C-3PO」は似ている。

金色のボディ。人間らしいフォルム。頭部にあるヘッドフォン状のパーツ。非常によく似ています。

 

もし『メトロポリス』で「マリア」が登場しなければ、「C-3PO」も誕生しなかったかも知れない。

『スター・ウォーズ』も、かなり違う映画になっていたかも知れない。

そう考えると、『メトロポリス』の存在は巨大です。

 

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『メトロポリス』は、モノクロのサイレント映画です。

「チャップリン作品」等に馴染みの薄い方は、違和感を覚えるかも知れません。何せ、音が無いので。

しかし、「この映画が、約100年前に撮影されたのか?」と驚くには、寧ろ音声は邪魔。無声であるからこそ、歴史の重厚さを感じ取ることができます。

 

「SF映画の原点であり、金字塔」とも評される『メトロポリス』。

興味のある方は、この機会に是非。

 

 

-----------------(記事了)-----------------

 

 

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