~今週のお題「赤いもの」より~
「赤いもの」といえば…思いつくのは、食べ物のことだけ。
筆者は食いしん坊であり、今は食欲の秋。もう食べ物のことしか頭にありません。
ただ、「赤い食べ物」と一口に言っても、種類は膨大。
肉・野菜・ジュース・調味料…等々、様々なものがあります。
その中でひとつ取り上げるとすれば…
ボチボチ収穫量が増え始める「イチゴ(苺)」ですかね。
筆者がよく食べるのは、「とちおとめ」ですね。至極偶に「あまおう」を頂きます。
イチゴの旬は、本来「春から初夏」であるとされています。
が、クリスマスケーキ等で需要が増える為、「12月前後に収穫する段取り」を考える農家さんも多い。栽培方法改善や品種改良を重ね、日々努力しておられます。
イチゴ農家の皆様、ありがとうございます。
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イチゴの食べ方は様々。
イチゴをそのまま食べても美味いですが、イチゴを使った菓子も美味い。
美味しく頂く為の方法が多過ぎて、目移りします。
そんな中、筆者が色々探していたところ…
「なかなか手は出せないが、死ぬまでに1度は食べてみたい」という、超高級イチゴを発見しました。
そのイチゴの名は、「美人姫(びじんひめ)」です。バラエティ番組『ザ!鉄腕!DASH!!』でも取材された、岐阜県産の有名ブランド品種。
www.google.com(2021/11/7閲覧)
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この美人姫。とにかくデカイ。
スーパー等でよく売られている「パック入りイチゴ」であれば、一粒の重さが大体20グラム程度です。一方、美人姫の平均重量は、約40グラム。倍です。
それでいて、糖度は高め(13~16度)です。普通のイチゴが「糖度10前後」と言われているので、平均値より30~60%高い。
美人姫の最大クラス重量は、80グラム代。100グラムの品が採れたこともあるそうで。
最大クラスのお値段は、一粒54000円。ごまん・よんせんえん。
これが「桐の箱」に収納されて販売されます。これを高級品と呼ばずして、何と呼ぶか?
ここまで高いと、なかなか手は出ません。
それでも、死ぬまでには1回食べてみたい。興味をそそられます。
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なお…
上記「美人姫」との直接的関係はありませんが、イチゴに関するこぼれ話がひとつ。
ネタ元は、ガチ農家で生まれ育ち、後に『鋼の錬金術師』でブレイクする漫画家さん「荒川弘」氏です。
荒川氏の作品の中に、『百姓貴族』という農家エッセイ漫画があります。
そのコミックス3巻で、イチゴの話に触れていました。
荒川氏によると…
一部業界では、イチゴのことを「レッドデビル」と呼んでいたそうで。
そう呼ばれる理由は、「単価の高さ」と「出荷時期のシビアさ」にあります。
イチゴは、一粒の単価を高めにとれる作物です。また、「クリスマス」や「ひな祭り」など、お菓子を伴うイベント・行事で大量に必要とされる果物でもある。
故に、生育や出荷のコントロールが重要になってくる。
上手く行けば大儲け。失敗すれば大損。故に「レッドデビル」と呼ばれていた。
荒川氏は、『百姓貴族』の中でそう書いていらっしゃいます。
まぁ、荒川氏の実家は、イチゴ農家ではありません。畑作&酪農をやっていた農家さん。
故に、イチゴの話は「伝聞」か「業界紙」か、その辺り。実体験ではない。
どこまでガチに「レッドデビル」と呼ばれていたかは、やや曖昧。
ただ、そこらへんの一般人が話す農業ネタと、本気で農家をやっていた荒川氏が放つ農業ネタを比較すれば…どちらの話が信用できるか?
言うまでもありませんね。
普通に考えても、荒川氏の話には筋が通っている。
単価の高い作物は、失敗すれば大打撃。農家さんは大変です。
故に、「イチゴを食べる時は、農家さんの隠れた努力にも感謝する」という心構えが大事。
まぁ、これはイチゴに限った話ではありません。肉も野菜も何もかも、作る人の努力が生み出したもの。頂く時には、感謝を忘れずに。
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