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【運転免許の話】高齢ドライバーの、免許更新ハードルが上がる

先日、以下のニュースを見ました。

内容は、「高齢ドライバーの運転免許更新に絡み、制限や課題が強化される」というものです。

mainichi.jp(2021/11/4)

 

警察庁は4日、高齢ドライバーの事故対策として、免許更新時の運転技能検査(実車試験)制度を2022年5月13日に開始する方針を明らかにした。

事故を起こしにくい安全運転サポート車(サポカー)だけを運転できる限定免許制度も同日に始める予定。

これらの制度は20年の通常国会で成立した改正道路交通法に盛り込まれていた。意見公募後に決定する。

 

運転技能検査の対象は75歳以上の高齢者のうち、免許更新時の誕生日160日前を起点として、そこからさかのぼった3年間に信号無視や速度超過、横断歩行者の通行妨害など11類型の違反をした人。

22年10月12日以降に誕生日を迎える人が該当していく。

 

検査に合格しないと免許更新ができない。

受検期間は免許更新期間満了日までの6カ月間で、繰り返し受けられる。

https://mainichi.jp/articles/20211104/k00/00m/040/059000cより。改行・強調等は筆者によるもの)

 

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交通事故の件数は、年々下がっています。

高齢者が起こす事故も、まあ同傾向。激増していないものの、激減もしていない。ほんの少し減っているか?…という程度です。

(参考1:警察庁HPhttps://www.npa.go.jp/publications/statistics/koutsuu/toukeihyo.html
(参考2:内閣府HPhttps://www8.cao.go.jp/koutu/taisaku/h30kou_haku/zenbun/genkyo/h1/h1b1s1_2.html

 

しかし、マスコミに「高齢者の起こす事故を取り上げ、盛んに報道したがる風潮」があり、悪い意味で目立っていますね。

特に強烈だったのは、池袋暴走死傷事件で大炎上した「飯塚幸三」受刑者です。禁錮5年の実刑判決が確定し、現在は収監中。

事故発生時、80代の高齢者だった飯塚受刑者。裁判中には「私のせいではなく、車の故障が事故原因」と主張し続け、火に油を注ぐ態度が世間の反感を買いまくり。

上級国民疑惑も相まって、物凄い状況になりました。記憶に新しいところです。

www.fnn.jp(2021/10/12)

 

飯塚受刑者の事件以前にも、「高齢ドライバーの、悪目立ちする事故」は、チラホラ報じられていました。

よくあるのは、「アクセルとブレーキを間違え、車で店に突っ込んだ」という話。

「全国各地で、毎日頻発」とまでは言えないものの、先述の「マスコミの姿勢」が元で全国ニュースになり易く、印象に残り易い。

上記の様な流れで、高齢ドライバーへの風当たりが強くなったことは否めません。

 

また、高齢ドライバーの認知・運動機能は、若年者よりも劣る傾向が強い。

「自分は事故を起こさないという思い込みは、高齢者の方が強い」とする調査結果も、度々報告されています。

これらは、悲しいかな事実です。故に、「高齢者の免許更新試験」が厳しくなるのも…仕方ないかと。

response.jp(2019/2/10)

 

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他方、「車が無いと、生活できない」という地域も多い。

その大半は、「人口の少ない地方自治体」です。

 

筆者は、関西人です。

大阪の中心地からは離れた所に住んでいますが、まあそれなりに交通網が発達しており、自家用車無しでも生活は可能です。

しかし、筆者の実家の実家は、結構な田舎です。「最寄りのコンビニやスーパーは、10~20㎞以上も離れている」ということはザラ。

これでは、車を使わないと生活できません。

 

そういう地域は、過疎が進んだ地域でもある。

「生まれ育った場所を離れたくない高齢者」が多く、高齢ドライバーが増える下地になっている。

この構造を何とかしないと、高齢ドライバー問題の根本的解決は難しい。

 

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上記問題に関しては、今のところ「宅配サービスの充実」「乗合タクシーの拡充」等々の方策がとられています。

ただ、それにも限界はある。

 

最も有効・かつ・最終的解決策といえるのは、やはり「全自動運転車の開発」でしょう。

現在は、開発の最終段階に近付いており、都市部での実証実験が行われています。

gigazine.net(2021/11/5)

 

一般発売されるのは、まだ先。

どんなに早くても、恐らく数年はかかると思われます。

それまでは、「現実的手法」で繋ぐしかない。

 

その手の「現実的手法」の一つに、「サポカーの購入」という方法があります。もしくは、「サポカーの機能を、後付けで装着する」という方法もあります。

これには、経済産業省から「最大4~10万円の補助金」が出ます。

 

但し、予算額が予め決まっており、申し込み金額が予算上限に達したら終了となります。

恐らく、今月(2021年11月)中には、予算上限に達するでしょう。月末までもたないかも知れない。利用したい方は、お早めに。

www.cev-pc.or.jp(2021/11/5閲覧)

 

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今の日本は、高齢ドライバーに厳しい。

そして、高齢ドライバーが事故を起こした場合、家族に及ぶ被害も大きい。「事故を起こした高齢者本人を止めなかった。その家族も同罪」と見做される風潮が強い為です。

あまり良い傾向とは言えませんが、そういう風潮は確かに存在する。

もし、この記事を読んで頂いている読者様の中に、高齢ドライバーの方がいたとすれば…この機会に、事故について真剣に考えて頂ければ幸いです。

 

事故は、誰でも起こします。

「自分は大丈夫」「絶対に事故を起こさない」と断言できるドライバーは、存在しない。

そして、高齢者の方は、認知機能や身体機能が低下し易い。これは、悲しいかな「自然の摂理」です。受け入れるしかない。

 

全自動運転車が普及するまでは、できるだけ「運転しなくてもよい生活」へシフトするのが理想なのですが…なかなか困難です。

故に、時間をかけて、出来ることから始めてみてください。

 

とりあえず、「ネット通販を利用する」というのは如何でしょう?

これなら、外出しなくても買い物が可能。車の使用頻度を下げることになります。

ネットに疎い方は、早めに周囲へサポートを要請しましょう。

 

ネット通販の利用は、さほど難しいものではありません。慣れれば簡単。

そうやって、出来ることから始める。これも立派な事故防止対策です。

 

 

--------------(記事了)--------------