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【2021年衆院選の話】第4回 立憲民主党を分析する

前回からの続きになります。

連載テーマは、「衆院選で、投票先をどこにするか悩む方に、選択のヒントを提案したい」というもの。

 

tenamaka26.hatenablog.com

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筆者が提案するのは、「各政党の公約」と「過去実績や言動」を分析すること。これが最も効率的だと考えています。

「なぜ効率的と考えるのか?」については、第1回記事に詳細が書いてあります。そちらを参照してくださいませ。

 

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その後、第2回からは「各政党の主張や実績に関する、具体的な分析」を行っています。

前々回は自民党。前回は公明党。どちらも現与党勢力でした。

今回からは、野党勢力の話になります。

 

今回取り上げるのは、立憲民主党です。

立憲民主党の選挙公約は、以下。

change2021.cdp-japan.jp(2021/10/23閲覧)

 

上記公約をザッと見ると、ポイントは以下の7点。

 

(1)新型コロナ等、感染症対策
(2)いわゆる「中間層」に向けた経済政策
(3)脱原発と、自然エネルギーの普及
(4)教育・医療・社会福祉体制等、弱者に対する援助の充実

(5)差別や孤立の解消。多様性を重視
(6)日米同盟を基軸とした安全保障。及び、現実的な外交
(7)公文書の隠蔽や改ざん等、政府への不信を招く行為を根絶。及び、過去の政権で有耶無耶にされてきた事件の再調査

 

列挙してみれば、自民や公明と被るものが多い。特に、「中間層の保護」や「社会的弱者への援助」という路線は、ほぼ同じです。

野党勢力とはいえ、「与党のやること全てに反対」というワケではなさそう。

 

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筆者が思うに…

特筆すべきは、7番目の項目ですね。

「公文書の改ざん」に関し、過去事例を徹底調査すると共に、再発防止の為「公文書管理を目的とした専門機関」を設立するそうで。

 

先の安倍政権下において、公文書の杜撰な管理がクローズアップされました。これは事実。

改ざんを強いられ、それを苦に自殺した職員さんもいた。現在、裁判になっています。

www.kobe-np.co.jp(2021/7/18)

www.nikkansports.com(2021/10/7)

 

公文書を捏造・改変する政府。

これでは、民衆に対して何を言っても無駄。心に響きません。

そういう閉塞状況を、立憲民主党は改善するそうです。もし達成できれば、政府への信頼度は上がりますね。

 

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他方、立憲民主党には、大きな「強み&弱点」があります。

それに触れる前に、「旧・民主党からの、分離独立ゴタゴタ騒ぎ」について、少し述べる必要がありますね。

 

元々、立憲民主党は「民主党」という大きな政党でした。2009年から2012年まで、自民・公明勢力に代わって政権を担ったという実績もあります。

しかし、国民の高い期待に応えられた…とは言い難く、支持率が低迷。2012年の選挙で敗れ、野党に戻りました。

 

その後、小池百合子・現東京都知事を首魁に据えた「希望の党」という政党が登場。

そこに旧・民主党勢力が参加し、再度の政権奪取にトライします。

 

しかし、旧・民主党勢力の中には、「希望の党」の政策を支持しない政治家さんも多数存在。

「主張が違う党で、選挙を戦うのっておかしいでしょ?」という指摘があり、「希望の党」から離れる議員で結成されたのが、今の立憲民主党です。

 

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上記の経緯を踏まえ、「立憲民主党の持つ、大きな強み&弱点」を語るとすれば…

ポイントは、以下の2つ。

 

 

(1)与党を担っていた実績

「旧・民主党で、2009年から2012年まで、政権を担っていた」という過去実績。これは強みにもなりますが、弱みにもなります。

一応は政権を担っていたので、「全く何も分からない」「何やったらいいの?」とはならない。それなりに行動できるでしょう。

 

ただ、先述の通り、「民主党時代に、国民の期待に十分応えられなかった」という評価も根強い。

「なぜ評価が低いのか?」という問題を、詳細に反省・分析したという話も、あまり聞かない。

過去の反省は、明日の成功へ繋がる糧です。その辺りをどう考えているか、伝えるのが上手ではありませんね。

 

 

(2)「文句オンリー」という批判

立憲民主党に対し、割とよくある評価が「何にでも文句いってるだけの人々」というもの。

筆者は、決して「文句オンリー」だとは考えていませんが、その手の批判はよく見聞きします。特に、自公支持者から批判が湧いていますね。

 

ただ、この批判も決して的外れではない。

冷静に聞いていると、「それ、おかしくないか?」という発言は少なくない。

 

例えば、デジタル行政に関する答弁。

立憲民主党の蓮舫議員が、「マイナンバーカードのシステムトラブル」について与党を追求した際、与党は「サーバーがパンクしたので、強化する」という答えを返しました。

この答えに、蓮舫議員から「時代はサーバーではなくクラウド。何を言っているのだ?」的なお叱りがありました。

mainichi.jp(2020/6/11)

 

システムトラブルが発生するのは、悪いことです。批判されても仕方ない。

ただ、「サーバーとクラウドというのは、同列に並べていいものか?」という点において、蓮舫議員の認識が理解し難いのは…事実かと。

 

サーバーというのは、「インターネット回線を通じて、データをヤリトリする為の高性能コンピューター」のこと。

クラウドというのは、「サーバーを使って提供される、データ処理やデータ保存サービス」のこと。

筆者は、こう理解しています。

筆者の理解が正しければ、蓮舫議員の発言はおかしい。サーバー強化をせずに、クラウドのみを強化するというのは、どうやるのか?

 

ここで、蓮舫氏から「皆が納得する追加説明」が出たり、「理解不足でした」という素直な謝罪がなされたり…等々のリアクションがあれば、彼女を見る目は変わります。

所属する立憲民主党への評価も、同時に変わります。良い方向へ行くでしょう。

しかし、そういう話を聞いた記憶がない。筆者の調査不足でしょうか。

 

 

上記の様な話は、蓮舫議員に限らず、結構よく聞きます。

ここが、立憲民主党の弱点でしょう。

 

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人間は、誰でも間違える。

間違えたら、謝罪して問題点を洗い出す。

洗い出した問題点を分析し、改善策に繋げる。

 

なお、やらかした人間は、程度に応じてペナルティを受ける必要アリ。

そうでなければ、「問題を起こしても、改善策を出せばお咎めナシでしょ?」となり、問題を未然に防ぐという意識がゼロになってしまう。これは致命的です。故に、罰則は必要。

 

「謝罪」「反省と分析」「改善策の作成」「罰則」。

これらが問題解決の要点であり、王道でもある。筆者はそう考えています。

 

ただ、現在の日本政界には、上記要素が大きく抜けている。

これは、自民&公明の与党サイドだけではなく、野党サイドにも言えることです。

立憲民主党も同様。

 

「他人を批判する前に、自分はどうなのか?」を考える。

自らの襟を正すことで、見本となる。

これを徹底するか否かで、立憲民主党の躍進が左右されるでしょう。

 

 

「この政党は、謝罪・分析・改善・罰則のサイクルが機能している。素晴らしい」

こう言われる最初の党に、立憲民主党がなればいい。

そうすれば、他党に対して批判を繰り広げても、有権者は納得してくれるでしょう。

ひょっとして、政権を取れるかも知れませんよ。

 

先ず隗より始めよ。

 

 

--------------(記事了)--------------