(※注意※)
当記事は、ホラー関連の話になります。苦手な方は、ご注意ください。
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今年の夏、ツイッター等で『10文字ホラー』という投稿企画が催されました。
nlab.itmedia.co.jp(2021/6/23)
2秒で涼しくなれる「#10文字ホラー大賞」がTwitterで盛り上がっています。
10文字ホラーとは
「一部屋だけ異様に安い」
「昨日埋めたはずなのに」
「指名手配犯と瓜ふたつ」
など、たった10文字で恐怖を駆り立てる文章のこと。
Twitterでハッシュタグ「#10文字ホラー大賞」をのぞくと面白い作品が多数投稿されています。
「#10文字ホラー大賞」を企画したのは氏くん(@ujiqn)さん。
9マス×6行の原稿用紙でつづる「54字の物語」や、「あたりまえポエム」など超短編文芸ブームの火付け役でもあります。
(https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2106/23/news167.htmlより。改行等は筆者によるもの)
この企画は、「ホラー版の大喜利」みたいなものです。
5ch辺りで、よく「一行で笑わせたら勝ち」というスレッドを見かけますが、あれと仕組みは大体同じ。
しかし、企画のタイトルが『10文字ホラー』です。
故に、「笑い」を競うのではなく、「恐怖」「鳥肌」を競う。ここが180度違いますね。
要は、「短い文章の中に、どれだけの恐怖を詰め込むことができるか?」を競う企画です。
使える文字数は、漢字やひらがな等を含め、10文字。
「10文字以内」ではなく、「10文字ピッタリ」という所がミソです。
ちょっとした制限をかけることで、文章の切れ味が良くなります。
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実は…
筆者は、この企画に参加していました。
しかも、有難いことに入選。
そして、筆者の投稿作品が掲載された書籍が、今月発売となりました。
筆者の投稿が収録されているのは、『10文字ホラー』シリーズの第2巻。
この本の55ページに、筆者の作品を収録して頂いています。
星海社様と担当者様、どうもありがとうございます。
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『10文字ホラー』は、「とにかく怖ければいい」というコンセプトですので、取り扱うジャンルは様々。
「心霊系」「都市伝説系」「モンスター系」「生物系」「サスペンス系」等々、テーマは幅広い。
ちなみに、筆者の作品は「都市伝説系」に分類されます。
その中で、筆者のお気に入りジャンルは、「ブラックジョーク系」や「意味深系」ですね。
怖いのですが、どこかニヤリとしてしまう。直接的な恐怖だけでなく、別のニオイがする。そういう作品が、チラホラ存在しています。
例えば…
「鬼が大きな桃を拾った」
「メロスは逃げおおせた」
「皆逆走してる高速道路」
…等々。
筆者は、この手のエスプリ(皮肉、ウイット)が効いた作品に、強烈な魅力を感じます。
『10文字ホラー』の単行本には、とても多くの作品が収録されています。
(1冊につき、数百個)
筆者の作品は、その中のひとつ。
興味のある方は、是非読んでみてくださいませ。ゾクゾクしたり、ニヤリと笑ったりすること請け合い。
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しかしまぁ、世の中は広い。
『10文字ホラー』単行本を読んでみれば…
「筆者の文章スキルは、決して高くない」ということを、改めて思い知らされます。
素晴らしい作品が多い。素晴らしい文章を書く方も多い。筆者は、まだまだ精進が足りませんねぇ。
筆者は、他投稿者さんの作品を見て、結構な刺激を受けました。
何だか、創作意欲が湧いてきた。
この機会に、ホラーテイストのある小説を執筆してみましょうか…。
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