世の中には、「炎上芸人」や「迷惑系」等と呼ばれる人々がいます。
主には、YouTube界隈に多数生息していますね。
こういう人々に対しては、「関わった時点で負け」である。
筆者は、そう考えています。
犯罪すら厭わず、とにかく目立つ為には何でもやる。
そして、動画の視聴数を稼いで、視聴回数に応じた広告費を得る。
反論や抗議が来てもお構いなし。それどころが「目立つ為の材料が増えた」と喜ぶ。
非常にタチが悪い。
故に、無視するのが一番いい。
迷惑系の提供する動画は見ない。マスコミが特集記事を組んでも、拡散しない。
悪目立ちのみを狙う者から、有益な情報は得られないのです。積極的に関係を持てば、こちらまで思考回路がおかしくなる。「同じ穴の狢」になってしまう。
迷惑系に関わるのは「時間の無駄」であり、迷惑系を煽るのは「犯罪行為の助長」ともいえる。
平穏な生活を送りたいのであれば、できるだけ見ない方がいい。
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ただ…筆者は、こうも考えています。
偶に、「教材になる事例」が出て来る場合がある。
そういう事例に限り、深掘りする価値がある。
まぁ、教材といっても「反面教師」なんですけどね。
そんな反面教師ネタが、またひとつ。
内容は、迷惑系の「へずまりゅう」氏が、国会議員選挙に出るかも知れない…というものです。
www.chunichi.co.jp(2021/9/17)
「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」(NHK党)の立花孝志党首(54)は17日に記者会見し、元「迷惑系ユーチューバー」のへずまりゅう(30)を10月24日投開票の参院山口選挙区補欠選挙に擁立する方針を明かした。
SNSでは「参院山口補選」「NHK党」「へずまりゅう」が続々とトレンド入り。
「この人たち何を目指してるん?」など厳しい声が上がった。
擁立計画について質問された立花党首は
「分かる人には分かる、へずまくんですよね。あさって(19日に新宿で行われるアマチュア格闘技イベント)リングに上がる前か後かは計画してないけど、実質発表しているようなもん、その予定です。隠しても仕方ない」
と、リング上での出馬宣言をにおわせた。
(https://www.chunichi.co.jp/article/331990より。改行等は筆者によるもの)
へずま氏が何をやって「迷惑系」と分類されたのか、ここでは詳しく触れません。下手に言うと、へずま氏の養分になってしまうので。
「つい先頃、刑事裁判で、執行猶予付き有罪判決が出た」「その後、反省している様子が見られない」ということだけ、申し上げておきます。そういう人なのです。
(参考:《へずまりゅう裁判》判決直後の動画で「反省、ぜろ~」「自分の涙、ヨダレと一緒なんで」と… “迷惑系ユーチューバー”が更生をとく裁判官に見せた“態度” | 文春オンライン)
また、今回へずま氏擁立を画策している立花孝志党首も、傾向はへずま氏と同じです。
故に、詳しく述べることは避けます。
簡単にいえば、今回の騒動は「似た者同士が組んで、選挙に出馬しようと考えている」という話なのです。
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この話。反面教師として考えれば、結構有益です。
要は、「選挙での投票行動」を考える練習に使える話なのです。
へずま氏に限らず、政治活動とは全く関係のない分野で目立ち、その後で政界に入る人は多い。
俗にいう「タレント議員」というヤツです。
この手の人は、元から名前が売れているだけあって、政治的な実績がゼロでも票が集まり易い。
へずま氏の案件も、タレント議員と同じ範疇に入る話です。
筆者が思うに、「名が売れている」というだけで票を投じるのは、愚行としか言いようがない行為です。
タレントと政治家は、全然別の職業。政治家になるには、政治家としての能力が必要です。
「歌や踊りが上手い」「スポーツができる」「名前を知っている」「YouTubeで見たことがある」等というのは、政治能力と直接的関係はない。
しかし、それだけで票が集まることは多い。
この手の事例が存在する限り、似た様な候補は出続けるのです。
「知名度があるという”だけ”では、絶対に当選しない」という状況が生まれたならば、今回の様な事例も減るでしょう。
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更に言えば、「政治能力の有無が分からないまま、出馬が可能」というシステムも、この機会に考え直した方がいい。
先程から、タレント候補の話をしていますが…
別に、「タレント候補の全てがダメ」とは申しません。中には政治能力に長け、大学に入り直し・学を得て当選した…という方もいます。そういう方は、知名度だけで当選を狙う人と一線を画します。
重要なのは、能力です。「当選した後、頓珍漢な行動をせず、政治家としてシッカリ活動できるか?」という点が重要。
現在のシステムでは、選挙に出馬する時、この「政治能力の有無」を判断しないのです。
チェックするのは、「年齢」「国籍」「供託金(立候補時に預けるお金)の有無」「被選挙権を失っていないかどうか」等。
(地方議会選では、「住居の場所や、居住状況」もチェックされます)
故に、「名が売れているだけ」「名前以外にアピール要素の無いタレント候補」が出馬するのです。
また、「選挙に出て、目立ちたいだけ」という売名行為もやり易い。へずま氏は、こちらに分類されてしまうでしょうね。今迄の行動から考えれば。
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この手の候補を減らす為には、「立候補のハードルを少し上げるのが効果的だ」と、筆者は考えます。
その内容は、非常にシンプル。「政治に関する常識テスト」を実施し、一定の得点を出せば立候補できる…という条件を付け加えればいい。
当選し政治家になったら、その人の仕事は”政治”です。
仕事に関する基礎知識について、就職前に筆記試験を実施し、本人の能力を確かめる。どんな職場でも、普通にやっていることです。特に変な話ではありません。
本気で政治家を志すのであれば、政治の基礎知識くらいは持っていて当然。
そういう能力ゼロで選挙を通っても、害にしかならない。当選した人にとっても、有権者にとっても。
故に、テストをやった方がいい。
では、テストの内容はどのようなものにするのか?
その話に関しては、次回記事にて。長くなるので、当記事はここまでとさせてください。
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