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【自然操作の話】かの国の実験結果は、鵜呑みにしていいものか?

先日、以下のニュースを目にしました。

内容は「科学の発展」に関する話です。

 

ニュースで報じられたのは、

「”細菌に感染させた蚊”を繁殖させて放ち、病原体を運ぶ野生の蚊を減らそう」

というプロジェクトについて。

news.tv-asahi.co.jp(2021/8/24)

www.huffingtonpost.jp(2021/8/26)

 

「世界最大の蚊の工場」と呼ばれる中国の研究所で、感染症対策として雌の蚊の不妊を引き起こす細菌に感染した雄の蚊を大量生産する試みが始まっています。

 

おびただしい数の蚊が飼育されているのは広東省・広州市の研究所です。

中国メディアによりますと、この研究所では不妊を引き起こす細菌に感染した雄の蚊が一日あたり500万匹生産され、世界最大の蚊の工場と呼ばれています。

 

感染した雄と交尾した雌が不妊になることから蚊の数を減少させる効果が期待されています。

https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000226600.htmlより。改行等は筆者によるもの。以下同)

 

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今回の試みを簡単に説明すると、大体以下の様な感じ。

 

(1)使うのは、自然界に存在する「ボルバキア」という細菌。

(2)この細菌は、昆虫などの体内に高確率で存在するもの。珍しいものではない。

(3)しかし、この細菌には「感染の状況によって、宿主の生殖能力を奪う」という性質がある。

(4)その性質に目を付けた中国。国内の蚊を減らす為、意図的に蚊を細菌に感染させ、1日につき数百万匹のペースで繁殖させた。

(5)その感染した蚊を、既に屋外へ放出している。今後、病原体を媒介する蚊が減り、感染症の広まりを抑える効果が期待される。

(6)なお、「この細菌によって、人間が不妊になった」という例は報告されていない。

 

同様の試みは、アメリカやオーストラリア等、世界各地で行われています。

近しいところでは、2021年6月にインドネシアで結果報告がなされていますね。

死亡例も報告されている病気「デング熱」の媒介について、顕著な防御効果があった…という内容のレポートが出ています。

gigazine.net(2021/6/11)

ボルバキアに感染した蚊が放たれた地域の住民は2.3%がデング熱を発症したのに対し、対照群の住民は9.4%でした。

これは77.1%の防御効果があると言い換えることができます。

 

またデング熱に関連し入院する割合の違いはさらに顕著で、ボルバキアに感染した蚊を放した地域の住民は0.4%、対照群の住民は3%だったとのことです。

 

研究チームは、この研究が「感染症を防ぐボルバキアの可能性を示した」と述べています。

https://gigazine.net/news/20210611-efficacy-wolbachia-infected-mosquito-dengue/

 

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この様に、疫病を抑え込む方法として「そもそも媒介させない」という考え方があり、予防策を実践して効果が出ている。

新型コロナウイルス騒動で揺れる昨今。これ以上の感染症問題を引き起こさない為にも、上記の様な試みは重要です。

 

ただ、忘れてはいけない点がひとつ。

それは、「自然は、人間の思い通りにならない」ということ。

 

病気を媒介する蚊については、随分前から対策が施されてきました。

しかし、予想した結果とは異なる状況になってしまい、関係者が慌てるという話は少なくない。

例えば、イギリスの企業が、ブラジルで行った実験の話。

tenamaka26.hatenablog.com

 

遺伝子操作を施し、繁殖能力を奪う機能を持たせた「人工的な蚊」。

この蚊を自然界に放てば、生まれて来る蚊の数が激減するだろう。

こういう目論見でした。

 

しかし、結果は意図しない方向へ。

一時的に蚊の数は減ったものの、1年半くらいで対策実施前の数に戻った。しかも、遺伝子操作した蚊のDNAを受け継いだ個体が増えた。つまり、「自然界に存在しなかった蚊が、大量に繁殖してしまった」というオチになってしまいました。

 

今のところ、「この実験が原因で、深刻な事件が発生した」という話は見当たりません。

今のところは…ですが。

 

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今回記事で引用した「ボルバキア」の件は、DNA操作ではない。自然界にあるものを使った実験です。

その為、危険度は比較的低いのかも知れません。

 

しかし、「自然の営みから離れた行為」なのは明白。

何が起こるか分からない。油断は禁物。

 

特に、今回の首謀者は「中国」ですからね。隠蔽と逆切れで有名な「中国共産党政府」の独裁が続く国です。

新型コロナウイルス騒動の起源に関する調査にも、非協力的。WHOから「もっと協力して」と言われる始末です。

www.afpbb.com(2021/7/16)

 

こういう姿勢の国が、何か失敗をやらかしても、公にするとは思えない。

故に、いつまで経っても不信感を持たれ続けるのです。

今回の「ボルバキアを使った蚊の駆除実験」も同様。

 

そう考えると…

今から1年ほど後に、「最近の中国では、異様にデング熱が流行している」という話もあるかも知れない。怖いですね。

まぁ、仮にそうなったとしても、中共政府は「隠蔽と逆切れ」で誤魔化すんでしょう。

 

「病気を蔓延させたのは、蚊ではなく、中国共産党のやり方でした」

こういうオチにならないことを祈ります。

 

 

--------------(記事了)--------------