全国的に、雨が降っています。
いや、「雨が降っている」というのは生易しい表現ですね。「豪雨災害」と書くべきです。
この記事を書いているのは、2021年8月14日の17時頃。
現在、九州地方や中国地方を中心に、酷い被害が報告されています。
www3.nhk.or.jp(2021/8/14)
www.youtube.com(2021/8/14)
上記動画には、「TSUTAYA」と「しまむら」が映り込んでいますね。
Googleマップで見ると、以下の位置です。
この様な冠水被害は、武雄市だけではなく、アチコチで発生しています。
九州北部、中国地方、中部地方、東海地方…等々。尋常ではない雨が降り、水に浸かる家屋が多数。
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筆者は、関西人です。
関西地区の雨はどうか?…と申しますと、かなり激しい。道が川みたいになっている所も多い。
気になるのは、「関西地区の雨は、場所によって、今夜から明日の明け方にかけてがピーク」という予報が出ていることです。
既に、かなりの雨が降っている。そこへ追加の雨。洪水も怖いですが、地盤の緩みも怖い。
京都では、清水寺に近い地域で、既に土砂崩れが発生しています。
筆者は、この辺りで土砂崩れが起きたという話は…聞いた記憶がない。
www.youtube.com(2021/8/14)
上記動画の様な災害は、何時・何処で発生するか分からない。
行動可能な方は、明るいうちに動いてください。
暗くなってからでは、身動きが取りにくい。
避難所に行こうと考えている方は、今すぐに行動を。
但し、避難所までの道のりが安全かどうか分からない時は、動かない方がよいこともあります。
慌てて飛び出すのは危険です。周囲の状況を把握した上で、早めの行動を。
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この手の「避難に関する話」は、当ブログでも散々書かせて頂きました。
が、書いて書き過ぎるということはありません。何度でも繰り返して書きます。
災害から逃れるには、適切な避難行動が肝心です。
何時・何処で・誰が被災するか分からない。「この辺は、これまで大きな災害は発生していないから、今回も大丈夫だろう」という思い込みが一番危険です。
被災した方の多くは、こう言うのです。
「まさか、ここで災害に遭うとは思わなかった。何十年も住んでいるけど、初めてだ」
災害は、基本的に「予想外」のもの。被災することを前提にして動いた方が、手遅れになりにくいものです。
避難のタイミングを決めるには、「各種情報を得ること」が重要かつ不可欠。
気象庁・地方自治体広報・各種報道機関など、普段から使っている「信用できる情報源」からの情報を、最も重きに置いてください。
SNS等のクチコミも役に立つ場合がありますが、玉石混交である場合が多い。故に、最重要視するのは止めた方がよろしいかと。位置づけは「第二の情報源」くらいで。
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気象庁・地方自治体広報・各種報道機関などからは、必ず「○○地域に、警戒レベル××の情報が出ました」という発表があります。
その数値を参考に、避難行動を進めてください。
警戒レベルは、全部で5段階。筆者なりの言葉でザックリ説明すると、以下の様なものになります。
(レベル1)
今後、災害が起きる恐れあり。各種情報に敏感になってください。
↓
(レベル2)
レベル1より危険度アップ。いつでも避難できる様に、「非常用持ち出し袋」等を準備し、避難場所と経路を再確認してください。
↓
(レベル3)
危険度が更にアップ。避難所から遠くにお住まいの方や、避難に時間がかかる方(高齢者や障碍者など)は、この段階までに避難を始めないと危険。動き始めてください。
↓
(レベル4)
最終警告レベル。避難できる人は、全員、今すぐ避難してください。
↓
(レベル5)
もう手遅れかも知れません。避難所に移動することが、かえって危険な場合もあり得るので、各自の判断で行動してください。
もっと詳しく知りたい方は、以下のページ(政府広報)を参考になさってください。
www.gov-online.go.jp(2021/5/28)
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なお…
この手の避難話になると、筆者が必ず言及する、ひとつのニュースがあります。
今回も同様。何度でも繰り返して書きます。
その話は、2018年に起こった、実際の話です。
内容は、
「大雨が降るとの情報が出た時は、いつも早めの避難を心掛けていた」
「避難を20回以上やったが、全て空振りだった」
「しかし、その習慣のおかげで、本当に土砂崩れが起こって家が潰れた際も、避難していて助かった」
というもの。
「自分だけは大丈夫」と思い込まず、
早めの避難を「習慣」として続けた結果、
最終的には命が助かった
…という実際の話です。
この話を教訓とし、多くの方が「早めの避難行動」に出て、ひとりでも多くの方が助かって欲しい。
災害は、何時・何処で・誰が巻き込まれるか分からないものです。用心に越したことはありません。
「そこまでする?」と言われるくらいで、ちょうどいい。筆者はそう考えています。
動ける方は、早めの行動をお願い致します。
--------------(記事了)--------------