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【ネット通販の話】Amazonさん、かなり本気で動く

本日は、筆者もよくお世話になっている通販サイト「Amazon」さんに関する話をば。

(以下、敬称略。「Amazon」と表記させて頂きます。申し訳ございません)

 

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Amazonを利用する時に、筆者を含めた多くの人が気にするのは、「インチキ業者を、どうやって避けるか」という点です。

Amazon本体が扱っている品物であれば、まぁ安心できます。が、それ以外の品物については、警戒レベルを上げざるを得ない。

 

そこで参考にするのは、商品レビュー。

業者の宣伝文句ではなく、商品の購入者から寄せられた感想を見て、良し悪しを考える。多くの方がやっている、判別方法のひとつです。

 

ただ、怪しい商品レビューも多い

日本向け商品のレビューが、機械翻訳の文章みたいな不自然なモノだった…なんてのはゴロゴロ転がっています。

「きちんと梱包」「約束通り到着」「ありがとう」という、褒め言葉ではない表現なのに・評価点数は最高である…なんてのも多い。この手の「テンプレみたいな文章」は、正直言って信用できません。

どっちも、サクラ(やらせ)の疑いが濃い。

 

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この手の「サクラレビュー」には、Amazon運営も頭を痛めており、該当するレビューや出品アカウントを削除する等、対策を講じてきました。

が、結局は「いたちごっこ」になってしまい、なかなか怪しいレビューが絶滅しない。

 

そんな折、以下のニュースが流れました。

内容は、「Amazon運営が、かなりのガチ具合で、蔓延るサクラを駆逐し始めた」という話。

pc.watch.impress.co.jp(2021/7/12)

 

5月に入ってから、AmazonにおいてAUKEYを始めとした多数の中国製品ブランドの公式ストアが突如アカウント封鎖となり、購入できなくなっている。

この状況は7月に入ってからも変わらないわけなのだが、どうも今回Amazonの対策はかなり本気のようだ。

 

深センの天澤信息産業が7月6日に掲載した公告によれば、越境ECを主力ビジネスにしている同社傘下の有裸樹科技有限公司は、Amazonを始めとする大手プラットフォームの運営規則の厳格化により大きな影響を受け、有裸樹が保有するブランドのうち約30%に当たる約340個が凍結され、凍結された資金は約1.3億人民元(約22億円)に上るとした。

 

その一方でAmazonにおける越境ECは活発化しており、同社に関するネガティブなニュースなどと重なり、辞職を申し出る社員が多く、2021年1月1日に2,800人いた社員は現在1,400人程度と半減。

管理層に至っては280人も辞職する事態となっている。

https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/yajiuma/1337554.htmlより。改行等は筆者によるもの。以下同)

 

Amazonが、不正行為を働く業者をガチで締め上げたところ、売り上げ激減の業者が増加。

リストラに追い込まれたり、破産したり等々、酷い目に遭っているとのこと。主に中国企業の話ですね。

 

上記記事には、「Amazonによる冤罪だ!」的な文言はありません。

「明確な規約違反があり、ルールに則って処分した」という記述はありましたが。

 

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今回の処分で、酷い目に遭っている中国企業は、どんな不正を働いたのか?

それは、「レビュアーに賄賂を渡して、高評価を付けて貰う」という方法です。

この方法は、Amazonが禁止している行為です。明確なルール違反は、厳しく罰せられる。

業者側は、「裏でコッソリと賄賂を渡したから、バレない」と思っていたのでしょうが、そんなことはありません。

 

例えば、「商品の購入履歴と、レビューが噛み合わない」といったことがあれば、Amazon運営にマークされるのは当然。

そこから芋づる式に調査が入り、サクラレビューを依頼した業者に辿り着くのは不可能ではない。

 

また、各種SNS等で「サクラレビューを書いてくれる人募集」という求人を出している場合もあり。

その求人から辿っていけば、業者を突き止めることは困難ではない。

 

マンパワーだけでなく、AI(人工知能)を用いた判別も行っている。監視の目は厳しい。

そうやって「裏の顔」を暴かれた業者が、リストラや破産に追い込まれる。自業自得です。天網恢恢疎にして漏らさず。

 

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なお、「この手のサクラレビュー勧誘に乗って、賄賂を貰いたい」と思う方がいらっしゃったとすれば…

悪いことは言いません。止めた方がいい。

 

Amazon運営は、「主犯だけでなく、共犯も罰する」という姿勢です。

つまり、サクラレビューを頼んだ側は勿論、乗ったユーザーもアカウントを凍結される恐れアリ。

同じ事は、Amazon以外のネット通販サイトにも言えます。ルール違反には、ペナルティがある。

 

「アカウント凍結」程度で済めば、まだ御の字かもしれません。

場合によっては、犯罪になる可能性も否定できない。実際に、刑事事件になった例は存在します。

www.asahi.com(2020/9/4)

大手通販サイト・アマゾンが扱う商品のレビュー(評価)欄にわざと悪い内容を書かせ、競合他社の信用を傷つけたとして、福岡簡裁が信用毀損(きそん)罪で、別の会社の男性役員に罰金20万円の略式命令を出したことがわかった。

 

電子商取引の専門家によると、こうした「やらせレビュー」の実行者を特定するのは難しく、刑事罰に至るのは異例という。

https://www.asahi.com/articles/ASN9463F1N92TIPE01L.html

 

上記ニュースは、「低評価レビュー」を依頼した業者が問題視され、刑事事件になったという話。

依頼した業者だけでなく、依頼を受けたユーザーも警察の厄介に。

 

今のところ、上記の様な話は希少。ヤラセレビューに対し、警察が動くという話は多くない。

しかし、今後はどうなるか分かりません。

 

犯罪には時効というものがありますが、1~2日程度で時効を迎えるものはない。多くの場合、年単位です。

「数年前にサクラレビューを書いて、書いたことも忘れた頃に、警察から呼び出しを喰らう」ということが、絶対ない…とは断言できません。

やましい行為は、やっちゃ駄目。

 

 

--------------(記事了)--------------