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【五輪メダルの話】メダルを噛む人、噛まない人

東京五輪の金メダルに絡み、名古屋市長・河村たかし氏が大炎上しています。

炎上の理由は、「他者が獲得した五輪の金メダルを、許しも無いのに勝手に噛んだ」というもの。

当ブログでも、この炎上騒動を記事化しました。

tenamaka26.hatenablog.com

 

現在も、河村氏は炎上中。

一応は謝罪行脚に出ています。が、金メダルを獲得した選手・後藤希友さんが所属するTOYOTAからは、「門前払い」を喰らったとのこと。

また、関係各所に抗議が殺到し、職員さんが忙殺されていますね。

www.daily.co.jp(2021/8/5)

www.chunichi.co.jp(2021/8/6)

 

職員さんは、普段から忙しい。

ここ1年ほどは、新型コロナウイルス騒動で業務が増えているでしょう。

そういった状況で、「抗議への対応」という仕事を増やす河村市長。リーダーとして如何なものかと。

 

他人の大事なものを唾液で汚す…という行為は、ちょっと考えれば「大炎上する行動」だと分かる筈。

先が読めない政治家は、権力の座にいるべきではありません。

 

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ところで…

そもそも、何故メダルを噛むんでしょうか?

 

「噛まねばならない」というルールが存在する…ワケでもない。噛まない選手もいらっしゃいます。

また、前回・1964年の東京オリンピックの映像を見ると、メダルを噛む人は見受けられません。

メダル噛みは、近代オリンピックにおける伝統ではなく、一時的な流行り廃りみたいなもの?

 

今回の炎上騒動で、その辺りが気になりました。

いい機会ですから、ちょっと調べてみましょう。

 

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まず気になるのは、「初めてメダルを噛むパフォーマンスを見せたのは誰か?」という点。

これには諸説ありますが、最もよく見聞きするのは、1988年のソウル五輪での話。

水泳の200m自由形で、オーストラリアの「ダンカン・アームストロング」選手が金メダルを獲得した際、初めてメダルを噛むパフォーマンスを見せた…というものです。

当時の読売新聞が、「勝利ガリガリ」という見出しで報じたとのこと。

 

ただ、筆者は「ネタ元とされる読売新聞の記事」を確認できませんでした。

当時の映像資料をいくつか見ましたが、噛んでいる様子は残っておらず。

故に、断言するのは難しい。

 

ちなみに、アームストロング選手の近況(御年53歳)を報じたニュースがコレ。

身体を悪くされ、病院にかかったとのこと。

www.youtube.com(2020/11/14)

 

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次に気になるのは、「メダルを噛む理由」です。

 

これにも諸説あります。

「メダルを勝ち取った。つまり栄光を喰らってやったのだ」という想いでパフォーマンスを見せた…という説など、それっぽい話は多い。

が、多くの説に共通する点があります。それは、「マスコミからの要望で、噛む」というもの。

マスコミ的には、噛んだ姿は絵面が良いのでしょう。

www.cnn.co.jp(2021/7/30)

国際オリンピック歴史学会のデービッド・ワレチンスキー理事は2012年、CNNの取材に対して、おそらくメディアを満足させるためと指摘

 

「カメラマンの強迫観念となっている」

とし、

「彼ら(カメラマンたち)は、おそらく売れるとして、名物シーンとみなしていると思う。多分選手たちが自らの意志でやっていることだとは思わない」

と話した。

https://www.cnn.co.jp/showbiz/35174600.htmlより。改行等は筆者によるもの。以下同)

 

www.fnn.jp(2021/8/4)

自らかむ人もいれば、リクエストされてかむケースもあるという。

 

このメダルをかむ理由だが、IOC(国際オリンピック委員会)によると、カメラマンがお願いですとリクエストして、メダルを選手にかんでもらうことがあるようで、確かにメダルかみのポーズは歓喜の象徴として、新聞の1面をよく飾っている。

 

過去には、オリンピック3連覇レスリングの吉田沙保里さんや、2000年シドニーオリンピックで金メダルを獲得したマラソンの高橋尚子さんのシーンも印象に残っている。

https://www.fnn.jp/articles/-/219403

 

上記の情報等から、筆者が出す結論は以下。

◆初めて「メダルを噛むパフォーマンス」を見せた選手は、誰だかよく分からない。

◆今から30年程前には、既に「噛む仕草を見せる」ことが流行りになっていた。

◆メダルを噛む理由は、「マスコミからのリクエスト」が多い。

 

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なお、「マスコミからのリクエスト」について、余談をひとつ。

 

何故メダルを噛むのか?…と問われたら、「マスコミからのリクエストが多いから」という答えが返ってくる。これは上記の通り。

なぜリクエストが多いかといえば、絵になるからです。新聞・雑誌・映像等々での見栄えがよく、記事が売れるから…という、商売根性が理由です。

 

この商売根性が、五輪以外で問題になったことがあります。

有名なのは、2012年のノーベル賞に関する話。

この年の受賞者に、iPS細胞で有名な学者「山中伸弥」教授がいらっしゃいました。

ノーベル賞受賞者には、記念メダルが贈られます。このメダルを噛んでくれとマスコミが発言しましたが、山中教授は「大事なモノですから、そんなことはできない」と拒否。

 

このヤリトリが、問題視されました。

度々目にする、ネット上の「マスゴミ」批判が発生。

犯人(発言の主)は分からずじまいでしたが、未だに語り草になっています。

www.youtube.com(2012/12/13)

www.j-cast.com(2012/12/14)

 

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マスコミの利益になるから、相手に対して過剰なサービスを要求する。これは炎上の種になります。やっては駄目。

同様に、政治家のイメージアップになるから、他者の功績を使ってアピールする。これもやっては駄目。

 

従って、河村たかし市長の行為は、やっては駄目なものです。

現在の河村氏は、多方面からの怒りを買って、かなりのフルボッコ状態です。が、これも自業自得です。同情できない。

 

この騒動を「他山の石」「反面教師」として、世の政治家は学んで頂きたいものです。

他者の手柄を利用したがる人、多いですからねぇ。

 

 

--------------(記事了)--------------