様々な方向から、「予想の遥か斜め上の不祥事」が湧いてきて、開催前に「99%の確率で失敗確定」と言えてしまう。そんな2020東京五輪。
先日発生した、「音楽家・小山田圭吾氏の障害者リンチ炎上」を最後に、騒ぎが打ち止めになるとは思えない。筆者は、そう考えていました。問題はまだ出て来るだろう…と。
その予感は的中。
今度は、開会式の演出担当者である、元コメディアンの「小林賢太郎」氏に関する騒動が発生。
騒動の内容は、「ホロコースト(ユダヤ人虐殺)」をネタにしたコントについて。
mainichi.jp(2021/7/22)
www.asahi.com(2021/7/22)
www.yomiuri.co.jp(2021/7/22)
www.nikkansports.com(2021/7/22)
jp.reuters.com(2021/7/22)
小林氏は、かつて「ラーメンズ」というコントユニットを組んでいました。
ラーメンズは、かなり高い人気を誇るユニット。ただ、ライブ活動が中心であった為、テレビしか見ない方には…あまり知られていないかも。
テレビ出演は、NHKの『爆笑オンエアバトル』を始め、数えるくらいしかない。そういう意味では、「通好みのコントユニット」という表現がピッタリ。
ラーメンズは、2009年頃に活動休止状態になりました。
2020年に、小林氏が「表舞台に立つ活動からは引退し、これからは裏方でやっていきたい」と宣言した為、現在は半ば解散状態になっています。
今回問題視されたのは、ラーメンズ時代に作ったコントの内容。
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筆者は、ラーメンズの存在を知っていますし、芸風は好きです。
ただ、信者レベルではない。ライブに行った経験はなく、映像ソフトで昔のネタを鑑賞するくらいです。
「路上のギリジン」「読書対決」「心理テスト」等々のネタが好みです。シュールで好きです。
ラーメンズのネタは、いわゆる「ブラックジョーク」に分類されるものが多い。が、ブラック過ぎて怒られることもしばしば。
有名なところでは、「日本語学校シリーズ」の名前が挙がります。ラーメンズの得意ネタのひとつです。
これは、「外国人相手に、日本に関する授業を行う」というネタですが、まぁ偏見が酷い。「北海道の住民は、半分が熊で、残り半分は蟹」みたいなネタだらけでした。
この芸風は、『翔んで埼玉』と同じノリですね。
そういえば、このシリーズの初期。
「外国人犯罪者による、違法薬物取引や金属窃盗を匂わせるネタ」があって、危険な臭いがしていました。
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ブラックジョークをウリにした、コントユニット・ラーメンズ。
その手のネタの中に、子供向け工作番組『できるかな』のパロディが存在。
で、そのパロディネタの台詞で、「”ユダヤ人大量惨殺ごっこ”に使った小道具」というものがあって、当該コント映像がTwitter等で拡散。一気に炎上します。
先述の通り、筆者は「ラーメンズの芸風」が好きです。
ただ、信者レベルではない。ライブに行ったことはなく、映像ソフトの全てをチェックしたワケでもない。
正直、今回炎上したネタについては、全く知らなかった。初めて見ました。
「北海道は、熊と蟹しかない」くらいなら、まだジョークで済むかもしれません。
しかし、ユダヤ人の虐殺(ホロコースト)をネタにするのは危険。世界的に見て、シャレにならないネタです。
日本の劇場内ではそこそこ通用しても、国外に出るとNG度数が爆上がり。
特に、ユダヤ系・欧米系の方が問題視するネタです。
案の定、アメリカの有名ユダヤ系人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」から反対声明が出て、本格炎上となりました。
それを受け、小林氏は解任されました。
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この記事を書いているのは、2021年7月22日の21時頃です。
現段階で、後任をどうするかは報じられていません。
開会式まで、24時間を切っている。
小山田圭吾氏の炎上&辞任に続く、開会式スタッフ関連の騒動。
組織委員会は、釈明に追われていますね。
まあ、筆者に言わせれば、「五輪運営側の自業自得」。キツイ言い方ですが、そう考えています。
もっと言えば、小林氏と小山田氏の騒動は、同じ炎上でも質が全く違う。
なぜ、「小林氏と小山田氏の騒動は違う」といえるのか?
なぜ、「五輪運営側の自業自得」なのか?
その詳しい理由は、後編記事にて。長くなるので、当記事はここまでとさせてください。
--------------(記事了)--------------