前回記事の続きになります。
テーマは「東京五輪運営が、またやらかした」というもの。
招致段階での裏金疑惑。フランスでは、捜査対象になっています。
「コンパクト五輪」という真っ赤な嘘。予算は当初の数倍に膨れ上がっている。
エンブレムにパクリ疑惑発生。犯人と思しきデザイナーは逃亡し、真相は闇。
日本における真夏の猛暑を、「スポーツに適した環境」と紹介する関係者。
トップの女性蔑視発言。組織委員会内の過重残業問題。IOCへの過剰接待。タレントを「豚」呼ばわりするプランナー。それに…と、挙げていけばキリがない。
そもそも、「新型コロナウイルス騒動」という100年に1度クラスの疫病問題。これが全てを大きく変えました。
「平和と平等の象徴」である筈の五輪に、修正不可能なレベルの災厄が襲いかかる。もうカオスの極みです。
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その混沌に、新たな追加燃料が。
開会式の音楽を担当する「小山田圭吾」氏が、障害者に犯罪行為レベルのイジメをやっていたことが再燃。五輪の理念を完全否定する状況に、各方面から批判殺到。国際問題レベルの騒動になりました。
で、何が問題の核かといえば…
ってな文章を書いている間に、大きな動きが。
小山田圭吾氏が、辞任したとのこと。
www.tokyo-sports.co.jp(2021/7/20)
時事ネタを扱うと、こういう急変にアタフタすることがあります。
当記事は、昨日の続きで「後編」という立ち位置でしたが、かなりの部分がボツ。ほぼ一から書き直すことになりました。
その為、「前回記事との繋がり」がおかしい部分はあるかも知れません。そこはご勘弁頂きたい。申し訳ございません。
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まぁ、早期に相当沈静化に向かうのであれば、筆者の記事がひとつやふたつボツになっても良いんですが…。
早期に沈静化するかは、甚だ疑問です。
この手の騒動を、「炎上」と呼ぶことは多い。
「炎上」とはよくいったものです。短い言葉で、状況を的確に表現している。
炎上騒動は、火事と同じ。燃え広がるのです。
火元である本人さんは、とりあえず辞任。
今後、表舞台に立つことは困難でしょう。相手してくれるのは、信者レベルのファンくらいでしょうね。
裏方へ回ったとしても、名前が出た時点で、関わった作品が炎上しかねない。それくらい酷い状況になっています。
五輪に無関係でも、小山田氏と関係があるというだけで批判殺到する。これは怖い。いわゆる「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」というヤツです。
正直言って褒められた行為ではありませんが、ことわざとして残っているくらいですから…ねぇ。人間が持ち続けている習性なのでしょう。そうそう変わらない。
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五輪運営サイドにも、当然のことながら飛び火。
いや、飛び火というか、「自ら進んで炎に飛び込む」と言った方がよいのかも。
運営は、騒動になった後も、小山田氏を引き留めてます。これが火に油を注いだ。
元々、日本国民が持つ「五輪運営に対する信頼」はゼロを超えてマイナス。何を主張しても泥縄で、全てが追加燃料にしかなりません。自業自得みたいなもんです。
www.nikkansports.com(2021/7/19)
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他には、「小山田氏を庇い、世間を挑発するツイートを発したタレントが、大炎上」というニュースも報じられていますね。
火元は、小山田氏の親戚であり、グルメ系の仕事も多いタレント「田辺晋太郎」氏です。
hochi.news(2021/7/20)
小山田の辞任が報じられると、田辺氏は
「はーい、正義を振りかざす皆さんの願いが叶いました、良かったですねー!」
とツイッターを投稿し炎上。
その後、ツイートを削除し、「先程は辞任の速報を受け、取り乱して不適切な投稿をしてしまいました。ご不快な思いをされた方に対し謹んでお詫びすると共に猛省しております。本当に申し訳ありませんでした」と、謝罪。
20日8時現在ではツイッターアカウントは削除されている。
(https://hochi.news/articles/20210720-OHT1T51011.htmlより。改行等は筆者によるもの)
田辺氏は、過去に「ヤマサ醤油」さんの商品監修をやっていました。
炎上中も、その情報がホームページに残っていて、飛び火の恐れがあった。
しかし、ヤマサ醤油さんの対応は迅速。すぐにコメントを出していて、今の所炎上には巻き込まれていません。
www.yamasa.com(2021/7/20)
www.j-cast.com(2021/7/20)
なお、田辺氏が所属する芸能事務所「サンミュージック」にも抗議が行っています。
今のところ、対応らしい対応をやっている素振りが無い。
炎上に巻き込まれない為には、素早い行動が必須なのですが…大丈夫でしょうか。
www.sunmusic-gp.co.jp(2021/7/20閲覧)
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ここまで騒ぎの多い五輪というのも、前代未聞でしょう。
しかも、「スポーツマンシップ」という言葉からは、遠く離れたネタばかり。
出場選手が可哀想です。
どんなに素晴らしい記録を出しても、「ああ、”あの”東京五輪でねぇ」と言われてしまう。
運営サイドにできることは、もう殆ど残っていませんが…
せめて、「なぜこうなったのか」を詳細に調査し、後世への教訓として残して欲しいものです。
運営の体質から考えて、無理だとは思いますが。
--------------(記事了)--------------