makaran宝箱

時事ネタ・法律・エンタメなどなど、様々な話題を分かりやすく&面白く味付けしてお届け!

【選挙報道の話】報道各社による「東京都議選結果の伝え方」の違いアレコレ

2021年7月4日。

東京都議会議員選挙の投開票が実施されました。

 

結果は、かつて最大勢力を誇った地域政党「都民ファーストの会」が議席を減らし、その他の党が議席を増やす…というもの。

ただ、他のどの党も「大勝利」とは言い難い。そんな党ばかりです。

それぞれの獲得議席数を、選挙前の保有議席数と比べてみると、以下の通り。

 

都民ファーストの会:選挙前45議席→今回獲得数31議席(-14)

自民党:前25→今回33(+8)

公明党:前23→今回23(変わらず)

共産党:前18→今回19(+1)

立憲民主党:前8→今回15(+7)

日本維新の会:前1→今回1(変わらず)

東京生活者ネットワーク:前1→今回1(変わらず)

無所属:前4→今回5(+1)

 

最も増えたのは自民党ですが、それでも8増。

他には、「立憲民主党は、議席数が倍増した」という結果に目が向く程度で、大きな動きはなし。

新型コロナや東京五輪問題を受けて、かなり大荒れするという予想も出ていましたが、結果はさほどでもなかった…といえます。

 

とりあえず、自民公明がタッグを組んでも、議席の過半数には至らない。数の力で押し切る…という手法は、自公だけでは困難。

一方、都民ファーストの勢いは失われたといえますが、まだそれなりの勢力を保っています。自公と同じく、他勢力とのタッグを模索する動きに出るでしょう。

 

今回の選挙結果は、

良く言えば「バランスの取れた勢力図」。

悪く言えば「決定打に欠けるカオスな勢力図」。

 

------------------------------------------

 

で、ここからが当記事の本題。

テーマは、「この選挙結果を、報道各社はどう報じたか?」

 

選挙の結果は、先程詳細に書いた通りです。都民ファーストが14議席減らし、他勢力は微妙に増加or変わらず。

「この話を、どう伝えるか?」という点に注目すれば、報道各社の姿勢がよく分かります。もっと言えば、「報道各社が、どの程度信用できるか?」を分析できるネタとして使える。

 

今年は、衆議院議員選挙が実施されます。その時の判断材料として、今回の東京都議選に関する報道の分析は、非常に有益です。

「マスコミは、東京都議選をどう伝えたか?」を分析して活かす。これにより、次の投票行動へ繋げ、改善することが可能。

東京都民でなくとも、注目して損はありません。

 

------------------------------------------

 

では、主だった報道機関の見出しを、以下に並べてみましょう。

 

www.asahi.com(2021/7/4)

www.sankei.com(2021/7/5)

www3.nhk.or.jp(2021/7/5)

www.tokyo-np.co.jp(2021/7/5)

mainichi.jp(2021/7/5)

www.yomiuri.co.jp(2021/7/5)

www.jiji.com(2021/7/5)


他にもありますが、まぁこのくらいで。

並べて見ると、同じ事実を伝えているハズなのに、伝わる意味が変わってきます。

 

各社に共通するのは、「自公で過半数を取れなかった」という内容。これは事実そのままです。

その他の点を見てみれば…朝日と産経の書き方が、最も分かり易い比較材料になるかと。

 

自民に厳しい朝日は、「自民、大敗北」という書き方。

自民に優しい産経は、「選挙結果を謙虚に受け止める」という書き方。

同じ話を扱っても、切り口が全然違う。普段の姿勢が、色濃く出ている見出しですね。

 

この姿勢は、東京都議選の話に限ったことではありません。他の様々なニュースでも同じ。

報道する会社によって、書き方が全く違う。これには注意が必要です。

情報源が一つだけでは考えが偏り、判断が鈍る。その為、複数の情報源に当たらねばNGです。

 

------------------------------------------

 

ただ…

実際問題として、人々は皆多忙。沢山のニュースを分析する時間を持たない人も多い。

また、「情報をスマホからのみ得る」という方も多い。パソコンと違い、スマホは画面が小さく・多数のニュースを同時に閲覧するのが難しい。

こういう状況の為、複数ニュースを比較検討するというのは、そうそう簡単ではありません。

 

しかし、「それでもやらねばならない」「やらないままでは危険」という時は、確かに存在します。

そのひとつが、先程も述べた「2021年実施予定の、衆議院議員選挙」です。

 

2020年初頭からの新型コロナウイルス騒動で、我々は様々な損害を被り続けています。

ただ、一点だけ「新型コロナ騒動で、良かった点」をヒネり出すとすれば、
「ズボラ政治家を選んだら、災害に対処できず、被害がどんどん大きくなる」ということに強く気付いた
…くらいかと。

 

「誰がやっても同じ」ではないし、
「大きな政党に属せば、ちゃんとした仕事をやる」というのも違うし、
「学歴・家系・経歴が立派であれば、有能な政治家になる」というワケでもない。

昔から言われている話ですが、このコロナ禍で明確になり過ぎました。

ここで、有権者が「誰がやっても同じ」「よく分からないけど、多分立派なんでしょ?」くらいの判断基準で動けば、状況は更に酷くなると断言できます。

 

------------------------------------------

 

今の日本は、かなり深刻な傷を負った状態。

ここから回復するには、「約束を守る有能な政治家」を揃えることが大事。逆に言えば、「約束を守らない無能政治家」を落とすことも大事。

 

その判断基準は、日々のニュースの中に埋もれています。

シッカリ探して掘り出し、他のモノと比較検討することで、「情報の目利きレベル」が上がる。そういった行動を繰り返すことが、政治家を見る目を養います。

個々人の時間と労力の許す範囲内で、是非ともトライして頂きたい。それが、日本を復活させるか否かのキーポイントになるのです。

 

 

--------------(記事了)--------------