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【池袋暴走事件の話】遺族を二度絶望させる者

昨日のニュースで、最も大勢に言及されたものといえば…

恐らく、コレではないでしょうか。

「池袋暴走事故の裁判で、
過失を認めない飯塚幸三被告に対し、
轢き殺された松永真菜さんと莉子ちゃんの遺族が、
直接質問した」

www3.nhk.or.jp(2021/6/21)

 

予想されていたことではありますが…

飯塚幸三被告は、被害者遺族から面と向かって質問されても、過失を認めませんでした。

 

遺族は、もう怒りを通り越して呆れ顔。

それはそうです。様々な過失の証拠を突き付けられたのに、「自分が正しい」「悪いのはトヨタ車だ」と言い続ける被告。

トヨタ側や警察から、車に異常はなかった旨の証言・証拠が出ても、頑なに自分が正しいと譲らない飯塚幸三被告。

被害者遺族が絶望し、呆れて当然。

www.asahi.com(2021/6/21)

 

明確な理由を提示しないまま、「機械よりも、自分が正しい」と言い放つ飯塚被告を見れば、絶望したくなって当然。

この様な人間を前に、できるだけ冷静に対応してきた遺族の方々。気の毒でなりません。

「身内を轢き殺された絶望」だけでなく、「往生際の悪い被告を見て絶望」を上乗せされた状況。同情を禁じ得ません。

www.youtube.com(2021/6/21)

 

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このニュースに関し、報道各社から出ている記事をいくつか読みました。

筆者の見た範囲では、飯塚被告の肩を持つ記事は皆無。

www.nikkansports.com(2021/6/21)

www.sankei.com(2021/6/21)

www.asahi.com(2021/6/21)

www.tokyo-np.co.jp(2021/6/21)


筆者の経験上、保守論調(産経など)とリベラル論調(朝日など)の機関は、少なからず対立意見を記事にするものです。

が、この事件に関しては、保守・リベラル関係なく被告に厳しい。それだけ、擁護の余地がないのでしょう。

 

筆者の様な素人が考えても、「過失はない」と断言不可能であることは明白。

過失は、「もしこういう対策をすれば、事故を防げた」という可能性が少しでもある限り、なかなかゼロにはならないものです。

 

飯塚被告は、足踏みブレーキが効かなかったと主張しています。

仮にそうであったならば、ギヤを落としてエンジンブレーキを効かせたり、サイドブレーキを使う等の方法で減速することもできた筈。

免許保持者は、自動車学校で習うでしょう。

 

そういう可能性を追求し、行動しないこと。これが「過失」といわれます。

飯塚被告の主張する「過失ゼロ」は、通らない。

 

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この刑事裁判の判決は、まだ先。

現在は「地方裁判所」の審理であり、判決に不服があれば控訴して高等裁判所へ、それでも駄目なら上告して最高裁判所へと話を持って行くことも可能。

そうやっているうちに、高齢の飯塚被告が死亡となれば、何とも後味の悪い結末になってしまいます。

それだけは、何とか避けて欲しいところ。

 

仮に、飯塚被告に実刑判決が出ても、収監されない可能性もあります。

刑事訴訟法に、「高齢であれば、刑務所にブチ込まなくてもOK」とする条文がある為です。

elaws.e-gov.go.jp(2021/6/22閲覧)

第四百八十二条

 

懲役、禁錮又は拘留の言渡を受けた者について左の事由があるときは、刑の言渡をした裁判所に対応する検察庁の検察官又は刑の言渡を受けた者の現在地を管轄する地方検察庁の検察官の指揮によつて執行を停止することができる。


一 刑の執行によつて、著しく健康を害するとき、又は生命を保つことのできない虞があるとき。
二 年齢七十年以上であるとき。
三 受胎後百五十日以上であるとき。
四 出産後六十日を経過しないとき。
五 刑の執行によつて回復することのできない不利益を生ずる虞があるとき。
六 祖父母又は父母が年齢七十年以上又は重病若しくは不具で、他にこれを保護する親族がないとき。
七 子又は孫が幼年で、他にこれを保護する親族がないとき。
八 その他重大な事由があるとき。

https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=323AC0000000131より。改行等は筆者によるもの)

 

飯塚被告は、もうすぐ90歳。

被告の主張や姿勢を見るに、この条文を盾にしそうですね。

まぁ、「執行を停止することができる」であり、「しなければならない」というワケではないので、結論は裁判官次第なのですが。

 

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ともかく、「刑事裁判では、飯塚被告に何も期待できない」という状況になっています。

こうなると、「民事裁判の方で追い詰めればどうか?」という考えが強くなります。

 

刑事は、懲役や罰金の話。

民事は、損害賠償や慰謝料の話。

高齢で収監NGとなっても、それを理由に損害賠償ゼロとはならない。別個の話です。

 

先ずは、飯塚被告の加入する保険会社が、誠実に対応してくれることを願います。

ここまでの事件です。何かあれば、簡単に大炎上します。このことを保険会社も認識していて、荒唐無稽な主張をしないとは思いますが。

 

まぁ、飯塚被告本人は…

恐らく「過失がゼロだから、賠償を払わない」的な主張をしてくるのでしょうね。

 

 

--------------(記事了)--------------