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【酒類規制&東京五輪の話】「やってるフリ」のニオイが…

新型コロナウイルス対策のひとつ、「緊急事態宣言」。

これが、感染状況がキツい沖縄を除いて、明日・6月21日に一斉解除となります。

 

しかし…

宣言解除と喧伝すれば、新型コロナウイルスが「あ、分かりました。もう感染しません」と納得して沈静化する…筈もない。

宣言解除されるとはいえ、油断は禁物です。変わらず、手洗いや人ごみ回避等、対策は必要。

 

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そんな状況で、筆者が気にしているのは、「酒類の扱い」です。

もっと正確に言えば、「酒類を提供する店への対応」です。

mainichi.jp(2021/6/17)

菅義偉首相は17日夜、首相官邸で記者会見し、まん延防止等重点措置の対象地域で、新たに要件を満たした飲食店に酒類提供を午後7時まで認めることに関連し、「感染が再拡大し、医療の逼迫(ひっぱく)の兆しが見られた場合は、酒類提供の一律停止やイベントの厳格な開催制限などで機動的に対処する」と述べ、酒類の一律停止の可能性があると明かした。

 

政府は同日、沖縄を除く9都道府県の緊急事態宣言を、期限の20日で解除し、このうち東京、大阪など7都道府県をまん延防止等重点措置に切り替えることを決定していた。

https://mainichi.jp/articles/20210617/k00/00m/010/237000c より。改行等は筆者によるもの。以下同)

 

コロナ禍で、何かと目の敵にされてきた、「酒を出す飲食店」の方々。

その手の店が酒を出さなければ、売り上げは激減します。「美味い料理と酒を同時に楽しむ」というのが、大本命の営業スタイルですから。

 

居酒屋で「酒を出さずに儲けろ」というのは、「決定打に欠ける武器で、強敵に勝ち続けろ」と言う様なもの。

これ、不可能と断言できませんが、かなり難しい要求です。普通はやらない。

 

そんな無茶な要求に耐え、何とか生き延びた店に、「条件付きだけど、酒出してOK」とした日本政府。

パッと見、店にとっては救いですね。

 

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しかし、上記ニュースや関連報道をよく読むと、生殺し感が拭えない。

 

政府は「酒類提供OK」としましたが、その時間は「午後7時まで」とのこと。

これ、かなりキツイ条件です。

 

筆者は酒を飲みますが、「午後7時に飲み終わるスケジュールを組め」と言われたら、かなり困ります。

単純に考えても、飲み始めから3~4時間程度の時間は欲しい。そうなると、「午後7時に飲み終わる為には、午後3~4時から飲み始めろ」となります。

 

今の日本で、昼間の3時から酒を飲む人は稀。

昼間働く人は、仕事の真っ最中。夜勤の方も、昼の3時は寝ているでしょう。酒を楽しむ時間ではない。

 

その辺りに言及しない政府の決定。

これでは、単なるパフォーマンスにしか見えません。何がしたいのか分からない。

その決定を下敷きに、各都道府県が対策を立てるのです。どんな形になるかは、いろいろお察し。

mainichi.jp(2021/6/18)

大阪府は18日、20日を期限とする緊急事態宣言の解除に伴い、21日から7月11日まで適用されるまん延防止等重点措置での感染対策を決めた。

 

焦点だった飲食店での酒類提供は原則自粛とし、条件付きで曜日を問わず午前11時から午後7時までの提供を認めた。

 

入店は1グループ原則2人以内とするよう求める。

https://mainichi.jp/articles/20210618/k00/00m/040/299000c

 

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今後、恐らく…

酒関連の業種・商店に対し、政府や自治体からの補償・援助は減っていくでしょう。

なぜなら、「酒類提供を解禁したから」という理由ができたので。

 

「酒提供OKにしたから、儲からないとなっても、それは自己責任。政府や自治体は悪くない」という論調に持って行くでしょう。

これまでの対応を見るに、その可能性は高い。

 

ちょっと考えただけも、「そんな方法では、禁止しているのと差がない」という結論が出ます。

昼間から酔っぱらえる人が、日本に何人いることか?

政府の対応は、本質を見ていない。

 

これでは、ますます五輪を祝う気になれないでしょう。

五輪に対する怨嗟の声は、以前から広がっています。その理由は、「五輪が嫌い」ではなく、「五輪だけを特別扱いする、ダブスタ政府が嫌い」「関係者の言い訳じみた言動が嫌い」というものです。

今回の酒類提供ルールは、練りに練られたものとは言い難い。言い訳じみていますねぇ。

 

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「夜7時までは酒提供OK」としても、飲み足りない人だらけになる。

路上飲みを誘発するのは、火を見るよりも明らかです。

 

五輪は「お祭り」です。

お祭りには、酒がつきもの。

日本政府は、祭りの扱いも・酒の扱いも、何とも中途半端なまま。

これでは、路上飲みが「迷惑行為」ではなく、最早「反政府デモ行進の一種」に見えてきます。

 

やるならやる。駄目なら禁止。

どちらにしても、科学的根拠と、責任の所在は明確にしなければならない。

そこまでやって、何とか賛同者が過半数に達するかも?…くらいの話なのです。どちらも不十分な現日本政府は、トコトン信用がない。

 

今のままでは、恐らく街は荒れるでしょう。経済的にも、美観的にも、人心的にも。

荒廃を食い止めるには、公的機関の覚悟を見せ、十分な補償を約束し、実行しなければならない。それが唯一の方法であると考えます。

 

 

--------------(記事了)--------------