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【タレント学者の話】大炎上中の経済学者「高橋洋一」氏を、頑張って弁護してみる

新型コロナ騒動で、何かとピリピリしている世の中です。

たった一言の発言が、大炎上を招く。こんな風景は珍しくありません。

 

そして、またひとり。

図らずもその流れに乗ってしまい、火達磨になってしまった方がいます。

経済学者であり、内閣官房参与の「高橋洋一」氏です。

発端は、ツイッターでの発言。

 

日本の新型コロナ感染状況を「さざ波」とし、語尾に「笑笑」という言葉を付けた。

これが着火剤になり、高橋氏のツイッターは炎上。各メディアがそれを記事化し、更に炎上。

ものの見事に、「炎上のモデルケース」となっています。

www.nikkei.com(2021/5/11)

www.nikkansports.com(2021/5/10)

www.huffingtonpost.jp(2021/5/10)

 

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多方面から攻撃を喰らう高橋氏。

こうなると、なかなか大変です。世間の怒りを買った状況ですから、聞く耳を持って貰うことが難しい。

 

ただ…

ちょっと見方を変えてみれば、高橋氏の言いたいことは分からなくもない。筆者はそう考えています。

当記事では、その理由を述べていくことと致しましょう。

 

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高橋氏は、学者さんです。

学者さんは、「感情的なものを極力排除した、冷徹な分析を行う能力」を持つことが必須。

特に、数学や経済学などの世界では、相手が数字です。感情や願望が原因で計算結果がズレてしまえば、元も子もない。

物事を分析する時に、感情は邪魔となる。こういう場面は多々あります。

 

そういう立地からすれば、日本の状況を「さざ波」と表現するのは、理解できなくもない。

1日に何十万人もの新規陽性者が出たアメリカや、死者が出過ぎて火葬場が足りない惨状のインド等に比べれば、確かに「さざ波」です。

 

これは、数字のみを見た結論。亡くなった方に対する哀悼の気持ちは、ほぼゼロに近い結論です。

ただ、先程も述べた通り、冷徹な分析に感情を混ぜ込むのは危険。数字の意味を見誤る恐れが大きいので、可能な限り感情を排除しなければならない。

そういう意味で、高橋氏の意見は真っ当だといえます。

 

学者の計算結果が冷たいのは当然。そうでなければ、無意味を通り越して有害。

計算結果に対しては、感情ではなく理論で挑まねばならない。「それでも人間か!」という批判は、ちょっとズレてます。

 

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そして、「さざ波」という表現にも、隠された裏事情があります。

 

高橋氏も言っていますが…

「さざ波」という言葉をよく使うのは、医師で元厚生労働省技官の「木村盛世」氏。高橋氏は、木村氏の言葉を借りてきただけ。

www.tokyo-sports.co.jp(2021/5/10)

 

木村氏は、高橋氏よりも医療事情に詳しい。

その方が、「他国と比べて、日本の状況は”さざ波程度”だ」と表現している。

専門家の言葉ですから、かなりの重みがあります。

 

で、ここから先は、あまり報道されていない話になりますが…。

木村氏の「さざ波」という言葉の後には、必ず「厚生労働省」や「日本医師会」への批判がくっついてくる。

要は、「他国と比べて、さざ波程度の感染状況である日本。それなのに、医療行政や業界団体は何をモタモタやっているのか?」というお叱りがくっついてくるのです。

 

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炎上意見を述べている方々は、「亡くなった方もいるのに、さざ波とは何事だ!」という気持ちで怒っているのでしょう。

その怒りはごもっとも。苦しんで亡くなった方を前に、「大した話ではない」と言われている様な気がするのも、不思議ではない。

 

ただ、「さざ波」と表現した木村氏の意図は、亡くなった方を揶揄するものではない。

寧ろ、「もっとしっかり仕事していれば、助かった命も多かったであろう」という、患者サイドの考えから出てきたもの。

 

新型コロナ騒動が本格化して、もう1年半くらいになります。

時間は沢山あったのに、医療体制の整備に手落ちが多い。

新型コロナの受け入れ施設が偏っている為、一部に過度の負担がかかってしまい、あちこちで悲鳴が上がっています。

この状況を見て、「上層部は、ちゃんと仕事やれ!」という怒りが湧く。その怒りから、上記の批判が出て来るのです。

 

炎上した高橋氏の発言も、方向性は同じでしょう。

患者を揶揄するものではない。

 

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しかし、高橋氏にも迂闊な面がありました。

それは、「学者的ではなく、タレント的な発言を出してしまった」という点。

 

高橋氏のツイッターアカウントは、フォロワー数36万人を超える人気アカウントです。

ただ、これは「学者としての活動」よりも、「学者タレントとしての活動」が作り上げた人気。そう考えて差し支えないでしょう。

 

高橋氏は、テレビやラジオでの露出が多い。レギュラー出演されている番組もあります。

筆者は関西人ですが、関西地区だと『正義のミカタ』というテレビ番組が有名。

www.asahi.co.jp(2021/5/12閲覧)

 

この手の番組は、いわゆる「情報バラエティ」です。

「学者の冷静な分析」よりも、「視聴者へのウケが良いか悪いか」の方が重視され易い。

冷徹なことよりも、気の利いたことを言わないとNG。

そういう環境に身を置いていた為、「笑笑」という言葉が出てきたのでしょう。

 

冷徹な分析に、気の利いた言葉をつける。これはミスマッチ。

葬式で漫才やる様なものです。大半の方は理解せず、怒るでしょう。

 

変に洒落っ気を出さず、学者として動いていれば、炎上騒ぎにならなかった。筆者はそう考えます。そこは高橋氏の落ち度でしょう。

国会答弁で、「全集中の呼吸でやる」と言ってスベった菅総理と、似た様なものです。

場に合わせた発言をするべきでした。

 

特に、五輪には不可解な話が多い。取り扱い注意の案件です。

その話題で、ウケ狙いとも取れる発言を流す。これは迂闊ですね。

発言の意図は弁護できても、軽口は弁護できません。

 

 

--------------(記事了)--------------

 

 

国民はこうして騙される Fakeが「FACT」に化けるカラクリ