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【マンガの話】賛否両論が激しい名作『ぼくらの』

本日は、とある名作漫画の紹介をば。

作品のタイトルは、『ぼくらの』です。

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『ぼくらの』は、2004年から2009年にかけて連載されていた漫画です。

完結済みで、コミックスは全11巻。

作品のジャンルは「SF」。近未来の地球を舞台に、巨大ロボットが戦うという内容になっています。

 

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この『ぼくらの』。

名作と評価されているのですが、同時に「ダーク作品」としての評判もある、賛否両論が激しい漫画です

 

評価が真っ二つに分かれる。

これは、「中身の濃い作品」によくある光景。『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズ等と同じですね。

メッセージ性が強いと、好き嫌いがハッキリ分かれるものです。

 

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『ぼくらの』の内容をザックリ説明すると、以下の様なものになります。

 

 

▼物語の舞台は、近未来の日本。

▼具体的には、西暦2040年前後だと思われる。

 

▼とある海沿いの村で、自然学校(臨海学校)が開催されていた。

▼参加者は15人。大半は中学1年生である。皆は寄宿舎で寝食を共にし、親交を深める。

 

▼自然学校が始まってから1週間ほど経過した頃。15人の参加者は、寄宿舎の近くにある洞窟を探検することになった。

▼その洞窟は、寄宿舎のある地域ではよく知られた洞窟。特に深くもなく、危険でもない。子どもの冒険にはちょうど良い洞窟である。

▼しかし、一行が洞窟を進んでいくと、奇妙な空間に辿り着いた。広い空間にテントが張られ、ライトが洞窟内を照らしている。数台のパソコンや、大きめのソファーまで置いてあり、誰かが住んでいる様子だ。

 

▼皆が驚いていると、そこの住人らしき成人男性が帰ってきた。その男性は、洞窟内の子供たちを見て、何ともバツが悪そうな顔をした。

▼男性は自己紹介を始める。彼の名は「ココペリ」。職業はゲームデザイナー。洞窟に居を構えた理由は、「洞窟の雰囲気が、インスピレーションを与えてくれるから」とのこと。

 

▼ココペリは、子供たちに向かって、こう言った。
「作っているゲームが完成間近で、テストプレイヤーを探そうと思っていた。君たち、やってみないか?」

▼ゲームの内容は、「巨大ロボットに乗り込んで、敵を倒す」というもの。

▼面白そうだと思った子供たちは、1人を除く14人でゲームに参加することに。

 

▼参加への同意を得たココペリ。彼は、「最初は、自分が手本を見せる」と子供たちに告げた。

▼と、ここで子供たちは目を覚ます。どうやら、15人全員で寝てしまい、同じ夢を見たらしい。そんなことはあり得ない筈だが、そう考えるしかなかった。

 

▼しかし、子供たちの目の間に、身長500メートルはあろうかという超巨大ロボットが出現。パイロットはココペリである。夢ではなかったのだ。

▼てっきりコンピューターゲームだと思い込んでいた子供たちは、驚いたのと同時に、興奮した。まさか現実世界の話だとは…。

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(上画像:主人公達が乗る巨大ロボ「ジアース」)

 

▼「手本を見せる」と言ったココペリは、目の前に現れた「敵の巨大ロボ」を撃退する。

▼撃退後、「これからは、君たちが地球を守るんだ」と告げるココペリ。子供たちは、やる気マンマンである。

 

▼だが、子供たちは知らなかった。

▼彼らが参加したゲームとは、「正義の味方ごっこ」みたいな生易しいものではない。「一度の戦闘で、何十億人もの人間を殺す」という、血みどろの内容だったのである。加えて、戦闘後のパイロットは、必ず…。

 

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と、ここからは軽いネタバレになります。

ネタバレと言っても、物語の初期に明らかになって、物語の根幹を成す要素ですから…ネタバレと言うのは少々言い過ぎかも知れませんが。

 

 

主人公達が乗る巨大ロボ「ジアース」は、1回の戦闘につき、1人のパイロットが必要になります。

このパイロットは、1戦のみ担当。2戦以上の連戦はありません。

なぜなら、戦闘を終えたパイロットは、必ず死ぬからです。

パイロットは、操縦者でもあり、燃料でもあるのです。戦闘が終われば、廃棄されます。

 

この裏事情を知らないまま、遊び半分でパイロットになってしまった子供たち。

極限状況に直面した彼らは、様々な行動に出ます。人生とは何かを考える者、自暴自棄になる者、巨大ロボの力を使って私怨を晴らそうと動く者…。

この「子供たちの行動・反応」が、非常に興味深い。作品を鑑賞している側も、人生や生命について考えてしまいます。

ここが、名作と呼ばれる理由。

 

一方、子供たちの陥る極限状態がエグ過ぎて、「こういうのを見ると鬱になる」的な意見も多かった。

賛否両論が分かれる…というのは、こういう点を指します。

 

ちなみに、筆者は「絶賛」する部類の人。

『ぼくらの』は、生きる意味というものを考える切っ掛けになります。名作です。

未読の方がいれば、是非とも読んで頂きたい作品。内容は重いですが、奥の深い傑作です。

 

 

-----------------(記事了)-----------------

 

 

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