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【新型コロナウイルスの話】間違った日本語を使い続ける、政府機関と報道各社(後編)

前回記事の続きです。

テーマは「”自粛要請”という言葉は、日本語として間違っている」

tenamaka26.hatenablog.com

 

新型コロナウイルスの蔓延を防ぐ為に、「様々な活動を控えろ」という依頼が行政サイドから出ています。

この依頼を「自粛要請」と表現する場面が、非常に多い。

 

しかし、「自粛要請」という言葉は、日本語としては間違った表現です。

「自粛」と「要請」は、全く意味の異なる言葉。

 

「自粛」は、「自ら間違いを直したり、行動を控えること」です。

「要請」は、「他の人に向かって、何かを強くお願いすること」です。

自粛は、自ら考えて行うもの。他者からの依頼を受けて行動を控えるのは、自粛ではない。

この話は、結構前から言われているものです。にもかかわらず、未だに誤用され続けている。政府機関だけでなく、報道機関も追随している。

 

 

前回記事の最後で、「この誤用は、意図的なもの」「その背景には、闇が存在する」と述べました。

今回記事では、その辺りを更に深掘りしていきます。

 

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まぁ、「闇がある」「裏がある」とは言っても、構造は単純です。

要は、「できるだけ責任を取りたくない」という考えの人だらけ。

こういうことです。

 

「自粛要請」という言葉の後半「要請」とは、”お願”いというより”依頼”の意味合いが強いもの。これは先に述べた通り。

 

お願いであれば、受け入れるか否かは相手次第。

仮にお願いを聞いて貰えなくとも、相手に対してペナルティはありません。

これが依頼となれば、話は少し変わります。

 

依頼は、契約の一種。受け入れたならば、履行義務が生じます。受け入れた側が行動しなければ、契約違反。何らかのペナルティを喰らうのが世の常。

コロナ騒動に関する「自粛要請」の場合は、「とにかくジッとしてろ」「感染防止策を徹底しろ」というのが依頼内容でしょう。この依頼内容に反する行動を取れば、契約違反者が悪者扱いされます。

 

ただし、依頼は「受け入れた側」だけでなく、「依頼した側」にも負担を求めるものです。

その典型例は「報酬の約束」ですね。

相手に向かって、何かを依頼する。その対価として、報酬を支払う。これ常識。

 

コロナ騒動に関する「自粛要請」の場合は、「外に出ず、家でジッとしてろ」「感染防止策を徹底しろ」というのが依頼内容です。

そう依頼するのであれば、やってくれた人に報酬を与えなければならない。これも常識。

 

更に言えば、「もし依頼を受け入れて貰えたら、こういう結果が出る」というビジョンを示すことも必要です。

「どうなるか分からないが、とりあえずやれ」では、誰も従ってくれない。我慢や苦痛を伴う行為に関しては、尚更です。

 

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今の行政サイドには、報酬を支払う気も薄ければ、ビジョンを示す姿勢も無きに等しい。

「どうなるか分からないが、とりあえずやれ」に加えて、「どうなっても行政は悪くない」と言っている。

これでは支離滅裂です。

 

それでも、何かやらないと叩かれる。

特に、選挙で選ばれる特別職の公務員(議員等)は死活問題。何もしなければ、選挙で落とされますからね。

選挙で首を切られない一般職公務員も同様。怠慢は出世に響きます。特に「ある程度出世するか、ある程度勤続年数を重ねた、守りに入っている公務員」にとっては恐怖。議員等と同じです。

 

しかし、何かやって失敗しても叩かれる。

その為、失敗も成功もしない「やったフリ」を貫くこのサイクルが諸悪の根源です。

いわゆる「事なかれ主義」というヤツです。

 

そういう思考回路を経た結果、生まれた言葉が「自粛要請」というチグハグな言葉。

これでは何も解決しない。

 

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この悪循環を断ち切るには、どうすればいいか?

 

百年単位で築き上げられてきた悪循環ですから、一朝一夕にどうなるものでもない。

しかし、第一歩を踏み出すならば、やはり選挙に行くことが重要であり、なおかつ唯一の手段でしょう。

特に国会議員は、強烈な権力を持ちます。場合によっては、公務員人事を決める最終決定権を持つこともある。

それ故、”キッチリと仕事する議員”を選ぶことが重要。

 

その際、投票先は自分の考えで決めること

「皆が入れるから」「支持率が高いと報道されているから」といった他人任せの理由で決めるのは駄目。

「自分は、この候補に入れる。なぜなら、こういう理由があるからだ」と、自分の言葉で堂々と説明して投票先を決める。これが重要です。

 

考えをまとめる為には、「数字で見ること」が明確かつ有用です。

バラ色の未来しか言わない候補は、全く信用なりません。「適切な対応」「スピード感」というアヤフヤな言葉も、全く信用なりません。

信用できるのは、「これまでの実績」と「これからの目標」を数値で表したデータ

数値を一切出さない候補は論外ですし、パッと見ただけで実現不可能な数値を出す候補も論外。

 

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今年は、衆議院議員選挙が実施されます。

衆議院は、実質的に総理大臣を出すところ。衆院選は、総理候補を選ぶ選挙とも言えます。

その選挙を粗末に扱えば、回りまわって国民も粗末に扱われる。これは自明の理。

 

一般有権者が、冷静に候補を選別しなければ、いつまで経っても世の中は良くなりません。

自分の為に、家族の為に、本気で選挙に向き合って投票すること。

これが一般有権者にできる、唯一にして最強の改善策です。

 

 

--------------(記事了)--------------

 

 

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