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【政治不信の話】「お前が言うな」VS「誤解する方がバカ」

国民民主党の山尾志桜里・衆院議員に、大炎上の兆しアリ。

発端は、山尾氏の宿敵「週刊文春」の記事です。

bunshun.jp(2021/4/27)

国民民主党の山尾志桜里衆院議員(46)が、国会議員に付与される「特殊乗車券」、いわゆる議員パスの不適切使用を重ねていたことが、「週刊文春」の取材でわかった。

 

国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律に基づき、全ての国会議員に付与されている議員パス。

一般的に、選挙区内の移動や公務出張の際には、新幹線、特急、指定を含むJR全線を無料で利用できる。

 

山尾氏が議員パスを不適切に使用していたのは、4月3日土曜日のこと。

山尾氏はこの日、午後2時半頃に三鷹駅の有人改札から議員パスで入場し、吉祥寺駅を議員パスで出場。

駅ビルのマッサージ店で1時間ほどの施術を受けると、再び議員パスを使って入場し、中央線から山手線に乗り換え、恵比寿駅で出場した。

駅ビルで総菜を買い、近くのラーメン屋で小腹を満たすと、酒屋に立ち寄った山尾氏。

 

その後、タクシーに乗って向かったのは、かつて不倫が「週刊文春」に報じられた倉持麟太郎弁護士の自宅だった。

https://bunshun.jp/articles/-/45105より。改行・強調等は筆者によるもの。以下同)

 

「議員パス」とは、国会議員の持つ特権の一種。

簡単に言えば、「JR全線を無料で乗り放題」という特殊な乗車券です。この特権を維持する財源は、税金です。

 

この特権を与えられる理由は、「公務遂行の為」です。

国会議員の場合は、「国会議員としての仕事をする目的での移動」等が公務に当たり、パスを使ってもOKとされています。

逆に言えば、「公務以外の移動なら、パス使っちゃ駄目」となります。当然ですね。

公務以外で使えば、不正使用です。いわゆる「横領」「使い込み」と同義。

 

しかし、文春記事によれば、「不正使用が疑われた日の、山尾氏の行動には、全く公務らしきものは無い」となっている。

その為、炎上しています。

 

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この件に関し、山尾氏は「ツイッター」や「動画配信」にてコメントしています。

が、そこで表明された内容は、「誤解を招いた」「今度から気を付ける」くらい。

甚だ不誠実ですね。

 

政治家が失言・不祥事へのコメントを求められた時、「誤解を招いたことをお詫びする」というのが決まり文句になっています。

しかし、これは謝罪ではない。「自分が悪かった」ではなく、「誤解するお前らが悪い」という意味なのです。

「誤解を招いた状態」と主張したまま放置し、問題を有耶無耶にする。それが、この決まり文句を言う真の目的。謝罪ではありません。責任回避です。

 

山尾氏の場合は、「公務で使ったのか否か」を答えるだけでいい。

それで誤解云々の状況ではなくなります。

なぜ言わないのか?

 

恐らくは、公務と言い難い状況で使ったからでしょう。

下手に「公務でした」と言った後、否定する証拠が出てくれば、嘘つき確定ですからね。嘘つきの一歩手前で止めておくしかない。

 

「週刊文春」が記事を出す時は、二発目・三発目を既に用意していることが多いもの。

取材対象が一発目の記事を否定した後、言い逃れが難しい新情報を出して来る。これ、文春の得意技です。

その得意技を警戒した山尾氏は、曖昧な所で釈明を止めている。筆者はそう推察します。

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2017年にも、文春砲を喰らった山尾氏。

今回、また喰らってしまいました。

 

ただ、今回・2021年の文春砲は、前回よりも強烈。

何せ、自殺者の話まで出ているのです。

gendai.ismedia.jp(2021/4/29)

週刊文春といえば2017年9月7日発売号が、「山尾志桜里(43)イケメン弁護士(9歳下)とお泊り禁断愛(スクープ撮)」と題して、弁護士の倉持麟太郎氏との“不倫疑惑”を報道。

 

山尾氏は民進党の前原誠司代表(当時)に初の女性幹事長に内定されたが、党内では「野党共闘派の山尾氏が幹事長なんてがっかりだ」などと反対が多かった。

これに冒頭の文春砲が加わったため、「山尾幹事長」は実現しなかった。

 

山尾氏は倉持氏との不倫疑惑を否定したものの、9月7日に民進党を離党。

国会議事堂閉館後に院内で行われた記者会見では、記者からの質問を一切無視した

その山尾氏に再度、強烈な文春砲が放たれた。

内容は冒頭の議員パスの“不正使用”の他、倉持氏の元妻が昨年に自死していたことだ。

 

倉持氏の元妻は週刊文春2018年3月22日発売号に手記を寄せ、夫と長男を奪われたことを激白。

ついにそのショックから立ち直れずに、昨年自ら命を絶ったという。

もっともこれはもっぱら倉持氏と元妻との問題で、山尾氏は元妻の自殺と“無関係”ともいえるだろう。

しかしながらその経緯を見れば、元妻が山尾氏を恨んでいたことは間違いない。

 

こうした問題について週刊文春から質問を受けた山尾氏は、倉持氏との関係については無視を決め込み、議員パス使用については「法規にのっとり対応した」と自分に非がないと回答した。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/82712?imp=0

 

都合の悪いことは無視。

答えたようで、全く答えていない。

常日頃、政府与党の答弁に対し、「質問に答えていない」「さっさと辞任しろ」等の攻撃を加えている方が、自らも似たことをやらかしたとなれば、特大ブーメラン。

「お前が言うな」で止まり、そこから先の話を聞く気にならない。

 

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今年は、衆院選が実施されます。

山尾氏は衆議院議員ですから、議員であり続けたいのなら立候補する筈。

 

しかし、今回の選挙は、前回・2017年とは大きく違う。

2017年の山尾氏は、先の不倫報道で所属政党から離党。愛知7区から無所属で出馬し、激戦の末に勝利しました。

その時の得票数は、山尾氏が128163票で、対抗馬は127329票。たった834票差での勝利

 

愛知は、以前から山尾氏の地盤となっていた為、支援者も多かったのでしょう。その為、無所属でも何とか勝てた。

2021年の衆院選では、「山尾氏は、東京の比例区から出馬する」という情報があります。所属政党は、国民民主党。

www.jiji.com(2020/9/24)

 

衆院選は、まだ告示されていません。よって、山尾氏が比例で出るかどうかは分からない。

ただ、もし比例で出たとしても、今回の文春砲で強烈に劣勢になった。そう言わざるを得ません。

 

東京では、愛知ほどの支援が期待できないでしょう。

国民民主党の支持率も高いとは言えない為、そちらも期待薄。

そこに今回の文春砲。文春側に残弾(スクープ記事)がどれだけ残っているか不明な為、山尾サイドは防戦一方です。

加えて、先程から述べている不誠実な対応。「誤解を招いた」は「理解できないお前らがバカ」と言うに等しい。愚策ですね。

 

仮に「有権者が誤解している」とすれば、誤解を解く為にキッチリ説明しなければならない。

しかし、何も説明していない。

これでは、支持が逃げる一方です。

 

国民民主党サイドは、山尾氏を庇う姿勢を見せています。

「そのまま心中」ということにならなければいいのですが…。

 

 

--------------(記事了)--------------

 

 

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