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【書籍の話】名作『ガリバー旅行記』に登場するのは、「小人の国」だけではない

「有名作品は数あれど、その全体像を知っている人は、意外に少ない」

こういう話は、よく耳にします。

筆者も、このネタについて、過去に記事を書かせて貰いました。

tenamaka26.hatenablog.com

 

上記記事は、有名漫画『北斗の拳』について書いたもの。

「ケンシロウVSラオウの最終決戦」までを第一部、「北斗琉拳との決着」までを二部とした場合、その後の第三部があるという内容です。

この第三部が、あまり知られていない。

 

恐らく、第一部と第二部は「アニメやゲームで触れられる機会」が多く、人々の目に付き易かった為、有名になったのだと考えます。

第三部は、原作漫画以外の露出が少ない。従って、知名度も低い。結果、「第三部があるの?」と驚く人も多い。

原作におけるケンシロウの最終決戦は、対カイオウ戦では無いのです。意外かもしれませんが。

 

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上記の様な流れは、何も『北斗の拳』に限ったことではありません。他の作品でも多々あります。

そして、漫画だけではありません。古い小説などにも、同様の傾向があります。

 

そう、例えば『ガリバー旅行記』が典型例ではないでしょうか。

ガリバー旅行記 (角川文庫)(提供:Amazon)

 

『ガリバー旅行記』は、今から300年程前に書かれた小説です。作者は、イギリス人の「ジョナサン・スウィフト」氏。

当時の日本は、江戸時代。ちょうど八代将軍「徳川吉宗」公が政治を担っていた時代です。

こう書けば、『ガリバー旅行記』がどれだけ昔の作品であるか、強いイメージを持って頂けるのではないでしょうか。

 

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『ガリバー旅行記』は、「主人公であるガリバーが、世界のあちこちに流れ着いて、摩訶不思議な体験をする」という内容の作品です。

ガリバーの行き先として最も有名なのは、「小人の国」ですね。

仰向けになったガリバーが、小人の軍団によって”縄グルグル巻き”にされ、動けなくなった。これが、最も知られたガリバーの姿でしょう。

ガリヴァ旅行記 (新潮文庫)(提供:Amazon)

 

しかし、「小人の国」での話は、『ガリバー旅行記』で描かれる内容の25%くらいのもの。

ガリバーの旅は、小人の国で終わってはいません。

 

小人国の次に有名なのは、ガリバーが「巨人の国」に行った話でしょう。

小人の国では、ガリバーが巨人。巨人の国では、ガリバーが”手のひらサイズの小人”として描かれています。

 

『ガリバー旅行記』は、「お子様向けの童話」的な加工を施して出版されることも多い作品。絵本とか、児童文学ですね。

その手の本では、巨人国までの話を描いている場合が多い。そして、先ず「小人の国」から話が始まり、表紙も「小人の国にいるガリバー」であることが多い。

その為、最も有名なのは「小人の国」で、次に有名なのは「巨人の国」になる。こういう構造になっていると考えられます。

 

で、ガリバーの旅は、巨人の国で終わり…でもありません。更に続きます。

ここから先が、さほど知られていない部分ではないか?…と。

 

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話は少し飛ぶ様な、そんな書き方になりますが…

ジブリ作品(アニメ)をご覧になった方であれば、ガリバーの行く先を知っているハズ。

ジブリの超有名作品の中で、ガリバーの話が出て来るのです。

 

その作品の名前は、『天空の城ラピュタ』です。

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『天空の城ラピュタ』の中で、主人公の男の子「パズー」が、ヒロインの「シータ」に向かって、こう言う場面があります。

「ガリバー旅行記に登場するラピュタは、作者であるスウィフトの想像。本当の姿は違う」

このセリフは、その通りといえばその通り。

ガリバーは、「小人の国」「巨人の国」の他に、「ラピュタ」にも行っています。

それも、ジブリ作品の『天空の城ラピュタ』とは大きく異なるラピュタ。「科学技術が極度に発達」「空に浮かぶ都市」という点は同じですが、異なる点も多い。

この話を御存知の方は、「小人の国のガリバー」を知っている方に比べて、少ないでしょうね。

 

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更に言えば、ガリバーの行き先は、「小人の国」「巨人の国」「ラピュタ」だけではありません。

さらに他の場所にも辿り着いています。

 

様々な地域を訪れたガリバー。彼は、やがて「馬の国」へと辿り着きました。

この国は、『ガリバー旅行記』に登場する中で、最も奇怪な国。

そこでは、馬が支配者として君臨。人間が下等生物として描かれています。人間社会と真逆。

ガリバーは、馬に囲まれて生活するのですが、だんだんと思考回路がおかしくなっていき…。

 

と、ここから先はネタバレ。

「古典にネタバレもヘッタクレも無い」と言われたらそれまでですが、敢えて伏せておきます。

 

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この手の「全体像を知られていない」という作品は、かなり多いでしょう。

例えば、日本の昔話『金太郎』。「熊と相撲を取った」辺りまでは語れても、それ以上の話を語れる人は…かなり少ないのでは?

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そういった視点で眺めてみれば、興味深い作品はゴロゴロ転がっています。

機会があれば、当ブログでも積極的に触れていきたいと考えています。

 

 

-----------------(記事了)-----------------

 

 

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