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【マンガの話】本当は怖い『ゲッターロボ』

先日、人気ゲームシリーズ『スーパーロボット大戦』について、記事を書かせて頂きました。

tenamaka26.hatenablog.com

 

今年は、『スーパーロボット大戦』の第一作が世に出てから、ちょうど30年。

この節目に、過去作品を振り返る記事がチラホラ出ています。

筆者が書いた記事も、その中のひとつです。

 

30年前に発売された第一作は、携帯ゲーム機「ゲームボーイ」のソフトでした。

ゲームボーイは性能が低く、現在の最新ゲーム機の足元にも及ばない。

その為、ゲームボーイ版は「キャラクターボイス」や「派手なアニメーション」等は無し。

味方勢力は、「マジンガー系」「ガンダム系」「ゲッターロボ系」の三種類のみ。

データ量が極めて控えめの、シンプルなものでした。

 

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筆者は、上記記事を書くに当たり、発売当時の資料や、スパロボシリーズの公式ページ等を閲覧しました。

その流れで、「ゲームは、原作をどこまで再現しているのだろう?」と考え、ゲームのモトネタを調査。

 

「ガンダム系」に関しては、当ブログでも散々記事にしてきましたし、詳しい方は多いでしょう。

「マジンガー系」は、「スーパーロボット」というものの始祖的作品。「超合金」という言葉を浸透させたのもマジンガー。色々と有名です。

で、残る「ゲッターロボ系」の話を調べていくと…なかなか興味深いネタを見つけました。

 

初代『ゲッターロボ』は、テレビアニメ版が有名です。1974年に放送された作品。

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が、テレビアニメと同時期に、『漫画版ゲッターロボ』も連載されていました。

これが、なかなかに強烈な内容。

ちょっとしたホラー&バイオレンス的な描写もあり、「お子様が読めば、泣く子も出るのでは?」と勘繰ってしまうレベルです。

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この『漫画版ゲッターロボ』。

そもそも、主要キャラの設定が凄い。

「正義の味方」とはとても呼べない、危ないキャラばかりです。

ザックリ説明すると、以下の様な感じです。

 

 

早乙女博士(さおとめはかせ)

ゲッターロボを造った、天才科学者。「時の総理よりも立場が上」と思しき描写もある、強大な権力者。

他方、「天才とバカは紙一重」という言葉がピッタリの人物でもある。

パイロットの選抜試験に「殺し屋とのガチバトル」を選んだり、自分の子どもを焼き殺したり等、目的の為なら手段を択ばない「マッドサイエンティスト」そのままのキャラ設定。

 

流竜馬(ながれ・りょうま)

ゲッターロボ(ゲッター1)のパイロットで、主人公。若き空手家。空手の達人であった父にしごかれ、強烈な強さを持つ達人に成長した。

が、竜馬の父は「空手界から追放された」というはみ出し者であり、息子の竜馬にもその影響が及んでいた。

竜馬は、父の恨みを晴らすべく、追放に関わった主要人物に殴り込みをかけ、公衆の面前でボコボコにしてしまう。その強さを見た早乙女博士によって、半ば拉致監禁状態でパイロットに据えられてしまう。

 

神隼人(じん・はやと)

ゲッターロボ(ゲッター2)のパイロット。

高校生なのだが、日本赤軍を彷彿とさせる過激派であり、暴力で校舎を乗っ取った経験を持つ。

その校舎内にて「政府要人の暗殺計画」を練り、尻込みした仲間を粛清するという恐ろしい人物。人殺しを厭わない、病んだ表情が印象的。

 

巴武蔵(ともえ・むさし)

ゲッターロボ(ゲッター3)のパイロット。隼人とは別の学校に通う高校性で、柔道部の主将。

山ごもり修業を終えて下山したところ、偶然にも敵の作った怪物と戦う羽目になり、その成り行きでゲッターロボのパイロットになる。

主要キャラの中では、最も善人に近い。

 

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主要キャラで、上記のレベルです。

これが敵組織(恐竜帝国)になると、更に恐ろしさ倍増。

 

例えば、「小型のトカゲみたいな生物を、数十万~数百万匹規模で戦線に投入」等は初歩の初歩。

これが人間に群がって精神を乗っ取り、操り人形と化してしまうのです。ホラーゲーム『バイオハザードシリーズ』に出てきそうな光景。

 

狙う相手も、先ずは政府要人から。

本気で人間社会を潰しにかかってくるガチ具合。

迎え撃つゲッター側も、マトモな精神では立ち向かえない恐ろしさ。

 

これが『漫画版ゲッターロボ』の内容です。

お子様向けとは言い難いかも。

 

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ただ、1970年代には、こういう作風は結構ありました。

「お子様向けのテレビ番組」と「お子様向けではない漫画版」を同時進行させる。いわゆるメディアミックスです。

 

この手の作品で、ゲッター以外で有名なものとしては、初代『仮面ライダー』が思い浮かびます。

当ブログでも、記事にまとめたことがあります。

tenamaka26.hatenablog.com

 

 

「同時期に世に出たテレビ版と漫画版が、全然違う!」

こう評価される作品は、結構存在します。

多くの場合、漫画版の方がダークテイスト強め。大人の鑑賞に堪え得る…というか、大人じゃないと分からない&怖くて読めないというものが多い。

 

このギャップが、名作という評判に華を添える。

長らく愛される作品に、ありがちな光景です。

 

 

-----------------(記事了)-----------------

 

 

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