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【熊本地震の話】大きく変わったモノが二つ

2016年に発生した熊本地震から、5年が経過しました。

 

震度7クラスの大地震が、二連発で発生するという異常事態。

その後も、震度6弱~強の揺れを複数回観測。

現場にいた方は、生きた心地がしなかったでしょう。

 

あれから5年。熊本では、鎮魂の祈りが捧げられています。

kumanichi.com(2021/4/16)

 

幸いというか何というか、熊本のシンボル「熊本城」の再建は、順調に進んでいます。

天守の修理は完了。崩落寸前までいった当時からすれば、安心できる状態になったといえます。
www.jiji.com(2021/4/15)

 

他方、被災された方で、未だに避難生活を続けていらっしゃる方は多い。

熊本城が復興したからといって、それで全て終わったワケではありません。

www3.nhk.or.jp(2021/4/14)

 

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2011年の東日本大震災では、「津波」というワードが注目されました。

あれだけ大規模な津波被害が出たので、注目されて当然です。

 

震災後は、テレビの地震速報などで「つなみ!」「にげて!」という強烈なメッセージが流れる様になりました。

これだけ強烈な警告が空振りに終わっても、批判や文句を言う方は少ない。日本人の意識が変わった証拠だと考えます。

 

同様に、熊本地震の後で、「大きく意識が変わった」と思われるものが二つあります。

 

(1)本震の後に起こる余震は、本震より軽い…というワケじゃない

 

熊本地震が起こるまでは、「巨大な本震」が先ず発生し、「余震はオマケ」みたいな感がありました。

しかし、熊本地震は、「本震が2連発でやってきた」「余震が大地震クラスだった」という、従来の認識から離れたものです。これには、専門家も驚嘆。

ここ最近は、「余震という表現を、敢えて使わない」とする動きが出ています。

weathernews.jp(2021/4/16)

大地震の後に気象庁が発表する「今後の見通し」から「余震」という表現が消えました。

背景には短い間に2度の激しい揺れが襲うという、これまでの経験則では予測できなかった事象が熊本地震で発生したからです。

 

2016年4月14日21時26分。熊本県熊本地方を震源とする最大震度7(M6.5)の地震が発生しました。この直後の気象庁の発表は、次の通りでした。

「揺れの強かった地域では、家屋の倒壊や土砂災害などの危険性が高まっているおそれがありますので、今後の余震活動や降雨の状況に十分注意してください」(気象庁)

 

ところが約28時間後の4月16日1時25分、ほぼ同じ震源で再び最大震度7の地震(M7.3)が発生したのです。

続けて発生した2つの大地震「熊本地震」は熊本地方に壊滅的な被害をもたらしましたが、実は「余震」のほうが規模は大きかったのです。

 

最初の大地震より大きな「余震」が発生するという異例の事態を受けて、熊本地震から約4か月後の2016年8月19日、政府の地震調査研究推進本部(地震本部)は次のような見解を公表しました。

「1998年以来、気象庁は震度5弱以上の大地震の後に余震の発生確率を発表していましたが、熊本地震ではこの手法が適用できない事態が発生しました。

今後は余震という言い方はせず、最初の大地震と『同程度の地震』への注意を呼びかけることを基本とします」(地震本部)

https://weathernews.jp/s/topics/202104/120175/より。改行等は筆者によるもの)

 

筆者も、地震の話をする時は、「余震の方がデカイという場合もあるので、気を付けてください」と表現する様に心がけています。

一番デカイ揺れは、必ず最初に来る…と決まっていない。この認識が強くなったのは、熊本地震が切っ掛けです。

 

 

(2)「ここ最近地震が発生していない」というのは、安全だという意味ではない

 

「ウチの近所では、ここ数十年、大きな地震は起こっていないから安全です」

東日本大震災が発生し、熊本地震が起きるまでの間に、この売り文句を掲げていた地域があります。

地震の被災者を受け入れる為に、安心・安全をアピールしたかったのでしょう。しかし、熊本地震で認識が一気に変わりました

 

熊本近辺は、「長い間、大地震が起こっていない」とされていたところです。

しかし、”震度7が二連発”という、前代未聞の大地震が起こった。

このことから、「長期間、地震が起きていない」ということは、「長期間、地震のエネルギーを貯め込んでいる」という解釈が広まったのです。

 その為、「地震が起きていないから安全」というアピールが減りました。

 

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日本は、地震大国。

いつ、どこで、どの程度の地震が起こるか?…専門家でも断言は難しい。

 

その中でただひとつ「予測可能な地震」と言われているのが、南海トラフ地震です。

公的機関を始め、様々なところが情報を発信しています。

www.data.jma.go.jp(2021/4/16閲覧)

 

南海トラフ地震は、強烈な大災害になる。その可能性が極めて高いとされる地震です。

今から、出来る範囲で備えをしておくべきです。

 

同様に、南海トラフ地震ほどではなくとも、大きな災害は何時・何処で起こるか分かりません。

日頃の心がけが重要です。

 

ただ、人は「喉元過ぎれば熱さを忘れる」という生き物。定期的に怖さを思い出さねば、対策は進まない。

過去に起こった災害の話は、怖さを思い出すスイッチになります。嫌な感情を思い出すという副作用もありますが、次の災害に備える為には必要なものです。

 

過去の災害の話が出てきた時には、今ある備えを確認してみてください。

その積み重ねが、本当に災害が起こった時に役立つのです。

 

 

--------------(記事了)--------------