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【映画の話】題名が、最大の伏線

本日は、とあるSF映画をご紹介します。

タイトルは、『ペイチェック 消された記憶』です。

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『ペイチェック 消された記憶』(以下『ペイチェック』と表記)は、2003年のアメリカ映画です。

 

原作は、『ブレードランナー』『マイノリティ・リポート』『トータル・リコール』などで知られる「フィリップ・K・ディック」氏。

監督は、『男たちの挽歌』『フェイス/オフ』『レッドクリフ』等で知られた「ジョン・ウー」氏。

主演は、『アルマゲドン』『アルゴ』等で有名な「ベン・アフレック」氏です。

 

この面々を見る限り、「この作品は、アクション映画か?」と推察できますが…実は、ちょっと違う。

アクション要素はありますが、醍醐味は別のところに存在します。

 

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『ペイチェック』のジャンルは、「近未来を想定したSF映画」です。

 

特徴的なのは、「ミステリー要素の強さ」

SF映画なのですが、レーザーガンでの撃ち合いとか、宇宙人との対話とか、そういうファンタジー方向のSF要素は無し。

 

『ペイチェック』では、「冒頭で、いきなり十数個の伏線をバラ撒く」という、ちょっと変わった話の進め方がなされます。「伏線の塊」を、最初に一気出しするのです。

 

「この伏線の塊が、何を意味しているのか?」

この謎解きが、『ペイチェック』の醍醐味。「SFミステリー」と表現しても、決して過言ではありません。

 

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『ペイチェック』の冒頭をザックリ述べると、以下の様なものになります。

 

 

▼主人公は、マイケル・ジェニングス(演:ベン・アフレック)という男性。

▼マイケルは、凄腕のエンジニア。数々の極秘開発プロジェクトに参加し、多額の報酬を得ている人物である。

 

▼彼の仕事の特徴は、「極秘プロジェクトに参加している間の記憶を、仕事終了時に消去する」という約束を結ぶこと。

▼マイケルの記憶が消されたら、マイケルから重要機密が漏れない。漏れる筈がない。この点が顧客から重宝され、マイケルの名は売れていた。

 

▼ある日のこと。マイケルの所に、大きな仕事の話が舞い込む。その内容は、いつもの通り「とある極秘開発プロジェクトへの参加」である。

▼ただ、報酬が100億円という桁違いの額。その反面、開発期間が2~3年という長期。お金は欲しいが、記憶を失う期間が長すぎる。

▼マイケルは悩んだが、報酬の魅力には勝てず、仕事を引き受けることにした。

 

▼仕事が終了し、マイケルの記憶は消された。浦島太郎状態のマイケルだったが、「期間は長かったけれど、記憶が無くなるのはいつものことだ」と気にせず。約束の報酬を受け取る話に移る。

▼が、ここで問題発生。マイケルには、約束された報酬が支払われない。貰えるのは、「封筒に入った、十数個の小物」のみ。タバコ・サングラス・クロスワードパズル…等々、統一性の無い品物ばかりである。単なるガラクタの寄せ集めにしか見えず、とても100億円の価値がある品には見えない。

▼さらに驚くのは、「この品物を用意したのは、記憶を消去する前のマイケル本人だった」という点。何故こんなガラクタを送り付けたのだ?…と、自分自身の意図が分からず、困惑するマイケル。

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▼そんなマイケルの下に、連邦捜査局の職員がやって来る。彼らは、マイケルを「犯罪の容疑者」として拘束。容疑は、「国の重要機密を盗んだ」というもの。

▼記憶を消されたマイケルは、何が何だか分からない。取調室で「何も知らない」と捜査員に訴えたが、相手は聞く耳を持たない。途方に暮れるマイケル。

 

▼しかし、ここで異変が起きる。

▼マイケルの持っていた「意味不明なガラクタ」の中の一つが、現場に大混乱を呼んだのである。偶然に助けられる形で、その場から逃げるマイケル。

▼ただ、それは偶然ではなかった。実は、一見すると「意味不明なガラクタ」である品物には、奇妙な共通点があったのだ。その共通点を辿っていくと、マイケルが狙われた理由がボンヤリと見えてくるのだが…。

 

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『ペイチェック』の特徴は、先述の通り、「伏線の塊が、最初に出て来る」という点です。詳細は、上記の冒頭粗筋に書かれた通り。

 

しかし…

実は、「最大の伏線」と言えるのが、題名なのです。

 

『ペイチェック』は、英語表記だと「Paycheck」。意味は、「給料」「支払小切手」「報酬」等。

現在の日本は、「何とかPay」という電子決済方法が数多ある状況です。そこから、支払いや給料に関する英単語であることは、容易に想像できるでしょう。

 

何故、題名を「記憶」ではなく、「支払い」「給料」「報酬」にしたのか?

これが、なかなかに渋い伏線なのです。

副題の「消された記憶」は、日本独自に付けられたものであり、原題には存在しません。原題は『Paycheck』のみ。

 

『ペイチェック』の筋書きや結末には、この「報酬」という要素が強く絡んできます。

物語の最後に、どんな報酬が待っているのか?

それは、映画を見てのお楽しみ…ということで。

 

 

-----------------(記事了)-----------------

 

 

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