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【ブラック職場の話】「パワハラ取締官が、パワハラをやる」という世の中

本日のニュースを見ていると、ちょっと皮肉めいた記事を発見しました。

内容は、「パワハラを減らす役目を負った者が、パワハラを働いた」というもの。

www3.nhk.or.jp(2021/3/29)

www.asahi.com(2021/3/29)

 

厚生労働省は29日、部下だった男性(33)にパワーハラスメントをしたとして、政策統括官付社会保障担当参事官室の室長補佐(当時)の男性を、減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にしたと発表した。

 

同省によると、室長補佐は2017年、部下の男性に「死ねっつったら死ぬのか」などと威圧的な口調で指導した。

男性がうつ病を発症したのは上司のパワハラが原因だったとして、同省が今月2日、民間企業の労災にあたる「公務災害」に認定していた。

 

この上司は、ハラスメント防止のために各課に配置された「パワハラ相談員」だった。

https://www.asahi.com/articles/ASP3Y64RDP3YULFA02H.htmlより。改行は筆者によるもの)

 

働き方に関する話を担当するのは、厚生労働省。そこで「鬱病に繋がるパワハラがあった」と認定されました。

 

まぁ、毎度のことながら、「3月2日に公務災害と認定したが、マスコミに伝わるのは1ヶ月後」というタイムラグが気になりますが…?

「情報公開のルール上、1ヶ月程度のズレが生じるのが普通だ」と、担当者は仰るのかも知れません。

しかし、不祥事ほど迅速に公開した方がいい。下手に遅れると、「揉み消しに失敗したのか?」と勘繰られてしまいます。痛くも無い腹を探られるのは、下策。

 

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とはいえ、「やらかした側(厚生労働省)を叩けば、問題は解決するのか?」と問われたら、筆者はこう答えます。

「バッシングだけでは、問題解決は難しい」

 

何故ならば、厚生労働省は「強制労働省」と揶揄されるくらい、普段からの労働環境が劣悪なことで知られている役所だからです。

いや、厚労省に限らず、他の省庁でも同様の話は多い。いわゆる「ブラック企業」と同じ構図が見え隠れしています。

www.asahi.com(2018/8/7)

残業時間が長く「強制労働省」と皮肉られる厚生労働省が、朝方までかかる答弁作成など国会関連の業務見直しを始めた。

作業のベースを紙からICT(情報通信技術)に置き換え効率化をはかる考えだ。

「働き方改革」の旗振り役として、今回こそ見直しが進むのか。本気度が問われる。

 

厚労省によると2015年の通常国会で、衆参厚労委員会の審議時間は306時間、国会答弁数は3584件。

経済産業省(163時間1694件)や農林水産省(150時間1362件)は、厚労省の半分程度だ。

国土交通省(108時間864件)は、もっと少ない。

 

7月に公表された国家公務員の各労働組合の調査では、17年の月平均の残業時間は、厚生部門が53時間を超えて1位、労働部門も49時間で2位だった。

https://www.asahi.com/articles/ASL705KK4L70UTFK014.html

 

上記記事で使われたデータは、主に2015年のもの。

今は「新型コロナウイルス騒動」が加わっている為、更に業務量が多くなっています。

官僚も人間。難しい試験を通過したとはいえ、無茶を言われたら疲弊し、最終的には潰れてしまう。そこは国民の側でも理解しないと、官僚が気の毒。

 

まぁ、かといって、「官僚側の曖昧な答弁」「嘘答弁」「黒塗り資料」「背任行為」等々を許す話には…繋がらない。

信賞必罰。

 

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今回の「ブラック公務員」の話に対し、我々一般有権者が出来ることは、「選挙に行く」ということのみ。筆者はそう考えます。

 

官僚の上には、国会や内閣が存在します。

それらを動かすのは、主に国会議員の面々。

国会議員を選ぶのは、一般有権者。

 

主権は国民にあります。様々な問題の責任は、いつか必ず国民の側に回ってくる。

「誰が国会議員になっても同じ」といって選挙に行かない。「地域のコネやシガラミで選ぶ」という思考停止。こういう姿勢がマズイ。

 

ブラック公務員問題も、原因を辿っていけば「ボスである政治家がだらしない」となり、「その政治家に投票した国民に見る目がない」となる。

他の問題に関しても、同様です。

 

ヘンテコな政治家を選んだツケは、必ず有権者に回ってくる。

この話を真面目に捉えた場合、「選挙に行かない」とか「白票を投じる」という選択肢は無い。自分の頭で考え、最もマシだと思える候補に投票する筈です。

 

特に、今年は衆議院議員総選挙が予定されています。日本で一番巨大かつ重要な選挙であるのは間違いない。

この機会を粗末にすれば、日本は悪くなる一方でしょう。

 

今からでも、早すぎることはありません。

「次の選挙で誰に入れるか?」を、吟味した方がいい。

先ずは、現役議員の言動と成果をチェックしましょう。小さな作業かも知れませんが、そこから全てが始まります。

千里の道も一歩より。

 

 

--------------(記事了)--------------

 

 

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