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【ブラック企業の話】やっぱりワタミ。「ホワイト化」は幻想だったらしい…

外食関連企業「ワタミ」。

有名な企業ですね。

 

筆者にとってのワタミは、とにかく「ブラック企業」のイメージが強い。いや、もうそれしかない。そう申しても過言ではありません。

「死ぬまで働け」という社内スローガン。過労による従業員の自殺。その他、ブラックなネタを上げれば、ワンサカ湧いてくる。そういう印象しかありません。

www.zakzak.co.jp(2015/12/9)

www.itmedia.co.jp(2019/11/29)


ブラック批判を受け、ワタミの業績はガタ落ち。事業売却等の選択を迫られ、ギリギリのところで倒産に至らず。現在もグループが存在しています。

その後は「ホワイト化したのでは?」という評判がチラホラ出て来ました。手痛いダメージを受け、反省したのかな?…と、筆者も考えていた。そんな時期もありました。

 

しかし、どうも勘違いだった模様です。

ワタミが運営する「ワタミの宅食」にて、再びブラック案件が浮上。労基署から勧告を受けたとのニュースが報じられました。

www.watami-takushoku.co.jp(2021/3/26閲覧)

 

ちなみに、「宅食」とは「食事の宅配サービス」のこと。

ワタミの場合、弁当そのものの配達もあり、料理用食材の配達もやっています。

この事業の担当者に、無茶な仕事をさせていたとして、労基署から指導を受けたのです。

www.jiji.com(2021/3/17)

 

ワタミは17日までに、弁当などを届ける宅食事業で労使協定で定める上限を超える時間外労働があったとして、高崎労働基準監督署(群馬県高崎市)から是正勧告を受けたことを明らかにした。

勧告は15日付。

同社は「真摯(しんし)に受け止め、全社を挙げて再発防止に努める」とのコメントを出した。


昨年9月に同事業の社員(休職中)に残業代の未払いがあったと是正勧告を受け、この社員の過去2年分の労働実態を調べた結果、昨年3月の残業が労使協定(36協定)の上限75時間を29分超えていたと判明した。


同社員の実際の労働時間や未払い賃金については、両者で交渉を続けている。
ワタミは再発防止に向け、勤怠システムの改修などの対策を講じたという。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2021031700837&g=ecoより。改行・強調等は筆者によるもの。以下同)

 

「ワタミの宅食」に関連するブラック案件は、昨年から多数のメディアにて報じられてきました。

内容は、「連続27日勤務」「タイムカードの改ざん」「月の残業が175時間」等々。

 

かつてのブラックぶりが復活。いや、復活を超えて、さらに悪くなったとも言える。

www.asahi.com(2020/10/5)

www.asahi.com(2020/10/3)

www.itmedia.co.jp(2020/10/9)

www.bengo4.com(2021/3/21)

 

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「ホワイト化した?」という評判もあったワタミ。

しかし、上記の様なニュースが、ここ最近多発しています。

この状況、ワタミ創業者「渡邉美樹」氏が経営に戻ってきたことと、全く無関係ではないでしょう。

business.nikkei.com(2020/3/9)

 

渡邉氏は、かつての過労死裁判にて、全面敗訴に近い和解をやっています。
(参考1:ワタミ過労死裁判が和解成立!ワタミと渡辺美樹参院議員らが法的責任認める! - ブログNPO法人労働組合作ろう!入ろう!相談センター
(参考2:ワタミの過労自死事件の和解の凄さに付きとりあえずの解説(渡辺輝人) - 個人 - Yahoo!ニュース

 

ブラック企業というレッテルを貼られたのも、多くは渡邉氏の言動や姿勢に由来するもの。「365日24時間死ぬまで働け」と、ワタミの内部資料に記したことは有名です。

会社を作って大きくしたのは、渡邉氏の力によるところが大きい。しかし、ブラック企業というイメージを与え、評判を悪くしたのも渡邉氏。

 

そんな渡邉氏は、自民党から出馬して、参議院議員をつい最近までやってました。

その議員時代にも、過労死遺族の神経を逆なでする言動をとっています。

www.asahi.com(2018/3/16)

過労死遺族に配慮のない発言を国会でしたとして、東京過労死を考える家族の会が16日、大手居酒屋チェーン、ワタミグループの創業者で、自民党参院議員の渡辺美樹氏と面会し、発言の撤回と謝罪を求めた。

渡辺氏は家族の会の代表らに謝罪した。

 

問題の発言があったのは、家族の会の中原のり子代表が公述人として出席した13日の参院予算委員会の中央公聴会。

中原氏は夫を過労自殺で亡くした経験に触れ、労働時間の規制を強化して過労死を防ぐべきだと約15分にわたり訴えた。

 

ワタミグループでは2008年6月、居酒屋で働いていた新入社員が過労自殺し、12年に労災認定されている。

 

渡辺氏は中原氏への質問の中で、

「私も10年前に愛する社員を亡くしている経営者。過労死のない社会を何としても実現したい」

としたうえで、

「国会の議論を聞いていますと、働くことが悪いことであるかのような議論に聞こえてきます。お話を聞いていますと、週休7日が人間にとって幸せなのかと聞こえてきます」

と発言した。

 

中原氏は16日に記者会見し、

週休7日がいいと言ったことはない。国会で遺族の思いをねじ曲げることは看過できない」

とこの発言を批判。

その後、渡辺氏の事務所を訪問し、発言の撤回と謝罪を求めた。

https://www.asahi.com/articles/ASL3J460DL3JULFA00G.html

 

「社員を過労で死に追いやった側」の人間を、過労死遺族が出席する公聴会に派遣する自民党。

その場で、相手が言ってもいないことを、さも言ったかの様に発言する渡邉氏。

どっちも酷い

 

こういう酷い発言の主が、経営の場に戻ってきたら、急激にワタミ関連の報道が増えた。

両者が無関係と考える方が不自然です。

www.watami.co.jp(2021/3/26閲覧)

 

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かつて、「ブラック企業」とのレッテルを貼られたワタミグループ。

売り上げは激減。会社は傾きました。

 

なぜ客が来なくなったのか?

その理由は、至極簡単で明確だと考えます。

「従業員が苦しんでいると分かっている店で、飯を食っても美味くない」

 

今また、同じ理由で客が激減するかもしれない。

渡邉氏は、客の心情を理解しているのか?

不安になりますね。

 

 

--------------(記事了)--------------