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手作り&裏読み&日替わりブログ

【マンガ&映像作品の話】祖先は似ているが、進化は別方向(前編)

筆者の家には、紙や電子を問わず、様々な蔵書が大量に存在します。

たまに整理&掃除するのですが、整理していると「ん?こんな本あったっけ?」となり、目についた本を読み始めて整理の手が止まる。故に、なかなか整理が進まない。

整理や掃除の際、よくある光景です。

 

筆者の居住地域(関西圏)における本日の天気は、弱い雨。偶に本降り。

この天気では、外に出るのも億劫。そこで「この機会に蔵書整理だ!」と息巻いて、蔵書の整理を始めたのですが…。

お約束通り、目についた本を読み始めてしまい、整理の手が止まってしまいました。分かっちゃいるけど、止められない。

 

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あっちこっちの蔵書に手を出し、過去に読んだものや未読のものをひっくり返していたところ…超有名漫画家「石ノ森章太郎」氏の代表作を発見。

それは、『仮面ライダー』『サイボーグ009』です。

仮面ライダー(1) (石ノ森章太郎デジタル大全) サイボーグ009(1) (石ノ森章太郎デジタル大全)
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この二作品は、現在でも新作が発表されている、息の長いタイトル。

特に『仮面ライダー』の勢いが凄まじい。2000年以降(平成&令和シリーズ)の新作が、今なお制作され続けています。現在の最新作は『仮面ライダーセイバー』ですね。

www.tv-asahi.co.jp(2021/3/21閲覧)

 

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で、この両者。

主役の境遇は、ほぼ同じ。「生身の人間を、外科的手法で改造した、強化人間」が主人公です。

『仮面ライダー』では「改造人間」と呼称し、『サイボーグ009』では「サイボーグ」と呼称していますが、どちらも意味はほぼ同じ。

違いがあるとすれば、『仮面ライダー』の改造には・モチーフとなる生物が存在する…という点くらいでしょうか。

 

そんな『仮面ライダー』と『サイボーグ009』の原作を読んだ後、2021年現在の両者の姿と原作とを比較してみると、非常に興味深い。

両者は、「原作の基本設定は同じでも、現在の姿は正反対」という状況に落ち着いています。

当記事では、「なぜ正反対の姿になったのか?」について、掘り下げていくことと致しましょう。

 

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先ずは、『仮面ライダー』から。

 

こちらは、今「改造人間」という言葉を使っていません。殆どのライダーは、「強化服の着用」的な変身をした後、戦いを繰り広げます。

特に、平成ライダーの第四作『仮面ライダー555』あたりから、この傾向が顕著。ベルトを装着できれば、誰でも仮面ライダーになれるという設定でした。

第50話
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その後も、「手術室で改造を受けなくとも、変身装置が装着できればよい」という設定のライダーが続出。現在に至ります。

 

なぜこうなったのか?

筆者の記憶が正しければ、
「リアル世界の医療技術が発達し、ペースメーカーやボルトなどを体内に埋め込む人が増えた」
「そういう人たちが、仮面ライダーをネタにして揶揄されると気の毒なので、人体改造のニュアンスは薄めることにした」
という記事があった筈。

視聴者のことを想い、改造人間という呼称が消えていった。なんとも優しい理由ですね。

 

あとは、「大人の事情で、変身アイテムを多数出さねばならなくなった」というものも大きいかと。

新たな姿を登場させる度に、いちいち改造手術するのは…ちょっと生々しい。それよりも、パーツの付け替えで別フォームに変身する方が、ストーリー的にも描き易い。こんな事情もあるでしょう。

 

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次に、『サイボーグ009』。

 

実は、『サイボーグ009』の方が、『仮面ライダー』よりも登場が早かった。ライダーが世に出る7年ほど前に、漫画版の009が発表されています。

当然、映像化も『サイボーグ009』の方が先。映画作品が1966年に発表されています。テレビ版『仮面ライダー』は、1971年。

ishimoripro.com(2021/3/21閲覧)

サイボーグ009(提供:Amazon)

 

1966年版映画は、漫画版の基本設定をそのまま使っています。ただ、全体的な雰囲気が、子供向け。「正義のサイボーグが、悪者をやっつける」というニュアンスが強い。

 

その後、『サイボーグ009』も『仮面ライダー』と同じく、複数回に渡って「テレビアニメ」や「劇場版アニメ」として新作が発表されるのですが…。

ライダーと違い、サイボーグ(改造人間)であることを薄めてはいない。寧ろ、強調する形になっています。

009 RE:CYBORG(提供:Amazon)

 

なぜ、『サイボーグ009』は「改造人間である」という闇を強調するのか?

どこが『仮面ライダー』シリーズと違うのか?

 

それについては、次回の後編記事にて。

長くなるので、本日はここまでとさせてください。

 

 

-----------------(記事了)-----------------

 

 

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