筆者は、関西人です。
関西ローカルのテレビ番組を見る機会は、とても多い。
そんな関西ローカル番組の中で、かなりの長寿を誇った有名番組が、本日最終回を迎えました。
放送期間は、21年半。
番組のタイトルは、「ちちんぷいぷい」です。
www.mbs.jp(2021/3/12閲覧)
この番組は、いわゆる「午後の情報番組」です。流れている局は、TBS系列のMBS(毎日放送)。
関西ローカル番組らしく、吉本興業や松竹芸能のタレントさんが多数出演する、賑やかな番組でした。
「でした」という、過去表記になってしまうのが、何とも寂しい。
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「ちちんぷいぷい」は、午後の情報番組。時間帯的に、社会人の方はなかなか視聴し難い。筆者も同様です。
その為、筆者は”頻繁には”見ていませんでしたが、平日休みを取得した際には見る機会がありました。
ぷいぷいは情報番組ですから、時事ネタをよく扱っていましたが…筆者は、料理コーナーの「キッチンぷいぷい」が好きでした。
他には、関西地区のあちこちを・時には関西から飛び出して別地域を、朝から晩まで・ガチで歩き回る企画「昔の人は偉かった」も好きでした。
筆者が住む地域に来たこともあった…とのこと。全然気づかなかった。
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ただ、上記の様なホンワカした話ばかりでもなかった。
政治ネタに関しては、結構なガチバトルを繰り広げることもありました。
特に、大阪を本拠地とする「維新の会」との仲が悪く、一時は全国紙に取り上げられるレベルになったこともあり。
www.daily.co.jp(2015/4/18)
大阪市の橋下徹市長(45)は17日、市が実施している「大阪都構想」の住民説明会に関するMBSの情報番組「ちちんぷいぷい」(月~金曜、後1・55)の報道スタンスに異議を唱えた。
大阪市役所で記者団の取材に応じた橋下市長が同局の記者の質問に答える中で
「『ちちんぷいぷい』は最近ひどいですよ。ひどい番組です」
と批判。
同番組には「毎日放送元社会部デスク」の肩書で石田英司氏がレギュラー出演。
住民説明会がスタートした14日の放送で「反対の人も(説明会に)入れてあげないと」と発言。
都構想実現を目指す橋下市長は説明会での公開討論を想定していたが、打診された反対派の野党側が「各区で討論内容にばらつきが生まれて適切ではない」などと辞退した経緯がある。
石田氏については
「全部解説が偏っています。中立な解説になっていない。完全に反対の方に偏っている」
と決めつけ、
「『ちちんぷいぷい』『VOICE』(同局平日夕方のニュース番組)が一番卑怯(ひきょう)なのは、僕を出して言わさしてくれたらいいんですよ」
と番組への生出演を要望していた。
(https://www.daily.co.jp/newsflash/gossip/2015/04/18/0007931738.shtmlより。改行は筆者によるもの)
上記の記事が出た後、維新のトップが「ちちんぷいぷい」に生出演する機会も増え、そこで結構なヤリトリがありました。筆者も、何度か見たことがあります。
某「明け方まで生放送するテレビ」に比べれば、話し合いの体を保っていたのは間違いありません。が、筆者は「静かな迫力」を感じたことを覚えています。
最近は、そういう迫力を感じることも無く、維新関係者(大阪府の吉村知事など)が出演しても…静かなもの。
一時期の勢いが、完全に消えましたねぇ。
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「ちちんぷいぷい」は、21年半も続いた長寿番組。
しかし、長寿イコール名作ではない。時代は変化します。盛者必衰。猛き者も、遂には滅びるのです。
特に、今は「新型コロナウイルス騒動」で、様々なものが変化を迫られています。
ロケ企画の比率が多かった「ちちんぷいぷい」は、苦しい立場になったのでしょう。惜しまれつつ、最終回を迎える流れに。
本日の筆者は、たまたま早く家に着いたので、17時くらいから「ちちんぷいぷい」をリアルタイム視聴しました。
「花*花」のお二人が出演されていたことにビックリ。テーマ曲を担当していらっしゃったのですね。不覚にも知らなかった…。
21年半も続いた番組が、終了する。
思う所のある方は、多いでしょう。
長らく関わってきた出演者が、涙声になっていたのが印象的でした。
関係者の皆様、お疲れ様でした。
とりあえずは、ホッと一息入れてください。
そのうち、楽しい番組を制作して頂ける日が、再びやって来る。そう願っております。
--------------(記事了)--------------