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【まとめサイトの話】著作権談議 無断使用は、懲役になるかも?

先日、老舗まとめサイト「NAVERまとめ」に関する記事を書かせて頂きました。

tenamaka26.hatenablog.com

 

「NAVERまとめ」はサービス期間11年となる、「まとめサイト」の最古参。長らく存続してきましたが、先日サイト閉鎖・事業撤退となりました。

終了理由は、「環境や市場の変化」「今後の成長性」「運営主体であるLINEグループ内での事業バランス」等々を総合的に見た結果とのこと。

 

まぁ、各会社の方針は、各会社で決めるもの。明らかな法令違反とか、世論の反発を受けそうなトンデモ要素でもない限り、外部がどうこういうものではありません。

運営側が「サイト閉鎖」と言えば、それまでの話です。

 

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ただ、「NAVERまとめ」の場合、結構な問題を無視して「運営の方針が正解」と語ることはできません。

その問題とは、著作権関連の話

 

「NAVERまとめ」に掲載されていた情報は、その大半が「他サイトの情報を切り貼りしただけの内容」です。ネットの情報を拾ってまとめるだけのサイトなので、「まとめサイト」と呼ばれているのです。

この拾い方がマズかった。著作権関連の法律をガン無視した「盗用」「無断転載」等が横行。運営側も対応に消極的。その結果、サイトの評判は酷く悪化し、検索サイトの上位結果から外される状況になりました。

www.itmedia.co.jp(2016/12/12)

 

検索サイトからの流入が減れば、閲覧数も減る。閲覧数が減れば、サイトに掲載した広告を見る人も減る。そしてサイトの利益は減る。このスパイラルに陥ったものと思われます。

ちゃんと著作権に気を遣えば、もう少しサービスが続いたかも知れない。

「ライターが勝手にやった」で通すのではなく、サイト運営者として厳しい態度に出ていれば、もっと長持ちしたかも知れない。

「NAVERまとめ」の閉鎖を見るに、いろいろ残念でなりません。

 

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しかし、「NAVERまとめ」が消えたからといって、ネット上の無断転載や盗用が無くなったワケではない。

「NAVERまとめ」の手法を真似たサイトや、もっと悪質な手口に昇華させたサイトはワンサカあります。

その手の悪質サイトは、やがて権利者や警察に目を付けられ、裁判の場に引きずり出される可能性が高い。悪質行為は、早めに止めた方がいいでしょう。

 

ただ、「どこまでが悪質行為で、どこからが悪質ではないのか、よく分からない」という声も多い。

そこで、当記事では「著作権関連法について、読者様に分かり易いイメージを持って頂く」という趣旨のもと、出来るだけ簡単に著作権の話を述べていきたい…と考えます。

 

分かり易さ重視の為、細かいところまでは触れません。あくまで大まかなイメージだけ。

その為、本格的な法律論からは離れたものになりますし、裁判で使えるものになるワケでもない。

あくまで「著作権を理解する為のサプリ」程度に読んでやってください。個別具体的な話は、筆者では対応できかねます。法曹関係者など、専門家の方に振ってくださいませ。

 

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まず、著作権とは何か?

簡単に言えば、「オリジナルコンテンツを保護し、作成者の権利や利益を守る為の権利」ということ。

パクリや改変の防止は勿論、オリジナルコンテンツから発生する利益の保護を目的としているものです。

 

著作権の対象は、多岐に渡ります。

小説や論文、楽曲や歌詞、映画やアニメ等の映像作品、ビデオゲームやソフトウェア…等々、制作者が自分で考えて形にしたものは、著作権で保護されます。

 

ただ、いくつか例外はあります。

例えば、単なるアイデアに過ぎないものには、著作権が認められません

「宇宙戦争を題材にした作品」というレベルでは、保護対象にならない。もっと具体的に『機動戦士ガンダム』とか『宇宙戦艦ヤマト』などの作品として成立した時に、初めて著作権保護の範疇に入ります。

 

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著作権で保護される作品は、基本的に著作権保持者(主には製作者)の意思で使用されるべきものです。

著作権保持者の許しを得ず勝手に使うのは、基本的にNG。もし無断で使えば、使用料や損害賠償を支払う羽目になったり、刑事事件として懲役を喰らったりするかも知れない。

著作権法違反は、立派な犯罪なのです。軽く考えては駄目。

 

ただ、著作権を持つ者の許しを得なくとも、コピーしてOKな場合もあります。代表的なのは、「図書館の本をコピーして、自分だけが使う」といった状況。これならば、著作権保持者に危害を加えるワケでもなく、利益を圧迫することもない。

ただ、「コピーを販売する」というレベルに至ると、著作権侵害。あくまで「自分だけが使う範囲でOK」とされているだけです。

 

詳しくは、以下のサイトを参照のこと。様々なシチュエーションで、OK・NGの具体例を述べています。大変参考になります。

www.cric.or.jp

elaws.e-gov.go.jp

(引用)


第三十二条

 

公表された著作物は、引用して利用することができる。

この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。

 

 (https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=345AC0000000048#268

 

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「NAVERまとめ」は、粗悪記事も多かったですが、SEOはしっかりしていた。

それが逆に、閲覧者の怒りに火を注ぐ羽目になったことは否めないでしょう。

 

そういう悪癖は、「粗悪まとめサイト」「粗悪トレンドブログ」「いかがでしたかブログ」等に受け継がれ、今もネット検索のノイズになっています。

 

上記の悪質サイトは、「とにかく目立ち、楽して儲ける」という風潮のもの。

但し、その姿勢は、長くはもたない。その姿勢を放置する社会も、長くはもたない。

嘘やパクリは、どんどん排除されていくのです。ちゃんと勝負するなら、自分の考えや言葉で。

「著作権に守られる側のクリエイター」であれば、長持ちしますよ。

 

--------------(記事了)--------------

 

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