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【東京五輪の話】Tokyoインパール2021(前編)

先日から騒ぎになっている、東京五輪組織委員会の長・森喜朗氏の問題発言。

その余波が、ジワジワと広がっています。

 

新聞・テレビ・SNS等からの批判は、前からありました。

が、現在は「スポンサー企業に苦情電話」「ボランティアの辞退」等、放置すれば開催不能になりかねない部分にまで影響が出ています。

 

その手のきな臭い話の中から、当記事では「ボランティア」について、深掘りしていきます。

スポンサー企業の話は、また別記事にて。

 

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東京オリンピックは、多くのボランティアによって支えられる構図になっています。

「大会進行のお手伝い」や「道案内」等、色々な業務に従事する計画。

このボランティアさん達が、今回の騒動を受けて「ボランティアを辞める」と申し出ています。

www3.nhk.or.jp(2021/2/8)

 

東京オリンピック・パラリンピックの組織委員会は、森会長の女性蔑視と取れる発言のあと、大会ボランティアおよそ390人が参加を辞退したことを明らかにしました。

 

組織委員会の森会長はJOC=日本オリンピック委員会の会合で「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などと女性蔑視と取れる発言をし、その後、発言を撤回し謝罪しました。

 

東京大会では、競技会場や選手村などで活動する「フィールドキャスト」と呼ばれる大会ボランティアをおよそ8万人採用していますが、組織委員会によりますと、森会長が発言を撤回した2月4日から8日正午までの間に、大会ボランティアおよそ390人が参加を辞退したということです。

組織委員会は、「大会の運営に支障はない」としていますが、ボランティアに対しておわびのメッセージを出していて、

 

「不愉快な思いをされた皆様に改めて深くおわび申し上げます。

大会のビジョンである『多様性と調和』にもあるようにあらゆる面での違いを肯定し、自然に受け入れ、認められる社会を実現することを目指し、大会を運営していきたい。

4月からは役割別研修・リーダーシップ研修が始まり、5月からはユニフォームなどをお渡しします」

 

などと協力に理解を求めています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210208/k10012856361000.htmlより。改行は筆者によるもの。以下同

 

東京五輪のボランティアは、総数8万人。そのうち、約400人が辞退。率にして0.5%。

こう見ると、確かに「大会の運営に支障はない」と言えるのかも知れませんが、それはあくまで現段階での話ですね。

今後、辞退が殺到する可能性アリ。

 

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なぜ「辞退者が殺到するかも」と言えるのか?

その理由は、やっぱりアレ。「新型コロナウイルス」です。

 

2021年東京オリンピックの開催予定期間は、2021年7月23日(金)~8月8日(日)。

同じく、パラリンピックの予定期間は、2021年8月24日(火)~9月5日(日)。

ここまでに、新型コロナウイルス騒動が沈静化しているとは…非常に考えにくい。

もっと言えば、本大会開催までに「予選会」を行わねばならない。本大会までにウイルス騒動が沈静化するのも困難であるのに、予選会に至ってはもっと無理。

 

そんな状況で、ボランティアの生活が安定しているのか?

ボランティアは、「無償or低い報酬で活動してくれる有志」です。いわば趣味の世界。ボランティアに志願した方の多くは、本業をお持ちの筈です。

その本業が、かなりの割合で打撃を受けている。これは周知の事実。

巣ごもり需要で業績アップした業界や企業も存在しますが、それは一部です。苦しい人は、かなり多い。

そんな状況で、五輪ボランティアをするのは、ちょっと難しい。こう考える人は多いでしょう。

 

しかし、五輪を何とか盛り上げようとする人々を前に、「ボランティア辞めます」と言うのは、なかなか困難。

五輪関係者の中にも、苦しい状況で頑張っている人はいます。その人々を前に、ボランティア辞退を申し出るのは、心苦しいものです。

 

そこに出てきたのが、森氏の炎上発言騒動。

「女性が参加する会議は長くなる」という最初の発言だけならまだしも、その後の謝罪会見の評判が最悪。

反省ではなく逆切れ…という評判が多い。筆者も同意見です。正直、擁護できない。

 

新型コロナウイルスで色々苦しい時に、森氏の炎上発言が上乗せ。

これでは、「何とか我慢して、ボランティアやろう」と考えた人も、ブチ切れてキャンセルしたくなります。

 

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そういう状況に、更に不快指数を上乗せする人物が登場。

その人物は、自民党の二階幹事長です。

www.asahi.com(2021/2/8)

東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長の女性蔑視発言を受けたボランティア辞退の動きについて、自民党の二階俊博幹事長は8日の記者会見で、「瞬間的」としつつ、「落ち着いて静かになったら、その人たちの考えもまた変わる」と語った。

 

今後の対応については

「どうしてもおやめになりたいということだったら、また新たなボランティアを募集する、追加するということにならざるを得ない」

と指摘した。

 

さらに

「参画しよう、協力しようと思っておられる人はそんな生やさしいことではなく、根っからこのことに対してずっと思いを込めてここまで来た」

としたうえで、

「そのようなことですぐやめちゃいましょうとか、何しようか、ということは一時、瞬間には言っても、協力して立派に仕上げましょうということになるんじゃないか」

との見方を示した。

 (https://www.asahi.com/articles/ASP2872T7P28UTFK020.html)

 

二階氏も、森氏に負けず劣らずの炎上発言をしています。

要は「覚悟の無い奴は辞めてもらって構わない」「辞めた連中の代わりは探す」と言っているに等しいからです。

 

かなりの上から目線ですな…。

「コロナで苦しんでいる人は、ボランティアの中には存在しない」とでも思っているのか?

ボランティアは、余裕のある方がするもの。今の状況をちゃんと考えていませんね。

これでは、追加燃料を注いでいるだけ。

 

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そもそも、今回の東京五輪ボランティアに関しては、「危険な話」や「納得できない話」が多い。

コロナ騒動が起きる前から、盛んに言われていました。

 

コロナ前からその状態なので、コロナが猛威を振るう今は…怒りを超えて「ちょっと引くレベル」です。

この恐ろしさを、かつて日本軍が強行して大失敗した軍事作戦「インパール作戦」に重ねて見る人は多い。

 

2020年以前には、ツイッターで「#Tokyoインパール2020」というタグが飛び交っていました。今年は、「#Tokyoインパール2021」というタグに変わっています。

タグは変わっても、論調は同じ。五輪に批判的な意見ばかり。

 

 

なぜこんなタグが出て来るのか?

そもそも、「インパール作戦」とは何か?

その辺りの話は、次回記事にて。長くなるので、本日はここまでとさせてください。

 

 

--------------(記事了)--------------

 

 

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