~今週のお題「大人になったなと感じるとき」より~
筆者は、「成人式を、10年以上前に済ませた人」です。年齢的には、十分に大人の域。
しかし、まだまだ不足している部分は多い。日々是修業。
そんな筆者が、ふと「以前に比べて、大人になったかな?」と感じる瞬間があります。
それは、「価値観の違う相手」との付き合い方を、何となく悟った時ですね。
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「人間は平等」
「お互いを尊重することが重要」
…等々。成人前に学校で習った、人間関係に関する話は多い。
しかし、成人式を経て社会人になってから、それらがことごとく”不安定なもの”だと実感しました。
とにかく、自分と価値観が合わない人が多い。
「どんな相手でも、礼儀正しく接しなさい」という具合に習っていても、社会に出れば「礼儀?何それ」と言わんばかりの態度を取る人は大勢います。
そういう人が顧客や上司にいた場合、かなりのストレス源になります。
相手が変わってくれたらいいのですが、悲しいかな「こちらが先に耐える」ということを強いられます。
社会人あるある。
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ここで、「相手が変わってくれるだろう」と期待するのは、生産的ではない。
自分が変わる方が、手っ取り早い。加えて、自分のことですからコントロールが容易。相手をコントロールする方が難しいのです。
相手が変わるまで待っていると、その分だけ相手の都合に巻き込まれ、ストレスが溜まる時間が長くなります。
ストレスを感じない様に自分を変化させるか、無理ならばストレス源と距離を置くか。心身をやられる前に、何らかの対応策を取った方がいい。
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自分が変化する為には、大小様々な方法があります。
その中でも、割と具体的かつ効果的なのは、「相手を褒めること」です。
これは、「ゴマをすれ」とか「ヨイショしまくれ」とかいう意味ではありません。
どんなにムカつく相手でも、冷静に考えて”素晴らしい成果”といえる結果を出した時は、素直に褒める…ということです。
「冷静に考えて素晴らしい成果」を褒めずに貶した場合、それは自分の卑しさが増したということ。相手を認める云々の前に、自分が周囲から浮いてしまいます。
それではマズイ。
褒めるべきは褒める。そうすれば、相手の良い所も見えてきます。
価値観が違えども、理解できる部分が増えるかもしれません。
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この「冷静に考える」というのが、なかなか難しい。
嫌悪感・苦手意識・思い込み等を元から持っていると、頭に血が上った状態になってしまい、相手の悪い所ばかりを見てしまう。
冷静に考えるスキルを磨くのは、一朝一夕では無理。
様々な本を読み、多くの映画を見て、いろんな人の話を聞いて、見識を深めることが大事。
「世の中には、こういう生活スタイルがあるのか」
「自分と考え方は違うが、話の筋は通っている」
こういう情報を蓄積していけば、冷静に考える下地ができます。「様々な価値観や生き方があっても良いんだ」と、理解する基礎が生まれるのです。
この作業に、時間がかかる。ここが難しい。
筆者は、未だに修業中です。
ただ、価値観の違う相手を認めることができた時は、自分が「新たな視点を得た」ということと同義。要はスキルアップしたということ。
自分の成長を感じた時は、とても嬉しい。
昨日よりも成長できたかも知れない。そう思えた時に、「少しだけ大人になれたかな?」となります。
歳を食ったら、自動的に大人になるワケじゃない。
自分の成長を感じた時に、大人としてのレベルが上がる。
筆者はそう考えています。
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